ブックマーク / www.sbbit.jp (7)
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委託の対象となるのは、軽貨物自動車運送業に届け出をしている個人事業主で、委託料金は2時間あたり約4000円となっている︵週48時間という契約についても準備中︶。ガソリン代や駐車料金は支払われないが、料金は週単位で振り込まれる。 アマゾンは当初、ヤマト運輸や佐川急便といった宅配事業者に荷物の配送を委託していたが、佐川がアマゾンから撤退したことで、ヤマトの比重が急上昇。荷物の増加に耐えきれなくなったヤマトは値上げを実施するなど業界は混乱を極めた。 国内では人手不足が深刻だったこともあり、安い値段で配送を委託しているとアマゾンに批判が集中したが、それは、表面的な見方に過ぎない。 大手の運送事業者が放置してきた搾取の構造 アマゾンが宅配事業者に提示していた大口の配送料金は、宅配事業者が個人の利用者から徴収する料金と比較するとかなり安い金額だった。だが、大手の宅配事業者は、すべて自前の物流網で事業を
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いま、小売業界で戦略上、最重要視されているホットワードといえば﹁惣菜﹂である。 それは平仮名で書く﹁おそうざい﹂ではない。昨年、NHKの朝の連続ドラマになった雑誌﹃暮らしの手帖﹄にロングラン連載された小島信平氏の﹃おそうざい十二ヵ月﹄︵単行本は1969年初版︶の影響なのか、﹁おそうざい﹂には魚を焼いたり野菜を煮たりしてつくる和食の一品料理というニュアンスがある。 しかし小売業界で言うところの﹁惣菜﹂は、もっと幅広いカテゴリーを含んでいる。 一般社団法人日本惣菜協会の﹁惣菜の定義﹂によると、市販の弁当や惣菜など、家庭外で調理・加工された食品を、家庭や職場、学校、屋外などに持ち帰ってすぐに︵調理加熱することなく︶食べられ、日持ちがしない調理済食品をひっくるめて﹁惣菜﹂としている。レトルト食品や冷凍食品は含まれない。 協会では惣菜の例として、おにぎり、寿司、弁当などの﹁米飯類﹂、調理済みのうどん
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2,000円で発売されている絵本が突如、インターネットで無料公開となった。 無料公開された書籍というと、佐藤秀峰氏の漫画﹃ブラックジャックによろしく﹄が知られているが、連載終了後から6年半経過してから無料化されたケースだ。また﹃ワンパンマン﹄など、もともとWebで無料公開していた漫画や小説をパッケージ化して大ヒットとなった例は、近年増えている。 にしのあきひろ︵西野 亮廣︶氏の﹃えんとつ町のプペル﹄︵幻冬舎︶の無料化が特徴的なのは、もともと比較的高単価で販売していた絵本を、発売からわずか3か月程度で無料化したことにある。書籍出版で3か月というと、通常なら初速の売れ行きを見つつ、返本数を予測し、重版するかどうかを判断するような時期だ。 有料の電子書籍化ですら、アナログ書籍の売れ行きに影響することを懸念して、アナログの売れ行きが落ちついてから発行されるというパターンが多いこのご時世に、このタイ
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津田大介、速水健朗、古市憲寿、水無田気流などなど、テレビ、ラジオ、雑誌をはじめ、各メディアにおいて﹁若手論壇ブーム﹂と呼ばれる現象が起きている。新たな言論シーンを生み出す彼ら﹁若手論客﹂を続々と輩出している番組があることをご存知だろうか? それが、TBSラジオ﹃文化系トークラジオLife﹄。社会学者・鈴木謙介氏がメインパーソナリティを務め、毎月最終日曜の午前1時から4時までという深夜の3時間、多士済々の顔ぶれが1つのテーマについてトークを繰り広げ、リスナーをも巻き込んで熱い議論が展開されている。その番組からこのほど、2冊目の書籍﹃文化系トークラジオLifeのやり方﹄が刊行された。なぜ、数々の論客がここから登場するのか? この番組が注目を集める理由は何か? 同番組のプロデューサーでもある、﹁黒幕﹂こと長谷川裕氏に話を聞いた。 長谷川裕氏︵以下、長谷川氏︶■タイミングに大きな理由はなかったんで
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日本が転換期を迎えている中、歴史から成功した点や反省点を探り出すことは重要だ。武田知弘氏は、﹃教科書には載っていない大日本帝国の真実﹄︵彩図社︶で多くのイメージに覆われた大日本帝国の実態について光をあてた。その狙いや今の日本がそこから何を学ぶべきか、著者にお話を伺った。 知っているようで知らない、大日本帝国の社会、政治、経済 ――本書は大日本帝国の知られざる側面について多くの指摘を行っていますが、まずどうしてこのテーマにご関心をお持ちになったのでしょうか? 武田知弘氏︵以下、武田氏︶■大日本帝国というと、言論の自由もなく、貧しい﹁暗黒時代﹂というイメージを持っている方が多いようです。しかし、日本は敗戦によってまったく別の国に生まれ変わったわけではありません。国名は変わっても、同じ国民が形成している国であり、良かれ悪かれそれまでの歴史を引き継いでいるわけです。 戦後は、アジア諸国に対する配慮
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編集者、写真家として、多様な切り口から、多くの企画と書籍を生み出してきた都築響一氏。その都築氏は、アートとデザインについて、濃くておもしろい2冊﹃現代美術場外乱闘﹄、﹃デザイン豚よ木に登れ﹄︵ともに洋泉社︶を上梓されたばかり。常におもしろいものを求めて活動を続ける都築氏に、その企画やアイデアを生み出すためのヒントをうかがった。 ――アイデアや企画というのは、本や雑誌に限らず、さまざまな仕事の分野で求められます。都築さんの仕事は、広範な分野に及んでいますが、アイデアや企画というのはどのように生みだしているのか、その発想をお聞きできればと思います。 都築氏■よく言われるのはね、どうしてそんなにすき間ばかり狙って本を作るんですかということなんですけど、僕はまったくすき間狙いじゃないんですよ。最初にやった﹃TOKYO STYLE﹄︵※1︶は、独り暮らしの人の部屋の写真集ですけど、東京に住んでいる人
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日本に観光などで訪れる中国人観光客に向けて、国内の百貨店、ショッピングセンター、家電量販店、空港、ホテル・旅館など、﹁銀聯︵ぎんれん︶﹂に対応した決済環境を整える小売業が増えてきた。最近では、中国人観光客の誘致を図る自治体が、銀聯の受け入れ態勢を強化しており、決済端末の導入などを支援するケースもある。本稿では、日本企業が中国でネット販売を展開するうえでも無視できない﹁銀聯カード﹂について、改めて基本を押さえておくとともに、国内における最新動向とIT・POS対応の現状について概観する。 編集などの仕事を経て、カード業界誌の版元において、雑誌編集、プランニング、セミナー、展示会などの運営に携わる。電子決済、PCI DSS/カードセキュリティ、ICカード、ICタグなどのガイドブック制作を統括。2009年11月にマーケティング、カード・電子決済、IT・通信サービスなどのコンサルティング、調査レポー
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