David GraeberというLSEの人類学者が、9/27付の表題のEvonomics記事(原題は「Why Capitalism Creates Pointless Jobs」)で、ケインズの「わが孫たちの経済的可能性」*1の労働時間の予言が間違った理由について、ややマルクス主義的な仮説を立てている(初出はストライク誌の2013/8/17付記事「On the Phenomenon of Bullshit Jobs」;H/T Mostly Economics)。 以下はその冒頭。 In the year 1930, John Maynard Keynes predicted that technology would have advanced sufficiently by century’s end that countries like Great Britain or the Un
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It’s Baaack!論文が公開されてから実に17年が経とうとしている。 その間、この論文(だけではないが)から端を発して、さまざまなマクロ経済論議が巻き起こってきたが、そもそもとしてこの論文の要旨がちゃんと理解されているのか少し不安になったので、老婆心ながら(ものすごく)簡単に解説しておこうと思う。 この論文のやったことはいくつかあるが、まずは流動性の罠を、ミクロ的基礎付けありのモデルで証明したということにあるだろう。 もし単に旧来のIS-LMの焼き直しをしただけなら、これほど影響力を持つ論文にはならなかったはずだ。クルーグマンの功績は、現在と将来の選択をごまかさないモデルで流動性の罠が発生することを確認したことにある。 論文には、いくつか数式が出てきているが、これは同業者にわかりやすくかつ説得的に書くためのもので、その意味はそんなに難しくない。消費のオイラー方程式だけを理解すればいい
It’s Baaack! Japan’s Slump and the Return of the Liquidity Trap∗ † ‡ 1998 2001 8 29 -9 9 Ver.1.0.1 1 2 2 5 2.1 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5 2.2 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6 2.3 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8 2.4 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11 2.5 q . . . . . . . . . . . . . .
消費税増税の妥当性についての一連の検討というセルフまとめtogetterとほぼ同じ趣旨のものになるのだが、改めてまとめておきたい。 昨今、スティグリッツやクルーグマンが国際金融経済分析会合に招かれるにあたり、スティグリッツが消費税増税延期を提唱するなどして、税制や財政政策に再び注目が集まっている。 この中で、土井丈朗や小黒一正に代表されるような国内の財政学者や、池田信夫などが対抗するように消費税増税の必要性を喧伝している。 5→8%消費税増税が「経済学者・エコノミストの」想定以上の影響を与えた中で、なぜいまだに消費税増税が追求されるのか、そのロジックの具体的にどこが破たんしているのか、について検討したい。というのも、増税派を論難する向きは、しばしば「野菜学者」「八百朗」「暖冬経済」などと揶揄する傾向にあり、あまり建設的なものとは言い難いからだ。 さて、以前書いた大学の経済学講義で見る「財政
内閣府の発表によりますと、ことし7月から9月までのGDP=国内総生産の改定値は、年率に換算した実質の伸び率でプラス1%となり、先月発表された速報値の段階のマイナス0.8%から上方修正されました。
「いまや、それは階級政治だ。ギリシャ危機はファイナンスや債務返済の問題ではない」というのは、イギリスの国宝的映画監督であり、政党レフト・ユニティーの創設者であるケン・ローチの言葉だ。 ノーベル賞経済学者のジョセフ・スティグリッツや『21世紀の資本』のトマ・ピケティ、そして先日BBCの「英国で最も影響力のある女性」に選ばれたスコットランドのニコラ・スタージョン首相など、ギリシャ政権への共鳴を表明している人は少なくない。(さらに、ここに来てIMFもチプラス首相のギリシャの債務についての主張と似たようなことを言いだしており、EU側と揉めているという説もある) 先日、ネットでギリシャ危機支援の募金を始めた英国人のことがニュースになっていた(立ち上げから5日目で募金が100万ユーロ(1億3700万円)を超えた)が、これは単に「ギリシャの人たちが可哀そう」という理由だけで行っているわけではない。募金者
原題:Leaders: A song for Europe (May 28th, 2005) Special Report: A severe crise d’identite (May 28th, 2005) すっかり不定期更新ブログと化しているここで時事ネタを扱うのは結構難しいのだが、既に出涸らしになっていることを覚悟の上でEUネタを書いてみたい。筆者はエントリーのすみっこやコメント欄で何度かEUに対してネガティブなことを書いているし、ネット以外でもEUダメでしょ、といった与太はよく飛ばしている。で、ほとんどの場合は賛成してもらえない。いや、もらえなかった。 それがフランスでEU憲法批准が否決されるわ、オランダでも大差で否決されて「もうEUはこれで終わりだ」みたいな記事が大量に出てくるわ、時代が変わったなぁとしみじみ思う。先週のThe Economist誌(フランスの投票日の前日くらい
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