フルトレーラー(full trailer)は、被牽引自動車のうち、ほとんどのトレーラー荷重がトレーラー自身にかかる構造のものをいう。本項では、フルトレーラーを牽引するために必要な自動車「フルトラクター」についても記述する。

フルトレーラー

ドリー式またはセンターアクスル式の大型フルトレーラー(大型トラックのフットブレーキに連動して動作する空気ブレーキを備えたもの)と、センターアクスル式の軽量なフルトレーラー(乗用車などに連結するキャンピングトレーラーなど)に大別できる。後者についてはライトトレーラーと呼ばれることがある。

構造

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牽引車(フルトラクター)

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大型フルトレーラー用

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ライトトレーラー用

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SUV使

使[1]


被牽引車(フルトレーラー)

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車検証の車体の形状欄は、平ボデー車の場合は単に「フルトレーラ」、バン型の場合は「バンフルトレーラ」、冷凍車の場合は「冷凍冷蔵フルトレーラ」などと記載され、それぞれドリー付きの場合は「ドリー付〇〇トレーラ」と記載される。

ドリー式フルトレーラー

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ドリー式フルトレーラー(2両目)の例
三菱ふそう・スーパーグレート

退2退

センターアクスル式フルトレーラー(大型)

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長いドローバー(棒連結器)があり、トラクター後軸後部に連結する。荷台の中央付近に車軸が集められているのが特徴。ドリー式のような屈曲部分を持たないため、後退は、連結器が1か所のセミトレーラーとほぼ同じ要領でできる。比較的トレーラースイング現象が出やすいとされる。ブレーキはエア式。

センターアクスル式フルトレーラー(ライトトレーラー

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1020%使3.5750

メリット

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  • セミトレーラーと違いトラクター側にも荷台が存在するうえ、全長規制が緩いため、一度に大量の貨物が積載できる。
  • 内輪差は比較的少ない。
  • 被牽引車を切り離せばトラクターはけん引免許のいらないトラックとして使うことも可能で、積荷の状況に合わせて効率よく運用できる。
  • ライトトレーラーの場合、元来牽引を目的とされていない車輌でも、小改造で親車(牽引車)にできる。総重量750キログラム以下のトレーラーに限り、けん引免許が不要。
  • 維持費(自動車税自賠責保険)がトラックよりも安い。

デメリット

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退2







200012118012100[2]

750

脚注

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  1. ^ ヒッチキャリアの取付を目的として取り付けた場合や、単なる飾りとして取り付けた場合以外。
  2. ^ しかし、大型貨物自動車においては速度抑制装置により最高速度が時速90キロメートル程度(実車においては時速95キロメートル前後で作動する)に制限されるため、トレーラーのみのデメリットとは言い難くなりつつある

関連項目

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