クラミジア・トラコマチス
クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis, CT)とは、主に目と性器に感染するクラミジアの1種。その種によって、主な性感染症のひとつである性器クラミジア感染症や、もはや日本では流行のないトラコーマや鼠径リンパ肉芽腫などを引き起こす。
クラミジア・トラコマチス | |||||||||||||||||||||
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![]() Chlamydia trachomatis | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Chlamydia trachomatis (Busacca 1935) Rake 1957 |
性状
編集病原性
編集
鼠径リンパ肉芽腫のみが生物型LGVの感染で、それ以外は生物型Trachomaの感染による。
●トラコーマ
流行地ではA,B,C型によるものが多い。母親からの垂直感染ではD,E,F,G型によるものが多い。
●性器クラミジア感染症
D,E,F,G型によるものが多い。
●鼠径リンパ肉芽腫
L1,L2,L3型による。
●新生児肺炎
D,E,F,G型によるものが多い。
診断
編集蛍光抗体法で抗体を顕微鏡下に観察する方法、酵素標識抗体を用いて抗原を検出する方法、DNAプローブ法やPCR法,TMA法によって直接プラスミドDNAを検出する方法がある。