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ABC予想という数学の問題を知っていますか? 現代数学最大の難問とも呼ばれていた数学の難題です。 そのABC予想を京都大学の望月教授が、IUT理論という新しい数学を使って証明したことが濃厚になってきました。 実は、望月教授がABC予想を証明したと発表したのは2012年のこと。 それが今(2020年)になって正しそうだと認められるようになったのは何故でしょう。 そして、ABC予想、IUT理論とは、一体どんなものなのでしょうか。 ABC予想とは何か? ABC予想は、 “ジョゼフ・オステルレ” と “デイヴィッド・マッサー” が1985年に提起した数学の予想です。 数論の根底にかかわるような予想で、これが正しければ沢山の未解決問題が解決できるとされています。 数学での予想とは何か 最初にABC予想の「予想」とはどんなものか説明してみます。 数学の世界では「正しそうだけど証明できていない問題」を「
2019年のノーベル化学賞は、旭化成名誉フェローの吉野彰さんたち3人に対して贈られました。 受賞対象は「リチウムイオン電池の開発」 個人的に、めちゃくちゃ感慨深いことで、受賞を知ってすぐに「記事にしよう」と思いました。 でも、想いが強すぎて、上手く記事にすることができないでいます。 「まとまらなくてもいい」 そう開き直って想いをそのまま文章にしてみました。 リチウムイオン電池の開発の概要 今回のノーベル化学賞受賞者は、スタンリー・ウッティンガム氏、ジョン・グッドナイフ氏、そして吉野彰氏の3人です。 リチウムイオン電池に限らず電池には、正極と負極があります。 それを踏まえて、今回の受賞対象の研究の歴史を簡単に書いてみました。 1970年代にウッティンガム氏が金属リチウムを正極に使ったリチウム電池を開発 1980年代初頭にグッドナイフ氏がコバルト酸リチウムを正極にすることで安全性を高める 19
ガリレオ・ガリレイは、自然科学の父とも呼ばれる偉大な科学者です。 ガリレオが「実験」という手法を持ち込んだことによって、現代的な意味での「自然科学」が始まったと言ってもいいでしょう。 その実験の生みの親ガリレオが、実験データを捏造していたという疑惑があるのです。 実際のところ、どうなのでしょう。 ガリレオの実験 捏造したかどうかを確認する前に、ガリレオが行った主な実験を挙げておきましょう。 ピサの斜塔の落下実験 ガリレオの実験で一番有名なのは、ピサの斜塔で行ったとされる落下実験でしょう。 重いものと軽いものが同時に落ちることを示して、思いものほど速く落ちるというアリストテレスの間違いを指摘しました。 ≫≫ガリレオの落下実験 重いものも軽いものも同時に落下するのはなぜ? ただ、この実験は本当に行われたのか定かではありません。 振り子の同時性の発見 ピサ大聖堂で揺れるシャンデリアを見て「振り子
ずっと欲しいと思っていた「スターリングエンジン キット」を購入しました! 知育玩具や科学玩具に分類されていますが、その不思議な動作とオブジェのようなデザインは大人でもはまります。 もちろん、子供の想像力をかき立てる知育玩具、科学玩具としてもおすすめです。 今回は、このスターチングエンジンキットについての話です。 スターリングエンジンというのは、一種のエンジンの総称ですが、ここでは、小型、低温で家庭で楽しめるスターリングエンジンキットを紹介します。 買ったのはこれ! 金属光沢満載で、ちょっと恰好いいと思いませんか? スターリングエンジンはどう動くの? このスターリングエンジンの動き、どんなものか動画を見て頂くのが一番速いでしょう。 下の動画は、お湯を入れたマグカップの上にスターリングエンジンを置いたものです。 最初に軽く手で回すと、どんどんスピードを上げて回転していきます。 これが、スターリ
「触媒」 化学を習うと必ず出てくる重要なものです。 工業的な化学合成では触媒を使わない方が珍しいので、身のまわりの化学製品があるのは「触媒のおかげ」と言ってもいいくらいです。 ただ、触媒とはどんなものなのか、わかったようでよくわからないという人も多いのではないでしょうか? そこで、今回は「触媒」が化学反応に及ぼす効果について説明したいと思います。 触媒の働きとは? まずは、Wikipediaの「触媒」の項を見てみましょう。 触媒(しょくばい)とは、一般に、特定の化学反応の反応速度を速める物質で、自身は反応の前後で変化しないものをいう。 Wikipedia 触媒とは、 特定の化学反応の反応速度を速める物質 自身は反応の前後で変化しない という特徴を持ったものです。 「変化しないのに反応に影響する?」 何かピンとこないかもしれません。 化学反応の速度とは? 以前に『化学反応の進む方向と速度 反
「コリオリの力」台風が反時計回りに渦を巻く理由として有名な力です。 しかし、コリオリの力はかなりわかりにくい概念なので、ピンとこない人も多いはず。物理学的に正確に示そうとすると難しいのですが、イメージとして理解するだけならそれほど難しくありません。 そこでコリオリの力と台風の渦の発生について簡単に、できるだけわかりやすく説明してみます。 コリオリの力の発見と難しさ コリオリの力が導かれたのは1835年で、フランスの科学者 ”ガスパール=ギュスターヴ・コリオリ” によるものです。 コリオリは、仕事や運動エネルギーの概念を提唱したことでも知られる有名な科学者です。 1800年代といえば、ニュートン力学(古典力学)は応用も含めて完成し、理解も進んでいた時代です。その頃に初めて知られるというのは、直感的にわかりにくいものだという証明にもなるでしょう。 コリオリの力が発見された16年後に、フーコーの
周期運動を続けるために一定のタイミングで力を与えないといけませんが、一定間隔で押すことができるのなら、そもそも周期運動を使う必要はありません。 タイミングが僅かにずれても、周期運動がそれを打ち消してくれることで精度が向上するのです。 信号取り出し部 周期運動をしている部分の振動数を時間として取り出して表示する必要があります。 振動部にできるだけ影響を与えないように、針を動かすなどの工夫が必要となります。 バネを使った時計 周期運動は振り子に限ったものではありません。 例えば、バネを伸ばして手を離すと、縮んだり伸びたりという振動をします。 これを使って時計を作ると、重力などの影響を受けにくくなります。 バネといっても、普通のバネでは扱いにくいので、左右に振動する「ねじりバネ」が時計に応用されました。 その後、細いゼンマイを使って、ねじりバネより安定して左右に振動するヒゲゼンマイを使うことで更
「みちびき」は、宇宙開発戦略推進事務局が打ち上げた日本のGPS衛星とも呼ばれている人工衛星です。 しかし、アメリカのGPSやロシアのGLONASSが、「全球測位衛星システム(GNSS)」と呼ばれるのに対し、みちびきは「準天頂衛星システム」と呼ばれていて、両者には大きな違いがあります。 そこで、みちびきの特徴や利点をGPSと比較しながら説明してみます。 また、みちびきを使って精度を上げるシステムに対応している製品(スマホ、カーナビなど)についても説明します。 通常のGPS(GNSS)衛星について GPSもみちびきも、衛星から信号を発信して、それを受信して位置を割りだすという仕組みは同じです。 しかし衛星の軌道に大きな違いがあります。 まずは、普通のGPS衛星から説明してみましょう。 通常のGPS衛星は「全球測位衛星システム(GNSS)」と呼ばれています。 GPSという名前は、アメリカが運用し
新しいエネルギー源として期待されているメタンハイドレート。 そのメタンハイドレートが地球温暖化に大きく関係していることを知っていますか? 過去に地球を襲った気候の大変動はメタンハイドレートが原因かもしれないとさえ言われているのです。 メタンハイドレートと温室効果 メタンハイドレートは、水でできた籠の中にメタンガスが閉じ込められたものでした。 ≫≫メタンハイドレートとは 日本を資源大国に導く?不思議な物質 低温、高圧の条件以外では、籠が壊れてメタンガスが発生します。 メタンガスは温室効果ガス このメタンガスは、温室効果を示します。 これがメタンハイドレートと地球温暖化が関係する要因です。 それも、メタンガスの温室効果は、二酸化炭素の25倍という強いものです。 ≫≫温室効果ガスとは? 二酸化炭素以外にも地球温暖化の原因になる気体が メタンハイドレートの量 メタンハイドレートの存在量について、前
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