この記事は好きな証明AdventCalender 2018の10日目です。 adventar.org 次の定理があります。 (局所)コンパクト位相群の左(右)移動で不変な測度(Haar測度)は存在します。 この証明の、おおざっば()な筋書きを、二通り紹介します。 この2つはほとんど同じことをやっており、まったく同じ飛び道具を使って測度をババーンと作ってしまいます。 このババーン部分が無駄にCool(と僕は思った)なので、それをシェアしたいというものです。 1.まずそれは何 Haar測度が何で、それがあるとなぜうれしいかという話をします。 測度というのは(部分)集合の大きさを測るものです。 集合には論理演算ができて、特に排他的和があります。 集合から正実数の割当てでこの排他的和を和にうつす(可算個でもOKなもの)を測度といいます。 測度の定義域は、ある集合族で、集合の(可算個の)和積