スリーサイズ
概要
表記は通常、バスト︵B[1]、女性の場合︶あるいはチェスト︵C[2]、男性の場合︶・ウエスト︵W[3]︶・ヒップ︵H[4]︶の順に﹁B○○・W○○・H○○﹂の形式で記す。日本においてはセンチメートルが単位として使われるが、欧米やアジアのモデル業界などでは米国の影響によりインチが単位として使われることが多い。
全身の体型を表現するためにはこれ以外にも多くの指標が必要であるものの、体型的魅力の簡易的な判断には十分であることが多い。女性においては、初経の1年前後に急激に体型が変化し[5][6]、初経の1年後以降になると一般に、バスト・ヒップが大きくウェストの細い体型は男性に対する性的魅力が高いとされ、﹁グラマー﹂︵トランジスタグラマーも参照︶と言われる。思春期女性がこのような体型になるのは初経の1年後以降である︵初経の前後1年間で急激に体型が変化する︶。バスト・ヒップが細く、ウェストがさらに細い体型は﹁スレンダー﹂と言われ、スレンダーかつ脚長な体型がファッションモデル向き︵﹁モデル体型﹂︶といわれるように、ファッションを楽しむ上では有利な体型である。とくに和服は胸が大きいと胸元が崩れてしまうため、なおさらスレンダーに一日の長がある。
なお、誤解の多いところであるが、スリーサイズだけでは乳房の大きさは全くわからない。乳房のサイズ指標である﹁カップ﹂はトップバスト︵スリーサイズにおけるB︶とアンダーバスト︵乳房直下の胴囲︶から算出されるが、スリーサイズにはアンダーバストが含まれない。また、アンダーバストとウェストは通常大きく異なる数字になる[7]のでウェストからの推測も基本的に不可能である[8]。
スリーサイズと魅力
女性モデルやグラビアアイドルなどの多くはスリーサイズを公開しており、公開しないモデルは皆無と言ってよいほどである。女優がスリーサイズを公開していることも珍しくない。
バストやヒップの場合、数値が大きいとグラマラス・小さいとスレンダーとされ、大小どちらかに需要が偏っていても高評価につながるというわけではないが、ウエストにおいては単純に数値が小さいほど魅力的であるという風潮が強く、ウエストの大きな体型が高評価されることはほとんどないといってもよい。
脚注
(一)^ 英: bust
(二)^ 英: chest
(三)^ 英: waist
(四)^ 英: hip
(五)^ バストと初経のヒミツの関係
(六)^ ﹃初経﹄をキーにした現代ティーンの成長と体型変化について
(七)^ 肋骨の上であるため当然ではあるが、通常の成人では8±2~3cm程度の違いが出る。細身の女性でもアンダーバストでは65cmを切ることは余りなく、それを受けてブラジャーの規格もアンダー65︵このサイズを着用できるのは通常は最小でも62.5cmの人まで︶までしかない。
(八)^ ただし逆に言えば、﹁これ以上はありえない﹂という推測はできる。たとえばB77・W59では差が18cmであるため、仮にEカップ︵TB-UB=20cm︶とするとウェストがアンダーバストを上回るありえない体型となる。