コマ (映画・漫画)
漫画のコマ
漫画において時間の中のある1時点として表現された1枚の絵をコマという。多くは四角︵正方形や長方形とは限らない︶の枠線で囲まれていて、これを連続させて時間の流れを表現する。
一般的に1ページに3~15コマで表現するのがちょうど良いとされている。必要に応じて、2ページにまたいでコマを書くこともある。最高に強調する場面や物語の締め等の重要な場面での演出として、1ページ、または見開き2ページをまるごと1コマに使用することもある。
回想シーンなどの部分の枠線の角を丸くしたり、線の濃さや枠線の間隔を薄くしたり、枠線の外部を黒で塗り潰したり、コマの中に小さなコマを書いたりして、ストーリー上で現在流れている時間のコマと区別したりすることもある。演出上枠線を描かなかったり人物を強調させるなどの理由で人物がコマからはみ出ていたりすることもある。
人物が﹁複数のコマをまたいで﹂大きく描かれることもある。この手法は、ぶちぬきと呼ばれる。
また、コマの境目の余白部分を物質化し、壁や柱として扱わせる手法もある。
コマの数を基準にして漫画の型式を分類する場合がある。以下は関連項目。
●一コマ漫画
●4コマ漫画
●コミック・ストリップ/バンド・デシネ
写真フィルムのコマ
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映画フィルムのコマ
その他の映像のコマ
アニメのコマ
アニメーションは、実写映像が動作の流れをコマに分割して記録するのに対し、動作を分割した絵をコマ単位で複数描き、映像媒体に連続記録して再生することで動画にする技術である。
多くのテレビ番組がビデオ撮影されるようになってからも、アニメは長く映画フィルムを使って制作されており、1秒24コマで撮影されていた。ただし、日本では、実際に描かれる絵の枚数は動きのあるシーンであっても1秒8~12枚で、1枚の絵を2~3コマ撮影してフレーム数を調整していた︵リミテッド・アニメーション︶。ディズニーアニメなどは実際に1秒に24枚の絵が描かれている。
現在のアニメ制作はデジタル化されているが、フィルム時代と同様、1秒24コマで﹁撮影﹂︵実際に撮影するわけではないが用語は残っている︶され60フィールドにテレシネされる。ただし、特殊効果や一部のCGはテレシネ後にフレームまたはフィールド単位で加えるため、必ずしも絵の全てがコマを単位としているわけではない。
なお、アニメ制作の現場では、コマを記号﹁K﹂で略記することがある。
現代の用法
「フレームレート」も参照