日本の公共図書館は他の先進国と比較してダメだと言っても、それなりに輝いた時期はあった。1970年代から1990年代くらいまでは黄金期だっと思う。ちょうどその時、私は就職した。 就職して1年ぐらいの間にコンピュータ導入の話があり、それから何年も検討した。最近のように拙速な検討はしなかったのである。最初の1年目の検討など、結局、入れるべきか入れないべきかだけだったような気がする。もっとも、その当時、導入に区立図書館でも億単位だったと思うので、かなり慎重なのは当然だった。 私は、このままサービスが量的に伸びていくと、人員を増やすのも限界がある、コンピュータを導入すれば、その増大をある程度抑制する効果があるということを正直に書いた。すると、かなりの人から人員削減に使われると言われた。私は、業務量の増大の抑制効果がなかったらコンピュータ導入の意味はやはりないのだから、言うべきことは脚色せずに言うべき