お船祭り (須々岐水神社)
お船祭り(おふねまつり)は、長野県松本市里山辺の須々岐水(すすきがわ)神社にて、毎年5月5日(御柱祭(干支でいう卯、酉)の年には4日)に行われる祭事のこと。
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概要
編集信仰の対象
編集「お船」について
編集構造
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本体の高さ約5m、横幅約2.82m、奥行き約4.44m︵町会ごとに多少異なる︶だが、お祭のときは左右に一本の担ぎ棒をつけ、幕を張りめぐらして船の形に似せ、引きながら揺らすのでもっと大きく見える。車輪は一対だけである。屋台の形式は、二階は四方吹放で、一階の壁面や持送などの部分に多くの彫刻をつける。また軸部の塗装や飾金具に技巧を凝らしている。また屋根︵せり︶が上下するお船もある。このような形式をした山車は全国的に見ても大変珍しい。
要目
編集船順に説明を行う。
薄町
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湯の原
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新井
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下金井
編集- 連名:かねこ連
- 作者:不明
- 補作:立川富種の弟子・原田蒼渓
- 建造:安政四年(1857年)
- 彫刻:源義家、常盤御前、新田義貞、五條の橋の牛若丸と弁慶、粟穂に鶉、竹に虎など
- 幕の色:赤と白
- 特徴:金箔の雲天井(二階の軒天井に雲の彫刻をつけ、内部が漆箔の鏡天井)、手毬獅子(天井)、高士園遊(下段)は建造当時の彫刻
荒町
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西荒町
編集上金井
編集- 連名:圓上連
- 作者:不明
- 補作:立川東渓(明治中期)
- 建造:天保六年(1835年)前
- 彫刻:上り龍、下り龍、水流と鯉、波と亀 など
- 幕の色:赤と白
- 特徴:9つの町会の中で唯一二階に人形を飾る。その人形は源義経である。せりの柱についている上り龍と下り竜の彫刻は目を見張るものがある。公式の記録上一番古いお船と思われる。
藤井
編集![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/34/%E8%97%A4%E4%BA%95%E3%81%AE%E3%81%8A%E8%88%B9.jpg/200px-%E8%97%A4%E4%BA%95%E3%81%AE%E3%81%8A%E8%88%B9.jpg)
兎川寺
編集問題点
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●多くの﹁お船﹂が作られてから100年以上たっているため、彫刻がひび割れたり折れたりしているほか、車輪が傾くなどお船の損傷が全体的に激しくなっている。しかし、修理には多額の費用がかかり、各々の町会でその費用を工面することが出来ないため修理を行えない状況にある。
●2000年代、﹁お船﹂に部外者が乗り込み暴力行為を行い、祭りの進行を妨害する事例が発生し始めた。2014年、祭りの実行委員会は暴力団排除決議を行い、あらかじめ指定した者以外は乗舟を認めないルールを徹底することとなった[1]。
脚注
編集- ^ 昨年に続き暴力排除決議 実行委と祭典委『長野日報』2015年6月25日
外部リンク
編集- 須々岐水(すすきがわ)神社例大祭『お船祭り』 - 新まつもと物語(松本市公式観光情報ポータルサイト)
- 里山辺お船祭りのお船 - 松本のたから~受け継ぎ伝える郷土の文化財~(松本市教育委員会)
- 里山辺お船祭のお船[リンク切れ] - 長野県の文化財(財団法人 八十二文化財団)
- お船 宮入九艘 - YouTube