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やる気の出し方
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東京の街では、再開発や都市開発の波が急速に押し寄せ、かつての風情や独特の雰囲気を持った街並みが徐々に姿を消しつつある。多くの人々にとって、都市の発展や利便性は歓迎すべきものだが、同時に、どこか懐かしさや哀愁を感じさせる「怪しい街」へのニーズも根強い。 東京という都市は、急速な再開発と都市整備の波によって、かつての風情や独特の雰囲気を持つ街並みが次第に姿を消している。多くの人々にとって、都市の発展と便利さは歓迎されるべきことだが、一方で、どこか懐かしさや哀愁を感じる「怪しい街」の存在は、心の奥底で求められている。 こうした「怪しい街」は、単に古びた街並みや治安の悪さだけでなく、その地域特有の歴史や文化、人々の営みが交錯する場所であり、独特の魅力を持っているのだ。筆者(昼間たかし、ルポライター)の考える「怪しい街」とは、次のようなものだ。 ●昭和の面影を残す独特の街並みが広がる地域 昭和の時代
専門家は、自衛隊に熱狂するマニアを冷淡に扱う。公式情報を盲信し、細部に固執する彼らの主張は実際の軍事現場と乖離しており、戦略的な視点を欠いているからだ。 防衛省自衛隊のマニアは多い。民間の立場から軍事分野に趣味的な興味を向ける愛好家である。インターネットの普及により近年ではマニアによる軍事問題の主張も目立つようになっている。 しかし、専門家はマニアには冷淡である。 ・自衛隊の当事者 ・関連領域の研究者 ・新聞ほかの専門記者 のいずれも 「話は聞くだけ無駄」 と相手にしていない。 なぜ、専門家は軍事マニアを忌避するのか。 現実と乖離(かいり)しているからである。公式発表をうのみにし、細部にばかりこだわり、社会的制約を無視した空中楼閣の話しかできないからだ。
横浜市民と観光客が抱く横浜のイメージには大きな違いがある。市民は日常生活を重視し観光には無関心で、観光客は有名スポットに集中。市民の38.3%が市内観光をほとんどせず、観光客との接点も少ない。横浜の多様性を誇り、日常生活の魅力を発信する必要がある。 「横浜市内在住者」と「横浜市外在住者」が抱く横浜市のイメージには、驚くほど大きな違いがある。後者は一般的に ・港や海 ・中華街 ・みなとみらい などの観光スポットをイメージしがちだが、前者にとっては ・実家のある場所 ・生活の場所 ・地元 である。より生活に根ざしたイメージだ。まぁ当たり前だ。 横浜には歴史的建造物や公園、港など、歴史を感じさせるものが数多くあることは紛れもない事実だが、そもそも市内在住者は普段、そうしたものに接しているのだろうか。
電池メーカーとして成長し、市場での地位を確立したBYD。豊富な労働力を活用して高品質な製品を低コストで提供するという戦略が、同社の急速な成長の鍵となった。 中国の電池メーカーが驚異的な成長を遂げ、世界最大の電気自動車(EV)メーカーとなった比亜迪(BYD)。その飛躍的な躍進は世界に衝撃を与えた。同社の創業者・王伝福氏は卓越した洞察力とユニークな経営手腕を発揮し、この成長を導いた。同社は、電池事業で培った「人とテクノロジーの融合」の生産方式を武器に自動車業界に参入。2005年に発売した「F3」は瞬く間に中国市場を席巻。各国の政府の後押しもあり、急成長を遂げた。本連載では、BYDの急成長の要因を分析し、その実力を明らかにしていく。 ※ ※ ※ 連載第1回となる前回の記事「進撃のBYD! 最近CMでおなじみも、創業者はどのような人物なのか? 逆境を超えた“電池王”に迫る」(2024年6月16日配
BYDの快進撃は、創業者王伝福氏の逆境を乗り越える挑戦と革新の結果である。独自の生産方式と公共交通の電動化戦略で、深セン市をはじめ多くの都市でEVタクシーとバスを普及させた。いまや技術革新で世界市場を席巻する企業へと成長している。 中国の電池メーカーが驚異的な成長を遂げ、世界最大の電気自動車(EV)メーカーとなった比亜迪(BYD)。その飛躍的な躍進は世界に衝撃を与えた。同社の創業者・王伝福氏は卓越した洞察力とユニークな経営手腕を発揮し、この成長を導いた。同社は、電池事業で培った「人とテクノロジーの融合」の生産方式を武器に自動車業界に参入。2005年に発売した「F3」は瞬く間に中国市場を席巻。各国の政府の後押しもあり、急成長を遂げた。本連載では、BYDの急成長の要因を分析し、その実力を明らかにしていく。 ※ ※ ※ 中国のEVメーカー・比亜迪(BYD)の快進撃が続いている。日本国内で各所に正
熊本県内の路線バス事業者5社は、バスと熊本電鉄電車の運賃支払い方法として、2024年内までに全国交通系ICカードの使用を廃止し、代わりにクレジットカードなどのタッチ決済を導入する方針を固めた。本当に大丈夫なのか。 バリアフリーとは、既存のバリアーを何らかの形で補うことであり、ユニバーサルデザインとは、最初から誰もが使えることを意識してモノやサービスをデザインすることである。 ユニバーサルデザインは1985年頃、自身も車いすの利用者だった米国の建築家ロナルド・メイスによって提唱された。彼は、誰もが使いやすくするためのユニバーサルデザインの7原則を提唱した。 1.公平:誰もが不利になることなく、みんなが公平に利用できること 2.柔軟:利用する上での自由度や柔軟性が高いこと 3.簡単:必要な情報が直感的にすぐ理解できること 4.理解:難しく、長い説明書等を読まなくても使い方がすぐに分かること 5
5月中旬、ホンダが中国での自動車販売減少を受けて、現地合弁工場の人員削減を行うと報じられた。広汽ホンダはEVを販売しているが、ガソリン車をどうするのか。 5月中旬、ホンダは中国での自動車販売の落ち込みを受け、現地の合弁会社の工場で希望退職を募集して、人員削減を行うと報道された。 ホンダは、中国においてふたつの会社 ・広汽ホンダ:広州汽車集団との合弁会社 ・東風ホンダ:東風汽車集団との合弁会社 で、ガソリン車を中心に生産してきた。今回人員削減の対象となったのは、広汽ホンダのほうで、工場で生産業務を行う正社員を対象とし、従業員全体の14%にあたる約1700人が応募した。ちなみに広汽ホンダは、2023年末にも900人の派遣労働者を解雇したとの報道もあり、ますます整理が進んでいる。 人員削減の背景には、中国における新エネルギー車の台頭によるガソリン車の販売の落ち込みのほか、ホンダの電気自動車(EV
東海道新幹線、東海道本線、北陸本線、近江鉄道が乗り入れているにもかかわらず、米原駅周辺は活気がない。というか、本当に何もない。名誉挽回のチャンスのカギはどこにあるのか。 筆者(昼間たかし、ルポライター)は先日、当媒体に「滋賀「米原駅」がびっくりするほど栄えてない理由 新幹線が停まるのになぜ?」(2024年5月19日配信)という記事を書いた。「駅は利用したことがあるが、改札から一歩も出たことがない」の“米原駅あるある”がウケたのか、ヤフーニュースには1000件を超えるコメントが寄せられた。 また、「スタッフゥ~」のネタでおなじみのお笑いタレント・狩野英孝さんがなぜか同日、X(旧ツイッター)に記事を投稿してくれた(1500いいね!)。狩野さん、ありがとうございました。米原への深い愛(多分)を感じました。 さて前回の記事の反応で、滋賀県の北東部に位置する米原駅(米原市)と同市がびっくりするほど栄
飲酒運転・ひき逃げ・店舗突入が常態化した背景には、1960年代の国策がある。ノーベル経済学賞に最も近い日本人といわれた経済学者の宇沢弘文氏は著書のなかで、無秩序な自動車依存とそのコストの問題を指摘している。 飲酒運転・ひき逃げ・店舗突入が毎日のように報じられる。なぜこのような状況が常態化したのか――。一言でいえば「国策」の結果である。 日本でモータリゼーションが始まる1960年代に、ある高名な経済学者が 「できるだけ多数の国民が自動車を保有することが交通政策の理想」 だと主張して、 1.自動車税の低減 2.自動車保険の普及と低率化 3.自動車ローンの低金利策 4.高校体育実技で運転実習を行う 5.運転免許を簡単に取れるようにする 6.自動車取締法規を簡素化する などと提言している。 さらに道路がなければ自動車は機能しない。戦後すぐに衆議院議員となった田中角栄元首相(1918~1993年)が
長年、恋愛婚活コンサルタントを務め、大手結婚相談所や行政機関で婚活セミナー講師を行ってきた筆者によると、男性の鉄道オタクは「壊滅的」にモテないという。いったいなぜか。 オタクは市民権を得て、もはや隠すものではなくなった。女性の場合、漫画やアニメ、ゲームといった“サブカル趣味”をアピールするほうが人気が出るほどだ。 しかし、すべてのオタクが恋愛市場で輝いているわけではない。大変申し訳ないが、男性の鉄道オタクは 「壊滅的」 にモテない。なお、女性の鉄道オタクは問題ではない。鉄道オタクは圧倒的に男性が多いので、女性が鉄道オタクなら申し込みが殺到する。 しかし、長年、恋愛婚活コンサルタントを務め、大手結婚相談所や行政機関で婚活セミナー講師を行ってきた私(菊乃)から見ると、男性の鉄道オタクは恋活・婚活市場において 「需要がない」 のである。 というわけで、本稿では「壊滅的にモテない」「恋活・婚活市場
東海道新幹線、東海道本線、北陸本線、近江鉄道が乗り入れているにもかかわらず、米原駅周辺は活気がない。というか、本当に何もない。なぜなのか。 滋賀県の北東部に位置する米原駅――。 同駅には東海道新幹線、東海道本線、北陸本線、近江鉄道が乗り入れているにもかかわらず、駅周辺は活気がない。というか、本当に何もない。 「駅は利用したことがあるが、改札から一歩も出たことがない」 という人も多いだろう。もはや“米原駅あるある”である。同駅がなぜこれほどまでに繁栄から取り残されているのか、今回改めて考えてみた。 東西分断と乗り換え利便性米原駅の位置(画像:OpenStreetMap) 米原が鉄道の要衝となったのは、1889(明治22)年の東海道本線開通と、その後の北陸線の分岐点となったことに始まる。こうした事情から、駅周辺には鉄道施設が数多く設置され、大正から昭和初期には「鉄道の町」として発展。1964(
日本を含む東アジアでは、LCCの普及率が世界標準を下回り続けている。大都市が多く、国土も広く、航空インフラもある程度整っているにもかかわらず、なぜ伸び悩んでいるのか。 機内食や手荷物などの有料化、座席数の増加などで、LCCは大手航空会社の半額以下に迫る圧倒的な低価格を実現し、市民権を得た。 1980年代以降、航空業界の自由化が進むにつれ、LCCは世界中でシェアを拡大してきた。現在では、 ・サウスウエスト航空(米国) ・ライアンエアー、イージージェット(欧州) ・エアアジア、ライオンエア(東南アジア) など、ある程度の航空インフラが整っている国ではすでに大きなシェアを獲得しているところもある。しかし、日本を含む東アジアでは、その普及率は世界標準を下回り続けている。 大都市が多く、国土も広く、航空インフラも一定水準あるにもかかわらず、なぜLCCが伸び悩んでいるのか。その理由を本稿で説明しよう。
BYDは2024年2月、「ガソリン車より安い電気自動車」をスローガンに、新エネルギー車の低価格戦略を発表した。なぜBYDだけがこれほど車両価格を安くできるのか。 中国EV最大手の比亜迪(BYD)は、2024年2月に「ガソリン車よりも安い電気自動車」というスローガンを掲げ、新エネルギー車の低価格戦略を発表した。 2024年モデルにてバッテリー式電気自動車(BEV)「秦PLUS EV」が10万9800元(約230万円)から、プラグインハイブリッド車(PHEV)「秦 PLUS DM-i栄耀エディション」は7万9800元(約165万円)からである。この低価格戦略に対して、外資系や地場の自動車メーカーも、やむを得ず追随して価格を下げざるをえなくなった。 それにしても、自動車関係者であれば、なぜこれほど価格を下げることができたのだろうか、と疑問に思うであろう。特に新エネ車開発に携わっていた人ならばなお
なぜガソリンスタンドは減り続けるのか。経済産業省が発表したデータによると、2022年度末のガソリンスタンド数は2万7963か所で、ピークだった1994年度末の6万0421か所の半分以下になるという。 今や、全国でガソリンスタンドが「3か所以下」の市町村は343市町村。さらに、10市町村では「ゼロ」になっている。2016年の経済産業省の調査では「最寄りSS(サービスステーション)までの道路距離が15km以上離れている住民が所在する市町村」の調査は302か所となっているが、現在はその数はもっと増加していると考えられる。 4月24日に民間組織「人口戦略会議」が公表した「消滅可能性自治体」は、にわかに注目を集めた。この分析では全国で744の市町村が2020年から50年の30年間で、子どもを産む中心の世代となる20~39歳の女性が半数以下に減少し「消滅可能性」があるとされた。 この消滅可能性自治体の
「常識的な隊員も多いのに」 陸自“大東亜戦争”SNS投稿を生み出した3つの組織病理、元中級幹部自衛官が解説する 自衛隊の行動が問題視されている。陸上自衛隊32普通科連隊がSNS上で「大東亜戦争」の用語を使用した。陸上幕僚監部(陸幕)や海上自衛隊練習艦隊が靖国神社に昇殿参拝した事例である。 世間からすれば理解しがたい事態である。「政府機関」である自衛隊が侵略戦争を肯定し軍国主義を支持する行動を取ったためである。 なぜ、自衛隊はこのような振る舞いをしたのだろうか。 単に「教養が欠如している」ためである。そこに高尚な“思想”というほどのものはない。 「右派は正しい」という認識靖国神社(画像:写真AC) では、どのように欠如しているのだろうか。 ひとつ目は、「ライト・イズ・ライト(右派は正しい)」である。 自衛隊には「右派っぽいことをいっておけばよい」の雰囲気がある。 ・中国や北朝鮮、韓国への批判
京阪ホールディングスは、大阪市内を走る京阪中之島線の延伸決定を延期した。同社は、2030年に夢洲に開業予定の統合型リゾート(IR)の先行きが不透明であることを理由に挙げている。 京阪ホールディングス(HD)は大阪市を走る京阪中之島線延伸について判断を先送りした。夢洲で2030年に開業を予定する統合型リゾート(IR)の先行きが不透明なためとしている。東西3km、南北最大300mの細長い形で堂島川と土佐堀川の間に位置する大阪市北区の中之島。 大阪市役所、日本銀行大阪支店、大阪府立国際会議場などが並ぶ都心部の一角だが、この地下を東西に鉄道が走る。2008(平成20)年に開業した京阪電鉄の中之島線だ。 中之島線は北区の中之島駅から中央区の天満橋駅を結ぶ3km。駅は五つで、うち 「4駅」 が中之島にある。島内4駅で最も東に位置する北区のなにわ橋駅から中之島駅行きの電車に乗った。通勤時間でないからか、
朝のラッシュ時以外の「混雑率100%」は問題だ。これを常態化することで「経営効率を上げよう」としているのではないか。都市公共交通のあるべき姿ではない。 新型コロナウイルスの感染実態はともかく、コロナ禍は収束し、多くの人が鉄道を利用するようになった。都心に出れば、いつでも多くの人が駅周辺を歩いているし、電車内はさらに混雑している。 もちろん、これは平日の朝のラッシュ時ではない。平日の昼間や休日など、普段は混雑しない時間帯に乗車する人が多いのだ。また、かつては盛んに呼びかけられていた窓の開放も、最近は行われなくなっている。 特に混雑がひどいのは、 ●JR東日本 ・山手線 ・中央線 ●東京メトロ ・銀座線 ・丸ノ内線 である。都心になればなるほど混雑する。これらのエリアでは、ほとんどのケースで 「混雑率100%」 を超えているのは間違いない。
消費者が望まないBEVへの移行を性急に進めようとする人々がいる。そこで本稿では、BEVを題材に、「急進的」であることのリスクを分析する。 半年前まで、インターネット上にはバッテリー式電気自動車(BEV)の素晴らしさをたたえる記事があふれていたが、現在は正反対のことが起きている。 テスラは、新しいもの好きで環境意識の高い消費者を引きつけることで先行者利益を得たが、一般消費者は他人の思惑に惑わされることなく、自分のライフスタイルに合った製品を購入する。 こうした消費者の自然な行動が、高価なBEVの売れ行きを鈍らせてきた。そして現在、比較的安価でエネルギー補給の利便性が高いプラグインハイブリッド車(PHV)やハイブリッド車(HV)が再評価されているのは、BEVへの急速な移行への揺り戻しといえる。 多くの国が、BEVを唯一の脱炭素モビリティーとして早期の移行を宣言した。しかし、目標日程はあるが、背
Merkmal(メルクマール) 業界動向 「鉄道旅行」の少ない今の若者は、将来新幹線の“ヘビーユーザー”になってくれるのか? という根本疑問 「鉄道旅行」の少ない今の若者は、将来新幹線の“ヘビーユーザー”になってくれるのか? という根本疑問 2024.4.6 豊科ホタカ(新聞記者) (Twitter)FacebookBookmarkLinkedinPocketMailCOPY「鉄道旅行」の少ない今の若者は、将来新幹線の“ヘビーユーザー”になってくれるのか? という根本疑問 https://merkmal-biz.jp/post/62468Print キーワード : 鉄道 鉄道旅行の経験が少ない若者が大人になったとき、今の高齢者のように新幹線や特急のヘビーユーザーになるのだろうか。JR各社は、もっと若い世代の鉄道利用者を育成すべきではないだろうか。 コロナ禍が一段落するとともに旅行需要も復調
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