台湾デジタル担当相 オードリー・タン氏に聞く 台湾におけるコロナ封じ込め 台湾史上最年少で入閣、コロナ禍においてリアルタイムでマスク在庫が分かるアプリや医療AI対話ロボットなど、ITを活用した対策を次々打ち出したデジタル担当相、オードリー・タン氏。11月初旬に横浜市で開催された日経・FT感染症会議での講演内容から、各国から称賛を受ける台湾のコロナ対策を探ってみた―。 ﹇左﹈台湾デジタル担当相のオードリー・タン氏 ﹇右﹈柴犬の画像を使い手洗いの重要性をPR総人口2400万人を抱えながら、10月末時点での感染者は約600人︵死亡者7名︶。世界に類を見ない﹁圧倒的な防疫﹂に成功した台湾。しかも都市のロックダウンを行わず、経済活動や市民生活を維持しているのだ。 その基本となっているのが、Fast︵迅速︶、Fair︵公正︶、Fun︵楽しさ︶の﹁3つのF﹂だという。ウイルスがパンデミックする前に、各