クロレラ
クロレラ︵英語‥chlorella︶はクロレラ属の淡水性単細胞緑藻類の総称。クロレラという名前は、ギリシャ語のchloros︵クロロス、緑の意︶と、ラテン語のella︵エラ、小さいものの意︶から合成された名前で、1890年にオランダの微生物学者マルティヌス・ベイエリンクによって発見命名された。
クロレラ | ||||||||||||||||||||||||
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![]() Chlorella vulgaris, NIES-2170 | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Chlorella | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
クロレラ | ||||||||||||||||||||||||
下位分類 | ||||||||||||||||||||||||
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健康食品として
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乾物としての主な成分は、タンパク質45%、脂質20%、糖質20%、灰分10%。その他にビタミン類やミネラル類を含む。
たんぱく質含量が高いため、未来の食料資源のひとつとして培養や研究が行われた時期もあった。大量培養ができるようになった1960年代以降は、健康食品として販売されているが、﹁免疫能を向上させる﹂などの効能については、人間に対する有効性を示す信頼できる臨床データはまだ不十分である。基礎研究で抗ウイルス、抗ガン、免疫賦活、糖尿病予防の各作用が認められるが、人の体内では不明[1]。ただ高血圧と高コレステロール血症、肝機能改善のデータがある[2]。また、過去にアレルギー症状を起こしたという報告もある[3]。クロレラに多く含まれるクロロフィルは、分解の過程で光過敏症の原因となるフェオフォルバイトを副生するため、日本ではフェオフォルバイト含有量の上限が定められている。またビタミンKが豊富なため、大量に摂ると抗血液凝固剤ワルファリンの効果を減じる恐れがある、細胞壁が強固なために消化吸収率が悪い[注1]などの指摘もある。
問題点
編集厚生省通達
編集光過敏性と関連するフェオホルバイドの生成防止に関する通達がある。
脚注
編集注釈
編集- ^ 細胞壁を破砕したものが市販されている。
出典
編集- ^ 蒲原聖可『サプリメント事典』(平凡社、2004)pp.240-241
- ^ 瀬川至朗『健康食品ノート』(岩波新書、2002)pp.56-57
- ^ クロレラ - 素材情報データベース<有効性情報>(国立健康・栄養研究所)閲覧日2009-12-09
- ^ 「クロレラ差し止め命令 京都地裁、全国初の判決」 産経新聞 2015年1月21日
- ^ 「サン・クロレラ側が控訴 広告差し止め訴訟」 京都新聞 2015年1月23日
- ^ 広告訴訟、クロレラ側が逆転勝訴 大阪高裁「差し止め必要なし」 京都新聞 2016年2月25日
関連項目
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●プロトテカ - クロレラが葉緑体を失った酵母的生物。
●蕎麦 - 北海道東部特に釧路市周辺では蕎麦の着色用として練りこむ。
●グリンめん - クロレラ粉末を練り込んだ北海道産の緑色のひやむぎ。
●ユーグレナ藻
●日健総本社
外部リンク
編集- 「原著」健康食品・サプリメントによる健康被害の現状と患者背景の特徴 医薬品情報学 Vol. 14 (2012) No. 4 2月 p. 134-143