今週の「ファンボロー国際航空ショー」で最も長い行列ができたのは、模型航空機を見るための列だった。 法外な値段で事故を起こしやすいステルス戦闘機「F35ライトニング」がショーの目玉となるはずだったが、試験機でエンジン故障が発生した後、出展が見送られ、ロッキード・マーチンが代わりにレプリカを持ち込んだのだ。 筆者は列に並び、階段を上り、1億1300万ドルするジェット機の模型の操縦桿をいじるのを待った。新型機は、米国のほか、英国、カナダなどの空軍や海軍の航空機9機種の後継機になる。偽の電子ディスプレーを備えたコックピットからは滑走路の見事な景色が見えたが、映画「トップ・ガン」のようなわけにはいかなかった。 航空宇宙産業の期待が低下した時代 一方、ファンボロー国際航空ショーで行われた民間航空機関連の最大の発表は、新型航空機ではなく、ロールス・ロイスの新エンジンと、燃費を高めるために既存の航空機――
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