ブックマーク / realsound.jp (4)
-
リアルサウンドブックでたびたび登場している、秋田県羽後町の﹁ミケーネ﹂は、人口約1万3000人の農村の田園風景の中に立つ個人経営の書店だ。実は記者が小学校のころから通っている書店で、数多くの漫画との出会いの場を提供してくれた店でもある。今回は阿部久夫店長と、﹁ミケーネ﹂で漫画を買うというラブライバーの武田遼哉さんに直撃インタビュー。地方の書店の現状と課題、そして未来について考えてみた。 ﹁ミケーネ﹂の外観。地域の文化発信基地である書店を守ることはできるのだろうか。 地方書店はAmazonのVIP顧客!? ――書店に関しては、都心と地方の格差が著しいと言わざるを得ません。おそらく、一般のお客さんは数十万部が印刷されるベストセラーは、どこの書店に行っても並んでいると思っているかもしれません。しかし、実態は人気のあるタイトルほど大都市の大型書店に集中し、地方の個人経営の書店に並んでいないという実
-
ライトノベルでラブコメ熱が高まっている。書店にならぶ新刊も、﹁青春ラブコメ﹂﹁私以外とのラブコメ﹂といった具合に、そのものズバリの言葉がタイトルに入ったものや、﹁英国カノジョ﹂﹁カワイイ私﹂のような、ラブコメ展開を想像させるものが並んでブームを感じさせる。ライトノベルはこのままラブコメ一色になっていくのか。違うカテゴリーからの反撃は起こるのだろうか。 人気のライトノベルをランキングで示す、宝島社﹁このライトノベルがすごい!2022﹂の刊行に向けた投票が、9月23日まで開催中だ。SNSでは作家や版元が自分たちの作品を推す動きが活発化しており、ライトノベル読者からもこれを推すといった声が出ている。年末には結果が明らかになるが、気になるのは、ここに何作のラブコメが入ってくるかということだ。 前回の﹁このライトノベルがすごい!2021﹂を振り返ると、1位に輝いたのは裕夢による青春ラブコメ﹃千歳くん
-
2019年夏に鳴り物入りで始まった小説投稿・閲覧サービス﹁LINEノベル﹂が2020年8月31日をもってクローズすることが、7月8日に発表された。 ﹁LINEノベル﹂参入以前から、日本の小説投稿サイトは﹁小説家になろう﹂﹁エブリスタ﹂﹁アルファポリス﹂﹁カクヨム﹂が大手として存在し、ほかにも無数のサイト・アプリが生まれては消えていっている。 しかし成功するのは難しい。ここではLINEノベル固有の問題も含めて、そのポイントを整理してみよう。 マッチングサービスは﹁皆が使ってるから使う﹂ネットワーク効果がエグい 既存の投稿サイト、なかでも最大手である﹁なろう﹂に対するユーザーの不満は山積している。典型的なものは﹁いくら人気になってもサイト自体では稼げない︵書籍化されないと作家にお金が入らない﹂﹁人気ジャンルが偏りすぎている﹂などだ。 それゆえ、なろうの欠点を補うような﹁機能﹂を考案して参入する
-
長らく音楽リスナーの貴重な情報源であったFMラジオ。バグルスが﹁Video Killed the Radio Star︵ラジオスターの悲劇︶﹂をリリースしたのは1979年。テレビの音楽番組の台頭によるラジオの地位低下を憂いた曲であったが、その後も良質な音楽を得る術、とりわけ新譜をいち早く視聴できるメディアとして、FMラジオは重要な役割を担ってきた。しかし今、そんなFMラジオにある変化が起きている。 現在、東京で聴取できる民放FM局はTOKYO FM、J-WAVE、InterFM、それに神奈川のFM YOKOHAMAと埼玉のNACK 5、千葉のbay fmを加えた計6局。しかしいずれのチャンネルにダイヤルを合わせても、聞こえてくるのはパーソナリティのトークが中心で、音楽は申し訳程度に添えられているだけ。新譜情報やレコメンドミュージックといったコーナーの多くは姿を消し、なかにはお笑い芸人をパー
-
1