広島市安佐北区の市安佐動物公園は18日、飼育していたチーター2頭が、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症し、死んだと発表した。 同園によると、7月4日にサクラ(メス、7歳)が、7月30日にアーサー(オス、6歳)が相次いで死んだ。2頭は暑さで体力が衰えたところに、SFTSのウイルスに感染。サクラは消化管潰瘍(かいよう)、アーサーは胃潰瘍になり、出血が止まらず死に至ったという。専門機関に調査を依頼していた。 同園は対策として、飼育動物にマダニ駆除剤を投与するほか、園内に殺虫剤を散布。来園者にも必要に応じてマダニよけスプレーを提供する。 県感染症・疾病管理センターによると、2017年度に県内で人がSFTSに感染した事例は4件あり、うち6月24日には90代の女性が死亡している。(新谷千布美)
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