Э, э は、キリル文字のひとつ。Е が /je/ を表す言語において、/e/ を表す文字である。ギリシア文字の Ε, ε︵エプシロン︶を起源とする。
原則として /e/ を表す。
しかし、モルドバ語においては /ə/ を表す。
また、タタール語では語中において母音の直後に置かれる声門閉鎖音/ʔ/も表す。
●フォントデザインなどにより、中央の線は﹁~﹂のように波型になることがある。
●ロシア語では Е が口蓋化して /je/ を表すようになったため、口蓋化のない /e/ を表すために Э が使われる。固有語では語頭のみに現れる(例: этот ﹁この﹂)。借用語では主に語頭か他の母音の後ろに現れる /e/ を Э で表し(例: элемент﹁元素﹂、поэт﹁詩人﹂)、それ以外の位置では固有名詞を除いて е で /e/ と /je/ を兼ねることが多いが、比較的最近の借用語では例外も少なくない。
●ウクライナ語・ブルガリア語では用いられず、/e/ はЕで表し、/je/ はЄで表す。
●モルドバ語のラテン文字転写ではăと表される
●日本語のキリル文字表記では、エ段の母音にこれが使われる。
●朝鮮語のキリル文字表記ではㅐに使う︵ㅔには Е を使う︶。
大文字 |
Unicode |
JIS X 0213 |
文字参照 |
小文字 |
Unicode |
JIS X 0213 |
文字参照 |
備考
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Э
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U+042D
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1-7-31
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Э
Э
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э
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U+044D
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1-7-79
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э
э
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