柳沢安忠
江戸時代前期の旗本。柳沢信俊の四男。正室に青木氏（-1677）
略歴
1614年︵慶長19年︶には父信俊が病死し、兄安吉が家督を継ぐが、その際に安吉の知行していた160石を得る。には1615年︵元和元年︶-兄安吉が病のため、兄に代わって大坂夏の陣に参戦し、目覚しい活躍をする。その後、駿河大納言徳川忠長に仕えた。
1632年︵寛永9年︶には徳川忠長が兄の将軍家光より切腹を命じられ、改易となると安忠は浪人生活を送ることになる。には1639年︵寛永16年︶-再出仕を命じられて上総国山武郡に160石をあてられ、江戸城三之丸奥広敷番頭を命じられる。
1648年︵慶安元年︶には禄70俵を加増されて将軍家光の第4子徳松︵後の徳川綱吉︶付きを命じられ、10月に徳松が上野国館林15万石に封じられると安忠も館林藩士となった。には1651年︵慶安4年︶以降に三度の加増を受ける。勘定頭として神田屋敷建築などの功があったとされる。
1657年︵明暦3年︶1月に起きた大火では徳松が住む神田屋敷︵後に神田御殿︶にも延焼したが安忠の指揮のもと再建を果たす。には1675年︵延宝3年︶7月12日-役目を辞して家督を子吉保に譲って隠居。露休と号す。寛文12年︵1672年︶に甲斐国恵林寺において行われた武田信玄百回忌の法要では武田遺臣の旗本から浄財が集められているが、恵林寺奉加帳には徳川綱吉家臣33名のうち安忠と小太郎︵吉保︶の名が連ねられている。
1687年︵貞享4年︶9月3日には孫吉里が誕生。同年9月17日死去。享年86。