土井善晴さん︵どい・よしはる、60︶/1957年、大阪市生まれ。料理研究家。スイス、フランスでフランス料理を学び、大阪の﹁味吉兆﹂で日本料理を修業︵撮影/写真部・岸本絢︶この記事の写真をすべて見る 初出演/1987年2月9日 大根おろしで味に変化を︵撮影/佐伯義勝︶ NHK﹁きょうの料理﹂で“伝説”とも称されている料理研究家の土井善晴さん︵60︶による放送回﹁塩むすび﹂。シンプルな料理であっても深い指導が視聴者を驚かせた。その背景とともに料理家としての信念を聞いた。 ︻土井善晴さんが初出演した時に紹介した料理はこちら︼ * * * ﹁きょうの料理﹂に初めて出演したのは30年前。父・勝が講演先で倒れ代役として。とにかくピンチを乗り切るしかなかった。非常な緊張感のなか薄焼き卵を焼いたのを覚えていますね。 私が出演して最も反響が大きかったのは﹁塩むすび﹂の放送回ですわ。材料は米と塩だけ。料理
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