「第58寿和丸」沈没事故の真相を追い、国に情報開示を求めるストーリー 「船影 突然消えた」 そんな見出しが翌朝の新聞に一斉に載った。2008年6月23日昼、漁船「第58寿和丸」転覆、沈没。死者・行方不明者17人。原因は不明ーー。 千葉県銚子市の犬吠埼(いぬぼうさき)沖で一隻の漁船が沈没し、多くの乗船員の命が失われた。原因がはっきりしなかったこともあり、当時のニュースでは経過がたびたび報じられた。3年後、国は事故報告書を公表し、原因を波によるものと結論づけた。 あれから14年、この事故はまだ終わってはいない。 わずか3人の生存者、船主、遺族らの胸の内には、いまだに納得できない、けれど、なす術のない悔しさ、人によっては激しい憤りがある。 彼らは口を揃えてこう言う。 「国の報告書はおかしい」「船体が損傷しているはずだ」 ▲「第58寿和丸」は全長38メートル、重さ135トンの漁船。カツオなどの魚群
![17人が命を失った沈没事故。なぜ国は生存者証言を無視し、情報開示を拒むのか–Call4 stories](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c4fc2862533b503ac7eab50da1e7869fee4b317c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.call4.jp%2Fstory%2Fwp-content%2Fuploads%2F2022%2F07%2F220428_0188.jpg)