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徳島県神山町に2023年4月に開校した私立の高等専門学校「神山まるごと高専」。すべての学生の授業料を無料にする「奨学金基金」の設立や坂本龍一さんの最後の作品となった校歌など、話題に事欠きません。全国から集まった1期生の44人は、ここでどんなことを学んでいるのでしょう。授業を見学させてもらいました。 【画像】「神山まるごと高専」ってどんな学校? 起業家を育てる新しい学び舎 徳島県神山町の鮎喰川の両サイドに校舎と寮がある。寮(写真中央)は、旧神山中学校の校舎を使用している Akiko Kobayashi / OTEMOTO 徳島阿波おどり空港から車で約1時間の山間部にある、人口5000人に満たない徳島県神山町。町のシンボルである鮎喰川のほとりに、平屋建ての学び舎はありました。 教室の外はまばゆい新緑に囲まれ、ウグイスの鳴き声がときどき聞こえてきます。2023年5月下旬の昼下がり、ラフな服装の学
茶髪、ミニスカートの制服、ルーズソックス姿で渋谷を闊歩する姿に象徴される、1990年代の女子高生ブーム。当時、女子校に通っていた漫画家の田房永子さんは「あの頃の大人たちは、女子高生を自分たちよりも力と知恵を持った者かのように錯覚していた」と話します。大人になってからわかった、女子高生が大人にしてほしかったことについて、エッセイを寄せてくれました。 私は東京都内の私立の女子校に、中学高校の6年間通っていました。 大人になり、親になって、女子校でこんなことを教えてもらいたかった、と思うことがいくつかあります。 私が高校1〜2年の頃、世の中は1990年代、女子高生ブーム真っ盛りでした。テレビや雑誌で「ブルセラ」や「援助交際」などの用語が毎日飛び交い、大人たちは「女子高生の性の乱れ」や「金銭感覚の狂い」を嘆いていました。 私が通っていた女子校は校則が厳しかったのもあって、生徒たちはおとなしい雰囲気
女性用の服にもポケットをつけてほしいーー。そんな声に斜め上から応えているアパレル経営者がいます。その名も「元鈴木さん」。ペットボトルや日傘、酒瓶が入る巨大ポケットをつくっちゃいました。何が彼女のものづくり精神をかき立てるのでしょうか。 女性のポケットはフェイク。ならば... 男性用のジャケットにはポケットがついているのに、同じ製品の女性用にはポケットがない。同じ値段なのにーー。2022年7月、そんなツイートが話題になりました。 「ビジネスで使うジャケットなのにペンを入れられない」「デザイン上はポケットがあるように見えるのに、小さすぎるか、フェイクでしかないこともある」など、機能性を疑問視する声が多く上がり、複数のメディアでも取り上げられました。 女性用の服にもポケットがほしいという声は、以前からあがってました。そのニーズを数年前にキャッチし、「ならば」と大容量ポケットがついたスカートを開発
子どもたちはいつから「男のくせに」「女なのに」という感覚を身につけるのでしょうか。学校の中で自然に身についていくジェンダーの影響について、多様性教育を実践する小学校教師に聞きました。 小学4年生の漢字テキストの例文には、性別役割分担を固定化させかねない表現があった Toshiki Hoshino 「台所で、母の手伝いをする。」 「ぼくは、カブトムシの研究をしている。」 これは、小学4年生の漢字テキストの例文です。 東京都の私立桐朋小学校で多様性教育を実践してきた星野俊樹さんは、20年ほど前に原型がつくられたこの小学校のテキストに、次々と赤字を入れていきました。 テキストの改訂時期がきたため校正を手伝っていたところ、料理は母親がやるものだ、昆虫が好きなのは男の子だといった、性別に基づく固定観念につながりかねない例文が少なからず見つかったからです。 「子どもたちはもともと思い込みや偏見をもたな
東京の私立小学校でジェンダー教育を推進してきた星野俊樹さん。その原動力となった、自身のつらかった子ども時代の経験を語ってくれました。 ※この記事には差別的な描写があります。 東京の私立小学校で教師をつとめる星野俊樹さんは、ジェンダーやセクシュアリティについて子どもたちとともに考える機会をつくってきました。 関連記事:男子は実験、女子は片付け? 小学校で女子が「お世話役」になる理由 その原動力となったのは、星野さん自身が「ジェンダー規範にとらわれていたから」。つらかった子ども時代の経験をもとに、ジェンダー教育の必要性について語ってくれました。 星野俊樹(ほしの・としき) / 1977年生まれ。桐朋小学校教諭。大学卒業後、出版社勤務を経て小学校教員に転職。東京都内の公立小学校に6年間勤務した後、学園法人桐朋学園桐朋小学校に着任。社会的排除に向き合う人権教育に関心がある。 Toshiki Hos
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