デジタル加入者線
特徴
編集短距離伝送用
編集100m程度の距離で、主に建物内のメタル回線(アナログ電話回線)を使用してデータ通信をする用途。集合住宅などの主配線盤でFTTxを変換し既設の電話線で各加入者に分配するために使用されているほか、ホテル客室での高速インターネットにも使われている。
VDSL
編集VDSL2
編集G.fast
編集MGfast
編集長距離伝送用
編集ADSL
編集ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line、非対称デジタル加入者線)は1対のツイストペアケーブル通信線路で、上り・下りの速度が非対称な通信を行う。
技術にも種類がありアメリカ合衆国からそのまま技術を受け継いだ"AnnexA"、Euro-ISDNと多重化可能な"AnnexB"、日本方式のTCM-ISDNの干渉を軽減した"AnnexC"等がある。
ReachDSL
編集CDSL
編集CDSL(Consumer Digital Subscriber Line)は1997年10月28日にRockwell Semiconductor Systems社から発表されたxDSL規格。上り最大128kbps、下り最大1Mbpsが簡易DSL[23]。
ADSLと似た特徴を持つが、ADSLよりも安価でスプリッタが必要ないという点が異なる。日本では初期からADSLが採用されたため普及しなかった。後に発表されたADSLのG.lite規格と類似している。
HDSL
編集HDSL(High-bit-rate Digital Subscriber Line)は、2対のツイストペアケーブルを用いる送信・受信とも同じ速度の対称型DSLである。SDSLの2対版ともいえるもので、1対で送信・もう1対で受信を行う。使用帯域は200kHzと低いため最高速度は約2Mbpsにとどまるほか、アナログ電話回線との多重化はできない。しかし使用可通信線路長は20kmに及ぶ。
業務用に既設の構内電話線で用いられている。ただし、現在は光ファイバーの敷設が進み利用されることは少なくなっている。
SDSL
編集構成機器
編集DSLAM
編集モデム
編集モデム(modem)は、デジタル変調、復調を行うデータ回線終端装置である。
スプリッタ
編集スプリッタ(splitter)は、アナログ電話回線から送られてくる信号を、電話機のための信号とインターネット通信のためのDSLモデムのための信号とに振り分けるための分波器、混合器である。
脚注
編集注釈
編集- ^ ISPが、耐用年数を過ぎた既存VDSL装置を置き換える事も可能。
出典
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 2005年当時のDSL普及状況ページ(総務省)