バカップル
熱愛状態の恋人をからかう語
定義
バカップルは俗語なので、はっきりとした定義は存在しないが、恋人の居ない人が妬みを込めて恋人同士を呼ぶこともある。
●公共の場所で衆目を意識せず平然といちゃつく、キスをする[3]。
●2人だけが良ければそれで良い、という自己中心的な言動。
●モラルの欠如した同士、あるいは文字通りバカ(教養のない)同士の男女のカップル
●人々が寝ている深夜、集合住宅(団地・マンションなど)の周辺に留まって平気でバカ笑いしながらクッチャべる。
など人目をはばからない言動を繰り返し、周囲に不快感や失笑を与えるカップルに対して皮肉を込めて用いられる場合が多い。また、それら行為を行ってしまった時に自嘲気味にバカップルを自称する場合もある。
ちなみに、バカップルという用語はあくまで俗語なので、その基準は人によって異なり、一般的に若者の間ではその基準は低く、年齢が高くなるにつれてその基準は厳しくなる傾向にある。
日本以外の諸国における状況
英語に﹁バカップル﹂を意味する言葉はない。また、北米や南米、欧州の多くの国では、上記のような言動には比較的寛容である場合が多い。例えば、フランス、パリのセーヌ川沿いでは暖かい季節などは、恋人たちが長いキスをしている光景が日常的に見られ、むしろパリのロマンチックな風景を構成する要素として人々から好意的に受け止められている︵あるいは、あまりに日常的な光景なので、気にもとめない︶。
一方韓国では、닭살 커플︵鳥肌カップル︶が﹁バカップル﹂を指す言葉として存在している。ただ、ペアルックは日本よりも一般的︵新婚旅行に行く夫婦はペアルックが多い。また恋人同士で同じ布地を使ったペアの下着を贈り合うなどもする︶なので、あまり頻繁でないかぎり問題とされない。
脚注
- ^ 出典:米川明彦編『日本俗語大辞典(第3版)』東京堂出版 2006年 492頁
- ^ 『現代用語の基礎知識 1996年版』1006頁、加藤迪男編『20世紀の言葉の年表』 東京堂出版 2001年 ISBN 978-4-490-10567-4 260頁に掲載。
- ^ 加藤迪男編『20世紀の言葉の年表』(東京堂出版、2001年、ISBN 978-4-490-10567-4)260頁