世界でもっとも人気が高いMMORPGゲームのひとつに成長した﹁ファイナルファンタジーXIV︵以下、FF14︶﹂。 しかしFF14の発売当初の評判は﹁ゲームとして成立していない﹂と言われるほど低いものだった。コピー&ペーストが多用されたマップ、爽快感のないバトル、使いにくいUIなど問題が山積。 日本を代表するゲーム会社スクウェア・エニックスの人気シリーズで、なぜこのような失敗が起きたのか。そして炎上の真っ只中でプロデューサー兼ディレクターに就任した吉田直樹氏は、どのようにその惨状を立て直したのか。 ﹁すでにサービスが開始されているオンラインRPGをイチから作り直す﹂という前代未聞の決断の内実と実情を吉田氏に聞いた。 会社の動きとは別の流れで、調査に巻き込まれていった ――現在は人気も評価も右肩上がりを続けるFF14ですが、吉田さんがプロデューサーとディレクターを兼任で引き受けた2010年はま