イエネズミ
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編集都市化とイエネズミの増加
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かつての日本家屋では、天井裏に営巣するクマネズミと、台所や下水道に穴居するドブネズミが、生活の場を棲み分けていた。ハツカネズミは、もともと他の2種と比べると少ない。
その後、第二次世界大戦後の都市化とともに、地下街や下水道など湿った場所を好むドブネズミが勢力を伸ばしたが、1970年︵昭和45年︶ごろからの高層ビル建築ラッシュとともに、乾燥した高いところを好み、登攀力に優れ、配管等を伝ってフロア間を自由に行き来することができるクマネズミが目立ち始めた。
東京都内での調査によると、ネズミ関連の相談件数で種の断定ができたものの9割以上がクマネズミであり、都会の高層階でもクマネズミが大量発生している[1]。現在、住宅の屋根裏に棲息するのはクマネズミであるが、近年は再開発の影響で地中に棲息しているドブネズミがすみかを追われて都心に出てきており、渋谷や銀座の繁華街ではドブネズミも頻繁に見られるようになっている。
なお、クマネズミは他のネズミより警戒心が強く捕獲しにくく、殺鼠剤のワルファリンに耐性のあるネズミが多く現れており、捕獲が難しくこれも増加の一因となっている。ビル内は一年中温度が一定に保たれているため、冬でも盛んに繁殖し、東京都区部では特に夏期に繁殖活動が上昇しており、主要都市を中心に増殖し続けている。