11月22日に会場にて行われたプレスカンファレンスで挨拶した本展ディレクターのひとり、室賀清徳氏は、デザイン誌『アイデア』(誠文堂新光社)の前編集長を務めるなど、長年にわたって国内外のグラフィックデザインの潮流をその目で見てきました。本展の狙いについて次のように語っています(以下、挨拶とディレクターズメッセージからも引用して要約)。 「世界の誰もが同じアプリケーションを使いこなすなど、この10年から20年の間にグラフィックデザインの領域でもグローバリゼーションは進んでいます。そこにはユニバーサルデザインとしての利便性の良さなどがある一方で、グラフィックデザインからは地域性が急激に失われています。ひと昔前は、そのデザイン1つを見れば、これはアメリカ、これは日本だろうといった推測がある程度は成り立ちましたが、今のデザインは均質化している。そういったトレンドあるいは世界の潮流といったものには乗ら
東京のGOOD DESIGN Marunouchiにて、GOOD DESIGN Marunouchi 第2回企画展公募選出企画「世の中を良くする不快のデザイン展」を3月24日から4月23日まで開催します。 「世の中を良くする不快のデザイン展」は、“不快”を効果的に使うことで“世の中を良くするデザイン”になっているコト・モノを、心理効果から紐解き展示する企画展です。 一般的に良い印象を持つデザインは、「使いやすく、わかりやすいこと」「見た目が美しく、洗練されているもの」「誰もが幸せになるもの」といった側面が強く、“快”を求める傾向にあります。一方、“不快”なものは排除されがちで、不要なものとして捉えられています。ですが、世の中を見渡すと、“不快”という視点に着目し、世の中を良くするデザインへと昇華させたコト・モノが数多く存在します。私たちの暮らしの中で心理効果を上手く使い、“不快”の側面から
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