フランス語で最も多く使われるアルファベットのE(うー)をまったく使わず書かれたノベルが、まさかの邦訳! 胸を膨らませてたものの、まさか翻訳されるとは思ってなかったので、心の底から驚かされた。 邦訳では、仮名の「ある段」をまるまる使わぬアクロバットな荒技を行ってるのだ。それがどれほど困難だったかは想像を超えるが、わずかだけ眺めたのではまったくわからぬナテュラルな文で作られ、ただただ感服。読めば読むほどハラハラする。 またこれは他のペレックの作でもよくある点だが、固有語がたくさん出てくるのも驚かされる。「アルサンボルド(フランス語音)」「スファンクス」などの危なげな部分も散見されるが、そこは限度まで少なくなるよう工夫されてるとのこと。 様々な翻案された文学の模倣・要約がでてくるのも刮目点だろう。ボルヘスの『エル・アレフ』、ボルヘス&カサーレス『ブストス・ドメック』、レーモン・ルーセル『ロクス・
クトゥルー神話の邪神たちのアートワークや、アーカム関係の資料などを集めたガイドブック的な本。なにより表紙のラヴクラフトかっこいい! アートワークはいかにも欧米のファインアートという感じで、よく描けているんだけど、つまらないといえばつまらない。もうちょっと変なのもあってもいい。 史上最小800字でつづるクトゥルー神話賞はなかなか面白くて、「手乗りクトゥルー」「やれやれ、また魚か!」は爆笑もの。大賞受賞作は流石に堂に入っていて、この短さでちゃんと新たなクトゥルー神話を作り上げている。 短いのですぐ読めるという逆スケールメリットもあってコストパフォーマンスはかなりのもの、一読の価値ありだ。 クトゥルー神話の本―恐怖作家ラヴクラフトと暗黒の宇宙神話入門 (NEW SIGHT MOOK Books Esoterica エソテリ)posted with amazlet at 08.06.27 学習研究
9/24の夜9時から人生初のustream放送を行いました。 「第一回 monado nite(モナドにて)」と題して美術・文学・思想なんかを絡めつつ喋り倒そうというコンセプトで、始めは「Codex Serafinianus」をメインで進めていたんですが、アドリブでどんどん脱線。気づくと三時間半も話してしまいました。 これもひとえに長時間付き合っていただいたみなさんのおかげです。 レジュメとか用意してなかったんですが(というかアドリブなので用意できなかった)、喋るとviewerがすぐに調べてリンク貼ってくれたりしてくれたので大変助かりました。twitterで告知したんでギークが多かったのがよかったのかな。 以下、紹介した本と、それに関するサイトのまとめです。 Codex Serafinianus コデックス・セラフィニアヌス - モナドの方へ Codex Seraphinianus | K
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