ブックマーク / courrier.jp (3)
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カニバリズム︵共食い︶は、自然界ではそれほど珍しくない。だが、人間の共食いとなると、なぜか別の意味を帯びることになるようだ。イスラエル紙﹁ハアレツ﹂の考古学記者が、﹁食人﹂の人類史を概観する。 動物界ではカニバリズムは珍しくない 全体主義的な生き物であるアリのなかには、共食いで集団の規模をコントロールする種もあれば、﹁使えない﹂と判断された個体を食べる種さえある。状況が厳しくなり、食糧が乏しくなると、アリのコロニーは幼虫に手を出す。 極限状態での家族内の共食いは、他のさまざまな動物でも観察されている。たとえば、ストレスを感じているときに子孫を食べる行為は、クマから鳥や魚に至るまで、あらゆる動物種のあいだで見られる。 ハムスターやクマなどの動物は、不安になったり、飢えたりしたときに、子孫を食べることがある。あるいは、死産した子供や虚弱な子供を食べることもある。この行為には、母体を次の繁殖マラ
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性犯罪の被害者が沈黙せざるを得ない日本の社会を変えなければならない──実名も顔も出して自らもレイプに遭ったことを明かしたうえで訴え続ける伊藤詩織に、おそらく誰よりも強く共感している女性がいる。東京都下の小さな町でつましく暮らす44歳の主婦だ。 彼女は長い間封印してきた自らの忌まわしい体験を伝えようと、伊藤に長い、長い手紙をしたためた。伊藤に、そして一人でも多くの人に伝えたい、どうしても伝えなければいけないと思うことがあるからだ。 拝啓 伊藤詩織様 テレビやウェブマガジンなどであなたの身に起きた出来事を知り、ご著書﹃ブラックボックス﹄やクーリエ・ジャポンの特集﹁性暴力はなぜ起こる﹂も拝読しました。堂々とお顔もお名前も出して闘っているあなたに、匿名でお手紙を出す失礼をどうかお許しください。 Me too. 私も性犯罪の被害者です。今から25年も前のことになりますが、ローマで日本人の女子大生6人
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移民はいつまでたっても受け入れないが、抜け道はある。日本の中小工場が長年にわたって外国人労働者を使ってきたのは﹁技能実習﹂なる方法だった。しかし、実態は女工哀史そのものの激しい搾取。その実態に、米紙﹁ニューヨーク・タイムズ﹂が迫った。 ﹁中国の月収3倍﹂に惹かれて来日 リュウ・ホンメイは上海の服飾工場での仕事に飽き飽きしていた。労働時間は長いのに、稼ぎが少なかったからだ。3年前、その仕事を辞めて日本の岐阜県にある縫製工場で働くことにした。この工場は、中国での月給430ドル︵約4万8600円︶の3倍出すと約束してくれたのだ。息子が生まれたばかりで、増えた家族のためにも数十万円の貯金ができるだろうと期待していた。 彼女は﹁絶好のチャンスだと思いました﹂と振り返る。 ﹁チャンス﹂ではあったかもしれないが、実はこれは﹁労働﹂ではなかった。日本で婦人服にアイロンをかけ、包装していた時間は、法的には
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