﹁入社から3年経たずに若手が辞めてしまう﹂、﹁なかなか思うように育たない﹂、﹁ちょっと叱るとへこんでしまう﹂、﹁折れやすい﹂・・・ 昨今、企業のマネジャー層を悩ませているのが﹁いまどきの若手﹂の育成問題です。 ﹁ゆとり世代だから弱いのだ﹂と片付けるのはいささか乱暴で、背景には若手そのものの変化だけではなく、この20年の企業経営の変化、職場の雰囲気の変貌、大学教育の変容、就職活動=採用手法の変化など、多様なファクターが影響していると思われます。 ともすると若手だけを槍玉に挙げがちですが、実は職場で人が育たなくなったという事情は、ミドル層にも当てはまりそうです。もしかすると、経営層にもまた・・・ この連載では、職場でなぜ人が育たなくなったかをテーマに、その背景と要因を考えていきます。可能なら、研究者や識者の知恵を借りて、﹁職場で人が育つ方法﹂を提示するところまでたどり着くことを願いながら