![火熾す女。 - kananaka's blog](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/20be9a958173cdc9682a6ab7bd26e1b720283875/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fk%2Fkananaka%2F20130212%2F20130212144952.jpg)
今年も娑羅*1の花弁がほころび始めた。朝に開き、夕には落ちてしまう儚さ、その楚々たる風情。モズの夫婦の鋭い囀りに、向かいのリンゴ畑で甲高く拍子を打つキジの声、長い尾を上下に振りつつ告げるカッコウの天然時報。この家で迎える二度目の夏の朝。 我が家を狩場にしてるモズのご夫婦(多分)。 ご夫君の後光が眩しすぎて申し訳ない。 正確に7時半を告げてくれる我が家のカッコウ時報。 尾羽をフリフリ上下に振りながら歌ってくれる。 おぉッ、ミヤマシロチョウ(@天然記念物)か?!と期待したのですが、たぶんウスバシロチョウ^^; 前者ならいつもお世話になってるトリの師匠=てふの師匠にも自慢できるかも。 去年の今ごろは、まだ眠りの世界を彷徨うヒカルを置いてそっとベッドを抜け出し、リビングの窓を全開に、冷涼な山間の朝の空気を吸いこみつつ搾乳をしていた。ただし乳搾りは、牝牛ではなく他ならぬ自分のそれ…orz。 あれから
昼寝する子ども (新川和江) 眠っている子どもは 眠りの国を 今 どのあたりまで行っているのだろう よちよちと 家の中を 伝い歩きしかしたことのない まだ土踏まずもできていない やわらかな小さな足で 手もつながずに ひとりで 寝顔がときおり 花の蕾のようにほころぶ 母親のわたしにも見せたことのない このような佳(よ)い微笑(ほほえみ)を この子の頬に浮べさせるひとが 其処にはいるのだろうか あ、またわらった カーテンを優しく揺すってくれている そよ風の生まれ故郷よりも遠く 古い額縁の中の 見知らぬ異国の港町よりも遠く 添い寝したところで追いつくすべない はるかな距離を 嬉々として ひとり歩きしている幼な子 今からちょうど一年前、一通の書留が届いた。差出人はひと月ほど前に鬼籍に入った父方の親族である。 生前より父とは折り合いが悪く―――否、折り合いが悪いどころの話じゃない、幼いころに生き別
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