東京・お台場のランドマークだった球形展望室の﹁はちたま﹂が、夜目には場末のキャバレーのミラーボールに見える。1997年にオープンして四半世紀、フジサンケイグループの牙城がすっかり色あせた。君臨するのは相変わらず“天皇”日枝久代表。すでに86歳、老害天国と言われて久しい。視聴率低下で株価も見放されて民放キー局ではどん尻、アクティビストが株主に登場したうえ、足元では﹁クリエーターの乱﹂に火がついた。それでも、経営陣は責任棚上げで﹁キシダる﹂ばかり。明日はあるのか。=同時進行連載、初回は全文無料 クリエーターの乱1その訴状は3月27日、東京地裁民事部が受理した。被告になったのは、フジテレビなどを傘下に持つフジ・メディア・ホールディングス︵FMH︶の100%子会社で、大手映像・音楽メーカーの﹁ポニーキャニオン﹂とその社長である吉村隆氏である。会社には4月8日に送達された。 原告は同社元経営本部