アルペンスキー複合
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概要
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競技者はまず滑降1本、続いて回転2本を滑り、その合計タイムで順位が決定する。複合競技における滑降・回転と区別するために、独立種目の滑降・回転をそれぞれ﹁スペシャル・ダウンヒル﹂︵スペシャルDH︶、﹁スペシャル・スラローム﹂︵スペシャルSL︶と呼ぶことがある。
冬季オリンピックおよびアルペンスキー世界選手権では、スペシャルDHやスペシャルSLとは別に実施される。複合では滑降・回転とも若干短いコースが設定される。
一般的な複合競技では、日程を2日間に分け﹁1日目・滑降、2日目・回転﹂とすることが多いが、回転1本と滑降︵またはスーパー大回転︶1本を同じ日に実施するスーパー複合︵Super Combined, SC︶という方式もあり、アルペンスキー・ワールドカップではほぼこの方式で開催されており、アルペンスキー世界選手権でも2007年のオーレ大会から、オリンピックでは2014年ソチオリンピックからCBに代わりスーパー複合が採用されている。
高速系・技術系両方のスキーテクニックが要求されるため、その両方を兼ね備えた、いわゆる﹁オールラウンダー﹂と呼ばれる選手が上位に入ることが多い。
日本選手は本項のアルペン・コンバインド世界大会で上位入賞する機会が少ないため、単にスキー競技の世界大会で﹁複合﹂というときは、入賞機会の多いノルディック複合を指すことがある[注釈1]。
歴史
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種目としての複合が最初に実施されたのは1936年ガルミッシュ・パルテンキルヘンオリンピックのことである。
ワールドカップでは、実際に競技を実施するのではなく、同じ開催地で別々の日に組まれたスペシャルDHとスペシャルSLの成績を合算して順位を決める方式が長らく採用されていて、記録の上だけでのレースを意味する﹁ペーパーレース﹂と称されていた。2000年代中盤以降、国際スキー連盟はスーパー複合方式の導入を進め、従来のペーパーレースを置き換えていった。2005-06シーズンには、ワールドカップにおいて男子のスーパー複合が3回に対してペーパーレース1回、女子はスーパー複合2回でペーパーレースなしであった。
ワールドカップで最初に行なわれたスーパー複合は、男子が2005年1月14日、スイス・ウェンゲンで、女子が同年2月27日、イタリア・サン・シカリオにおいてであり、それぞれベンヤミン・ライヒとヤニツァ・コステリッチが優勝している。