猛毒を持つフグの卵巣を塩やぬかに漬け込む石川県白山市特産の珍味、フグの卵巣のぬか漬け。食べられるようにする製造法は確立しているが、毒が消える理由は明らかにされていない。県立大(野々市市)の榎本俊樹教授が無毒化の謎の解明に乗り出した。二〇一七年三月末をめどに成果をまとめる。(稲垣遥謹) フグの卵巣には猛毒の神経毒テトロドトキシンが含まれ、卵巣一つで大人十五人ほどを死に至らしめるほど。卵巣を二年以上、塩やぬかなどに漬けると、毒が消え、人体への害は無くなり、このため奇跡の食品ともいわれる。 漬け込む時間による卵巣内の毒の弱まり方を調べる研究はされてきたが、無毒化のメカニズムは不明。卵巣の毒が漬け込んでいる最中に外へ抜けるのか、何かしらの微生物が毒を別の物質に変えてしまうのか、核心は依然謎のままだ。
米をゼリーのようなぷるぷるの感触に加工した「米ゲル」を、食品総合研究所(茨城県つくば市)が開発した。比較的簡単につくれる上に、保存料を加えなくても傷みにくい。パンやお菓子など幅広い加工品の材料として期待されている。 米ゲルは、主に飼料向けに使われる「高アミロース米」を炊いて、機械で高速でかき回して作る。5年ほど前に研究員が、実験で他のものを作ろうとした際に偶然できた。失敗したと思ってしばらく放置していたが、数日後もぷるぷるの状態を保っていたため、本格的な研究に着手した。 見かけは牛乳プリンのようだが、ほぼ無味無臭。水分量やかき回す時間を変えれば、硬さが自由に調整できる。卵などを混ぜてシュークリームの生地をつくると、パリッとした感触がいつまでも保たれ、うどんをつくるとコシが強い。 ゲルができる詳しい仕組みや傷みにくい理由はわかっていないため、実用化と並行して解明作業を進める。杉山純一上席研究
大阪・梅田のオフィスビルの一室には、沖縄本島の北西部にある離島・伊江島からわざわざ運んできたサトウキビが大量に積み上げられていた。甘いお菓子は大好きでも、砂糖の原料となるサトウキビを見るのは初めてという都会っ子たちが、大きな鎌を手におっかなびっくりサトウキビの葉落としにチャレンジした。 春休み真っ只中の3月28日、アサヒグループホールディングスが運営する「アサヒ ラボ・ガーデン」で開催された親子イベント『サトウキビから「砂糖」と「バイオエタノール(燃料)」をつくってみよう』のワンシーンだ。 参加した子どもたちは、その後、皮をむいたサトウキビを圧搾機に通してサトウキビジュースを搾り、ジュースを煮詰めたドロドロの液体を遠心分離機にかけて砂糖の結晶を取り出すところまで実体験した。サトウキビ用の鎌や圧搾機、遠心分離機など日頃は見慣れない道具の扱いに緊張気味だった子どもたちも、出来立ての砂糖を口に入
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く