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買ってよかったもの
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本を読んでて、気になるところがあったら、 その要点をテキストファイルに箇条書きにして、整理しながら読書する。 これだけ。 これだけで、読書の質が桁違いに上がります。 これをやると、「普通に本を読むだけだと、理解した気になってるだけで、実はろくに理解してなかった」と分かって驚きます。 話はこれで終わりですが、 以下の点が気になる方もいらっしゃるでしょう。 ●どんな人がどんな本を読む場合にもそうなるわけじゃないだろ。具体的に、どんな人がどんな本を読む場合にそうなるんだ? ●そんなの面倒くさくてやってらんない。手間をかけずにやる方法はないの? ●具体的にどうやるとうまくいくのか、もっとちゃんと説明しろ。 そういう方のために、以下、これらについて補足します。 まず、読書を以下の9種類に分類します。 (1)リアルタイム活用読書読んだ知識を今やっている仕事/生活/趣味にリアルタイムに活用しながら読む方
『科学的根拠に基づく最高の勉強法』という本はamazonで評価が高く、「星の評価が5つと半端ない」と絶賛しておられる方もいらっしゃいます。 しかし、それを言うなら、キャロル・デュエックさんの成長マインドセットの本だって、アメリカのamazonで2万1138人に評価されて☆4.6という半端ない高評価ですが、その科学的信憑性については、この記事に書いたとおりです。 『科学的根拠に基づく最高の勉強法』のすべての主張を逐一検証するのは時間がかかりすぎるので、この本の「CHAPTER1 科学的に効果が高くない勉強法」の最初のセクションである「科学的に効果が高くない勉強法1 繰り返し読む(再読)」の「繰り返し読む(再読)のは他の勉強法と比較すると効果が低い」という主張について見てみましょう。 この本がその根拠の一つとして挙げているRawsonらの2005年の論文の中には、以下の3つの条件で行った実験に
「医師向けの睡眠薬の本」を、素人の僕が読んだら、驚きの発見がたくさんありました。 ほとんどの医師が患者に言わない重要な事実がたくさん書かれていたのです。 河合真 『睡眠専門医がまじめに考える睡眠薬の本』以下、素人による内容紹介ですので、間違いなどありましたら、コメントで指摘いただければ、その都度修正します。 この本のタイトルは 『睡眠専門医が まじめに考える 睡眠薬の本』 で、表紙には、 世界の睡眠医学をけん引する スタンフォード大学睡眠医学センターの睡眠専門医が贈る 睡眠薬処方を・考えるときに・まず読む本! と書いてあります。 この本を患者が読むと、具体的な睡眠薬やサプリに関する驚きの情報が得られたりします。 たとえば、睡眠に効くサプリの一つにメラトニンがあります。 アメリカで大人気で、日本でも愛用者がけっこういます。 この本には、以下のような記述があります。 ラメルテオンもメラトニンも
この30年で、読書生活は、想像をはるかに超えて豊かになった。 たとえば『謎の独立国家ソマリランド』を読んでいるとき。 「首都ハルゲイサからベルベラに向かった」とあるので、Google Earthで検索すると、そのあたりの地形がすぐに見れる。 親の世代でも紙の地図で調べることはできたが、手間がかかりすぎて、いちいち調べる気にならなかった。 紙の地図は、ズームアップもままならないし、衛星画像もしょぼいし、3Dであたりの地形を見渡すこともできない。しかも情報が古い。 タイパ悪すぎである。 これに対し、我々は、現地の街の雰囲気すら360映像をぐるぐる回しながら見ることができる。 たとえば、「ベルベラってどんな雰囲気の街なんだ?」と思って、Googleストリートビューで見れる。 たったこれだけで、めちゃめちゃ読書体験の質が上がる。 この読書体験の質の向上は、次の3つの要因によって起きた。 (1)地図
この記事は『チェンソーマン』で使われている物語作成テクニックの解説です。 『チェンソーマン』を分析し、自分で小説やマンガを書く際に使えそうなテクニックを取り出しています。 冒頭の10ページほどの解説です。 ネタバレありです。 なぜあのシーンから始まるのか? まず、なぜ、『チェンソーマン』第一巻の冒頭、第一ページは、あのようになっているのでしょうか? 以下に、藤本タツキ『チェンソーマン』第一巻の第一ページを引用します。 『チェンソーマン』第一巻より引用 なぜ、このシーンから始めたのでしょうか? なぜ、他のシーンから始めなかったのでしょうか? 第一話を作る時点で作者がどこまでプロットを考えていたかは はっきりしませんが、たとえば、以下のような時系列順にイベントが発生すると考えていたとしましょう。 冒頭の1ページは、上図の赤枠で示した(12)と(13)の間のシーンです。 なぜ、このシーンを冒頭に
今、ChatGPTの使い方を学ぶのって、効率悪くないですか? 今のChatGPTが抱えている問題を回避するためのハックをいろいろ覚えても、そんな問題の大半は、今後のバージョンアップでどんどん克服されていっちゃうんじゃないですか? 初期バージョンの抱えていた問題点の多くが一通り改善した後にChatGPTを使い始めた方が、無駄足を踏まずに、本当に必要なノウハウだけを、効率よく学習できるのでは? また、今、ChatGPTの使い方のWeb記事を読んで学習しても、そこに書かれているノウハウって玉石混交じゃないですか? 1年後、2年後にその記事を読み返したとき、そこに書かれていることの大半は、重要度の低いことだったり、ピント外れだったり、意味のないことだったり、間違いだったりすることが判明することになったりしないでしょうか? だって、それらを書いているのは、まだChatGPTの経験が浅く、理解度の低い
メンタリストDaiGo氏は、以下のツイートに対して「この腹は乱れた食生活が原因」であり、「自分の不摂生を正してから、偉そうなことを言うべきかと… 」とツイッターで発言し、そのツイートに4930人の方が「いいね」した。(ツイートは削除されたが、アーカイブで確認できる)。 富裕層や大企業に、もっと応分の負担すれば、社会保障は削減ではなく、拡充できる。医療だけでなく、今度は介護の負担増が計画されている。皆さんと一緒に声をあげよう。 #75歳医療費負担2倍化やめて pic.twitter.com/AWxxyenwXC — 中央社会保障推進協議会(中央社保協) (@chuo_shahokyo) September 6, 2022 一方で、双子研究の権威ティム・スペクター教授は、以下のように言っている。 双子と家族に関する複数の研究から、体重、BMI、体脂肪率のどれで見ても、肥満はしっかり遺伝すること
『心理的安全性をつくる言葉55』という本の原稿をレビューしたのだけど、自信を持ってお薦めできる良書だったので紹介する。 この本には、心理的安全性を高めるセリフが55個書かれている。 そのセリフを言うだけで、チームの心理的安全性が高まり、気持ちよく仕事ができるようになり、人間関係がよくなり、チーム全体の生産性が上がる、という、なんとも都合の良い本である。(※1) 「お経を唱えるだけで誰でも極楽浄土に行ける」という、なんとも都合のいい教えが昔流行ったことを思い出した方も多いと思う。 あれによって仏教が日本に普及したように、この都合の良さによって、心理的安全性が日本に普及するかも知れない。 歴史を見ていると、革命を起こすのは、小難しい理論よりも、「お手軽なのに御利益の大きいシンプルなツール」の方だったりするのは、よくあることだ。 「いや、心理的安全性を理解しないまま、口だけ心理的安全なセリフを言
「なぜ人を殺してはいけないのか?」に対するニーチェの答えが「すごい」と騒がれているが、実はもっとぶっ飛んですごい 『たまたま「これがニーチェだ(永井均)」を読んでいたら「なぜ人を殺してはいけないのか?」という問いにニーチェがどう答えたかという話があったので一部引用してみます。』 という小野ほりでいさんのツイートに対し、「ニーチェの答えがすごい」というコメントがいくつも寄せられています。 その小野ほりでいさんのツイートで引用されたのは永井均『これがニーチェだ』の以下の部分です: この問いに不穏さを感じ取らずに、単純素朴に、そして理にのみ忠実に、答える方途を考えてみよう。相互性の原理に訴える途しかないー きみ自身やきみが愛する人が殺される場合を考えてみるべきだ。 それが嫌なら、自分が殺す場合も同じことではないか、と。だが、この原理は、それ自体が道徳的原理であるがゆえに、究極的な説得力を持たない
大人になってから、勉強がすごく楽しいです。 これは私だけではないです。 私の周りでも、ネットでも、そういう人をたくさん見かけます。 どうしてそうなのか?と疑問に思ったので、その原因を自分のために整理したのですが、せっかくなので、記事にしました。 全部で10個の要因を思いついたのですが、備忘録を兼ねて、ここに書いておきます。 (1)知識蓄積 そもそも学習というのは、知識を自分の中の知識と有機的に結びつけることです。 保有する知識が多ければ多いほど、自分の中のさまざまな知識と結びつけやすくなるので、学習しやすくなります。 このため、累積知識量が多い大人は、知識を素早く深く習得することができます。 年に50冊程度の本しか読まない人でも、中年になるころには、累計で1000冊以上の本を読んでいます。 このため、中高年の保有する知識量は膨大なものになります。 しかも、大人は、それらの知識を活用して生活
志望動機は自己申告です。 だから誤魔化しがききます。 誤魔化しができる質問をして、なんの意味があるでしょうか? 応募者だって「こんなの茶番だ」と思ってるんじゃないでしょうか? 実際、志望動機と入社後のパフォーマンスの相関を調べた研究データも探してみましたが、ろくなエビデンスが見つかりませんでした。 経験的にも、志望動機が「単にお金を稼ぎたいから」という人と、「企業理念に共鳴したから」という人で、入社後のパフォーマンスに違いはなかったです。 そんなことに時間を使うより、わざわざ自社の面接を受けてくださった応募者が望んでいることをして差し上げることに時間を使うべきではないでしょうか。 では、誠実で優秀な応募者は、面接において、何を望んでいるのでしょうか? 私はITエンジニアの面接の経験が多いので、格闘家を例に話をします。 格闘家は、自分がいかにすごい格闘家であるかを「語りたい」のではありません
まず、Jason Hrehaという人が「行動経済学の死」という記事を書いた。 その記事の日本語訳はこちら。 この人は、ウォルマートの行動科学研究のトップ(Global Head of Behavioral Sciences at Walmart)の人。 Hrehaさんは、 「行動経済学は死んだ。 その主要な発見は何年も再現に失敗している。 その中核的アイデアである『損失回避バイアス』にもろくな再現性がない。 僕自身、実際マーケティングキャンペーンで研究したから知ってるんだ。」 という趣旨のことを言ってる。 ※「損失回避バイアス」とは、利得よりも損失の方を大きく評価する心理的傾向のこと。 その記事を山形浩生さんが知って以下のツイート: うっひーマジっすか。行動経済学は再現性皆無、カーネマン&トヴァースキーもかなり悪質なチェリーピッキングしていて、鉄板と思われていた損失忌避すらかなり怪しく、ナ
はじめに かつて、ウサギ跳びで筋力トレーニングしていた時代がありました。 (アニメ『巨人の星』より引用) (アニメ『アタックNo.1』より引用) (アニメ『ヒーリングっどプリキュア』より引用) 私も小学校のころ、ウサギ跳びをやっていました。 運動負荷が高く、かなりの効果を得ている実感がありました。 また、実際、運動能力もアップしました。 しかし、アスリートの動きの研究をしている関西大学教授の小田伸午氏によると、「ウサギ跳びはトレーニング効果が無い」そうです。 ウサギ跳び(ウサギとび)は、<略>1980年代以降はトレーニング効果が無く故障のリスクが高いと周知されて廃れた(出典:小田伸午「ウサギ跳び信仰とは何だったのか」『スポーツゴジラ』第2013-11-05号、スポーツネットワークジャパン、 12-14頁。 )。(Wikipediaより引用(太字引用者) ) 「トレーニング効果が無い」と「故
『最新研究からわかる 学習効率の高め方』の英語部分を大幅に増強しました。 本書の旧版を購入された方は無料でダウンロードできます。 以下、ご興味のあるところだけ、お読みください。 (1)今回のアップグレードの概要今どき、英文ライティングはDeepLを使ってやるのが普通です。 そんな時代に「DeepLを使わずに英文ライティングするスキル」を身に着けてなんの意味があるのでしょうか? エクセルでデータ集計する時代に、そろばんを習うようなものじゃないでしょうか? 機械通訳ソフトの性能もどんどん上がってきています。 英会話スキルなんてなくても、世界中の人と母語で自由に会話できるのも時間の問題じゃないでしょうか? そんな時代に英会話スキルを身につけて何の意味があるのでしょうか? しかし、そういう時代においてなお必要とされる英語力もあります。 むしろ、そういう時代にこそますます必要とされる英語力もあります
「あなたは私の作品を盗作したのではないのか?」 竹宮惠子が萩尾望都に言った。 1973年の早春、東京都杉並区下井草のOSマンションでの出来事だ。 ただしこれは萩尾氏の証言(※1)であって、それが事実かどうかは確認しようがない。 ショックを受けた萩尾氏は、ひどい不眠症と心因性視覚障害に陥った。 城章子氏は当時の萩尾氏の状態について以下のように書いている。 「眼球の白いところが真っ赤で、身体には蕁麻疹も出ていて、見るも恐ろしい状態だったんです。」 「本当に酷い症状で、一言で言うなら悲惨というような。漫画を描き出すとばーっと症状が悪化するんです。本当に目を開けていられない、外も歩けない。」 「目を開けているのが辛くて辛くて、あまりに目の症状が酷い時には、「漫画家やめようかな、原作者になろうかな」って言い出したこともありました。」 (萩尾望都『一度きりの大泉の話』から抜粋して引用) この件で竹宮氏
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