貿易に関するwitchstyleのブックマーク (2)
-
すずき・のぶひろ 1958年三重県生まれ。東京大学農学部卒業。農学博士。農林水産省、九州大学教授を経て、2006年より東京大学教授。専門は農業経済学。日韓、日チリ、日モンゴル、日中韓、日コロンビアFTA産官学共同研究会委員などを歴任。﹃岩盤規制の大義﹄︵農文協︶、﹃悪夢の食卓 TPP批准・農協解体がもたらす未来﹄︵KADOKAWA︶、﹃亡国の漁業権開放 資源・地域・国境の崩壊﹄︵筑波書房ブックレット・暮らしのなかの食と農︶など著書多数。 ◇------------------◇ これ以上国民の命と暮らしを生贄にしてよいか 日米貿易協定︵FTA︶の第一弾が決まった。まさに﹁失うだけの日米FTA﹂だったことが明らかになっている。まず貿易自由化をめぐる現在地を確認したい。12カ国によるTPPは、﹁国論を二分﹂といわれる反対運動の成果が米国であらわれ、8割近い米国民の反対世論が大統領選の全候補に
-
フェリスへの行き帰りの新幹線車中で、下村治﹃日本は悪くない、悪いのはアメリカだ﹄︵文春文庫︶を読む。 先日、平川克美君に勧められて、これと﹃日本経済成長論﹄を買った。 下村治は明治生まれの大蔵官僚で、池田勇人のブレーンとして、所得倍増計画と高度成長の政策的基礎づけをした人である。 1987年の本だから、24年前、バブル経済の初期、アメリカがレーガノミックスで﹁双子の赤字﹂が膨れあがり、日本では中曾根首相が﹁国民一人100ドル外貨を消費しよう﹂と輸出過剰を抑制しようとしていた時代の本である。24年前に書かれた経済分析の本が、四半世紀を経てなおリーダブルであるということにまず驚かされる。 リーダブルであるのは、︵リーマンショックによるアメリカ経済の崩壊を含めて︶下村が指摘したとおりに国際経済が推移したからである。 これだけ長い射程で日米経済のありようを見通せたのは、下村のものを見る眼がきちん
-
1