ブックマーク / note.com/li_kotomi (2)
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Facebookで友人がryuchellさんについて﹁ゆっくりお休みください﹂とつぶやくのを見て、芸能活動を一時休止するのかなと思いました。確かに、ryuchellさんに対するSNSでの誹謗中傷がかなりひどいものだったので、寂しいけれど心身の健康のために少し休んだ方がいいかもしれない、と私は気楽に考えました。 次の瞬間、ryuchellさんの逝去を報じるニュースが目に入りました。私はひどく動揺し、しばらく言葉を失いました。記事によると、﹁現場の状況から判断して自殺だった﹂だそうです。 なぜ? 最初の反応が戸惑いでした。一体全体、なんで? なぜryuchellさんが死ななければならないのか? いなくなった方が世のため人のためになる有象無象がこの世界にはほかにたくさんいるというのに? しばらく経って、ほかの感情がふつふつと湧いてきました。 悲しみと、憎しみと、怒り、そして無力感。 そして、今年
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7月中旬、芥川賞を受賞した数日後のことである。ネット上で、そこそこ人気のある某右翼ライターがある記事を発表した。受賞会見をしている時の私の顔写真とともに掲載されたその記事によれば、﹁李琴峰の芥川賞受賞は、反日左翼による日台離反工作かもしれない﹂だそうだ。 ファンタスティック! この方のほうが私より小説を書くのに向いているかもしれないと思われるほどの、すさまじい想像力だ。これからも小説でご飯を食べていく者として、このライターの宣伝にならないよう、ひとまずここでは彼の名を伏せて、S氏と呼ぶことにしよう。S氏の該当記事の論旨は、ざっとこんなものだ。 ﹁李琴峰は安倍前首相を批判した反日クズ原文ママだ。こんなクズに芥川賞が与えられるなど、芥川賞も随分と安っぽい賞に落ちたものだ。実際、日本の文学界は左翼と反日作家に乗っ取られて久しい。村上春樹などの反日文学者ばかりがチヤホヤされるから反吐が出る。しかし
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