インターネットテレビ
インターネットを介した映像配信
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日本の実情
日本は高速回線が普及しても放送法や著作権法による規制が強く普及が遅れた。しかし、主要テレビ局がクリップ・ニュースを無料で配信しており、過去の番組を有料で配信するトレソーラやプローラなどのサービスも始まった。
しかし、地上波放送において民放では視聴率に応じた広告料をビジネスモデルの主体としていることや、地方局とのネット放送を行っているうえで地方局で見られない映像を視聴者がネットで見ることで、地方局の視聴率低下→広告収入の低下の恐れがあるとクレームする声が多いため、通常のテレビ放送との同時ストリーミング放送は行われておらず、計画も無い。
一方、視聴されなかったことで予想される広告収入の損失を補える期待ができるため、キー局による配信は有料オンデマンドが主流になっている。ただし、局によって対応は様々で、第2日本テレビでは入会無料であるのに対し、他の局ではプロバイダの接続会員かコンテンツ会員になる必要があり、それぞれ入会金がかかる。
一方でプロバイダーやポータルサイト、各種制作会社が独自に番組を制作、インターネット配信を行なう事例も増えており、通常のテレビ放送ではあまり見られないような、特定視聴者層向けに作られた番組を中心に編成されている。
また、Gyaoのように番組途中でテレビCMを放映、番組中でも画面外にバナー広告を掲載することで完全無料化を実現しているサイトもある。
日本における今後
民放キー局においては、上記にある知的財産に関する権利に縛られるほか、地上波至上の思想や視聴率調査に関して極めて保守的であるため、ビジネス開始以前同様にインターネットに対する否定的かつ敵対的な考えが強く、ネガティブイメージとしてニュースなど採り上げる、または検索サイトにおける結果を利用することで視聴率の増加を狙う動きが今後も継続される可能性がある。
逆に、家庭用VTRやDVDレコーダーの予約録画によって視聴率の低下ならびに広告収入の減少がおきる対策としてオンデマンドの推進ならびにレコーダーの販売中止を行うことも画策されている。
一方で、Gyaoが登録会員数1000万人に達しようとするなど、制作会社やプロバイダー、ポータルサイトによる配信がビジネスとして拡大しており、広告ビジネスが、コンテンツへのアクセスによって視聴数を特定可能なネット番組に主体が変わる可能性が出てきている。 それにより、テレビ局主体に比べてコンテンツの権利関係がスマートでオープンな番組コンテンツでも大幅なライセンス(著作権、肖像権)収入やギャランティーを期待できるようになれば、番組コンテンツの主体がテレビ局から制作会社へとシフトし、放送並びに芸能界における権利関係に大幅な構造改革が起こりうる。 また、吉本興業が手がけるCASTYのように、テレビ局に依存せずとも自前で映像ビジネスを完結させる芸能プロダクションが出てくる可能性もある。
一方で、Gyaoが登録会員数1000万人に達しようとするなど、制作会社やプロバイダー、ポータルサイトによる配信がビジネスとして拡大しており、広告ビジネスが、コンテンツへのアクセスによって視聴数を特定可能なネット番組に主体が変わる可能性が出てきている。 それにより、テレビ局主体に比べてコンテンツの権利関係がスマートでオープンな番組コンテンツでも大幅なライセンス(著作権、肖像権)収入やギャランティーを期待できるようになれば、番組コンテンツの主体がテレビ局から制作会社へとシフトし、放送並びに芸能界における権利関係に大幅な構造改革が起こりうる。 また、吉本興業が手がけるCASTYのように、テレビ局に依存せずとも自前で映像ビジネスを完結させる芸能プロダクションが出てくる可能性もある。
主な放送局(サイト)
- テレビ局が運営するサイト
- 第2日本テレビ(日本テレビ)
- TBS BooBo BOX(TBS)
- フジテレビ On Demand(フジテレビ)
- フジテレびーびー(フジテレビ)
- テレ朝BB(テレビ朝日)
- あにてれシアター(テレビ東京)
- トレソーラ(トレソーラ - TBS・フジテレビ・テレビ朝日3局の共同出資)
- DOGATCH(プレゼントキャスト - 民放キー局5局と広告代理店4社の共同出資)
- スカパー!BB(スカイパーフェクト・コミュニケーションズ)
- プロバイダー・ポータルサイト等が運営するサイト
- BIGLOBEストリーム(NEC)
- GyaO(USEN)
- Yahoo!動画(ヤフー)
- TV Bank(TVバンク)
- itv24.com(The ZABIC - ザ・ワークス(渡辺プロダクショングループ)系列)
- casTY(キャスティ - 東京電力と吉本興業の共同出資)
- あっ!とおどろく放送局(ティー・アンド・エム)
- Screenplus(エー・アイ・アイ)
- インプレスTV(air impress - インプレスグループ)
- iiV Channel(TFMインタラクティブ - TOKYO FM系列)
- アニメイトTV(フロンティアワークス)
- DOING.TV(オープンインタフェース)
- その他
韓国の実情
韓国では、KBS、MBC、SBSの主要放送局や一部ケーブルテレビの番組がストリーミング放送されており、地上波と同期されている為リアルタイムで見ることができる他、過去に放送された番組もクリップで見ることができる。これらのサービスはほとんどの場合無料で提供されており、会員加入の必要すらないケースもある。韓国のインターネットも参照のこと。
中国の実情
中国では共産党当局の検閲をパスした番組に限り、CCTV(中国中央テレビ)が総合放送、娯楽放送、スポーツ放送、英語放送などのチャンネルを無料でリアルタイム配信しており、他にGDTV(広東テレビ)の広東語放送などもある。番組のオンデマンド配信もある。
オーストラリアの実情
オーストラリアでは公共放送であるABC(Australian Broadcasting Corporation)がニュース番組だけでなく、ビジネス、スポーツ、料理、子供向けなど各種番組のオンデマンド無料配信を行っている。
フランスの実情
フランスの主要全国ネット放送局はインターネットで番組を提供していないが、地方放送局のボルドー・テレビは番組のオンデマンド配信やストリーミング放送を行っている。なお、ボルドー・テレビは全国ネットのリレー放送をしておらず、独自取材番組のみである。
関連項目
外部リンク
- DeliCast.com - 世界インターネット・テレビ案内(英語)
- ネットテレビblog(日本)
- 世界インターネット・テレビ案内(英語)
- 韓国のテレビを簡単にみれるサイト(日本語)
- 中国中央テレビ・サイト(中国語)
- オーストラリア放送協会サイト(英語)
- ボルドー・テレビ(フランス語)