ブックマーク / gendai.media (2)
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何度も繰り返される差別問題。どのように向き合い、状況を変えればよいのか? アフリカ人歌手と結婚し、黒人の側に立ち、差別も経験した、文化人類学者の鈴木裕之氏が﹁差別とは何か﹂を考察する。 ﹁差別は悪い﹂は本当か ﹁差別﹂問題が世間を騒がせている。 トランプ発言、H&Mパーカー問題、ダウンタウン浜田のエディー・マーフィー・メイク問題、FIFAワールドカップのヘイトスピーチ問題……古くて新しい問題。人間社会の鬼門である。 差別は悪い――。本当だろうか。 新約聖書にある有名なエピソード。 人々が姦淫の罪を犯したひとりの女を捕らえ、律法に定められているとおり石で打ち殺すべきかと問いかけたとき、イエス・キリストが言った。 ﹁あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい﹂︵新共同訳︶ 結果はあきらかである。イエスと女本人を残し、すべての者が立ち去っていった。 罪の告発と、自分の
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文学と建築。まったく異なるジャンルでありながら、そのたたずまいやなりたちに文学を思わせる建築、そして構造、手法に建築を思わせる文学がある。 日本を代表する建築家・青木淳さんが、自ら編纂した﹃建築文学傑作選﹄をめぐって、収録作家の一人である平出隆さん︵作家・詩人︶と特別トークを繰り広げた。なぜ文学と建築は響きあうのか? 文学と建築のつながり 平出隆‥このアンソロジーのタイトルは﹃建築文学傑作選﹄ですが、﹁建築文学﹂というのは、青木さんが作った言葉ですか? 青木淳‥そうですね。最初に考えたのは﹁建築物が登場しない建築文学﹂を集めてはどうか、という案だったんです。建築物が出てくる建築文学って結構パッと思いつくでしょう。﹁金閣寺﹂とか。 平出‥具体的な固有の建築物ですね。 青木‥あるいは今回﹁中隊長﹂という作品を収録させていただいた筒井康隆さんで言うと、﹁家﹂という、ちょっと変わった構築物が登場す
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