著者‥ 河野有理 , 森本あんり 尾原宏之さんの﹁考える人﹂連載をまとめた﹃﹁反・東大﹂の思想史﹄が、新潮選書から刊行されました。刊行を記念して、東京大学の出身で、尾原さんと同じく日本思想史を専門とする河野有理・法政大学教授と、﹃反知性主義‥アメリカが生んだ﹁熱病﹂の正体﹄︵新潮選書、2015年︶の著者、森本あんり・東京女子大学学長が、本書をめぐって対談しました。 日本における﹁反知性主義﹂? 河野 尾原宏之さんの﹃﹁反・東大﹂の思想史﹄︵以下、﹃反・東大﹄と表記︶を読んで、この本をめぐって対談をするなら、ぜひ﹃反知性主義﹄の著者である森本あんりさんにお願いしたいと思いました。というのも、まさにこれは日本版の﹃反知性主義﹄として読めますし、またそのように読むべきだと思ったからです。 森本 ありがとうございます。アメリカにおける反知性主義︵anti-intellectualism︶とは、名門
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