トヨタ・クラウンセダン
クラウンセダン(CROWN SEDAN)は、かつてトヨタ自動車が生産・販売していた高級セダン型乗用車、セダン型商用車である。ここでは2023年より生産・販売している富裕層向け高級セダン型乗用車の16代目クラウンのセダンタイプについても記述する。
概要
トヨタ・クラウンはデビュー当初から窓枠を備えた4ドアのセダン型乗用車/商用車であった。他にワゴン、2ドアハードトップ、貨物車のライトバン、ピックアップなどの派生車種はあったが、4ドアセダンがクラウンの基本の車型であり販売の中心だったため、カタログには﹁クラウンセダン﹂と明記されていなかった[1][2][3][4]。
1974年、クラウンでサッシュレスドアを備えた4ドアタイプのハードトップ︵以下﹁HT﹂と表記︶が初めて登場した5代目のS80・100系以降のモデルではマーケティング上、個人ユーザー向けはサッシュレスの2ドア/4ドアのHT、法人ユーザー向けは窓枠付きの4ドアセダンという棲み分けになった。4ドアHTと窓枠付きの4ドアセダンを区別する必要が生じたため、この代から窓枠付きの4ドアが﹁クラウンセダン﹂と呼ばれるようになり、カタログにもそう明記されるようになった[5]。
5代目クラウンのカタログの3ページ目には、4ドアHTについて﹁セダンとも、ハードトップとも違う第3のスタイリング。新しい高級車となるかたち、4ドアピラードハードトップ[注釈1]<パーソナルセダン>がニュークラウンに新しく加わりました。﹂と書かれており、4ドアハードトップが個人ユーザー向けの商品であることが明示されている[5]。
クラウンの2ドアHTは110系を以って廃止されたため[注釈2]、トヨタの日本国内市場のマーケティング上、個人ユーザー向けのクラウンは10代目までサッシュレスの4ドアHTが担うことになり、窓枠付きのセダンとの棲み分けがなされた。
逆に、海外仕様のクラウンは、150系の移行に伴いクラウンの海外販売が中止されるまで、窓枠付きのセダンタイプのまま輸出が継続された。クラウンの4ドアHTは日本国内専用車に近く、7~8代目が中東などの一部地域に若干数輸出されたに過ぎない。
10代目クラウンの150系までは、窓枠付きのタイプはクラウンのセダン型という位置づけであり、ロイヤルサルーンやパトカー仕様、タクシー仕様、教習車仕様などが存在した。正式な車種名は﹁クラウンセダン型︵セダン系︶﹂であった。
クラウンセダンは主として公用車・社用車、ハイヤー、個人・法人タクシー、パトカー、教習車といったビジネスユース向けのモデルであったが、いずれの代のクラウンセダンも、一般ユーザーが購入可能であった。
2001年に登場した10系︵XS・BS10系︶クラウンセダンからは車種の性格が、X80型マークIIセダンをベースとしたクラウンコンフォートの装備および内外装を充実させたモデルという位置づけに大きく変更された。そのため、XS10系は本来のクラウン[注釈3]との設計上の結びつきはほとんど存在せず、市場でも150系までのクラウンセダンと、XS10系の違いは認識されている。3ナンバー車の設定があることや、アルミホイールを装備するオプションがあることが、クラウンセダンとクラウンコンフォートの主な相違点である。ただし、トヨタが公表している車両系統図上は、150系クラウンセダンの後継がXS10系クラウンセダンとなっている[6]。
本流のクラウンは1999年にモデルチェンジした11代目で、従来のサッシュレスのHTから窓枠を備えたセダンに変更されたが、こちらは﹁クラウンセダン﹂とは呼ばれなかった[7]。トヨタの公式な車両系統図では、11代目クラウンは10代目クラウンHTの後継という位置づけになっている[8]。
よって、本項でもトヨタの公式な考え方に従い、11代目から16代目までのクラウンは﹁クラウンセダン﹂として取り扱わない。
パトカーは150系までクラウンセダンを採用していたが、XS10系クラウンセダンは採用されず、11代目以降の窓枠付きとなったクラウンが採用されることになった[注釈4]。
日本国内の需要減少および北米向けトヨタ・アバロンを統合することにより、16代目ではクラウン︵クロスオーバー︶、クラウン︵スポーツ︶、クラウン︵エステート︶、そして従来通りFRベースのセダンタイプとなるクラウンの4タイプで構成されることとなった。16代目クラウンのセダンタイプは他タイプとの区別のため、外部メディアでは﹁クラウンセダン﹂と呼称されることが多い。
初代(シリーズ通算5代目) S80・100系(1974年 - 1979年)
2代目(シリーズ通算6代目) S110系(1979年 - 1983年)
3代目(シリーズ通算7代目) S120系(1983年 - 1987年)
4代目(シリーズ通算8代目) S130系(1987年 - 1995年)
●1991年11月にハードトップは140系にモデルチェンジされたが、セダンは外装・内装の各種意匠変更を中心とした大規模なマイナーチェンジを実施して継続生産された︵ただし、自動車型式認定制度上では車両型式そのものは同一であっても、外装・内装の意匠が大幅に異なっているため事実上、フルモデルチェンジ扱いとなる︶。営業車6気筒LPGエンジン車にロイヤルサルーンが追加された。このマイナーチェンジに伴い、これまでのM型エンジンから140系ハードトップにも搭載されたJZエンジンに変更︵3.0Lが対象、2.5Lは1990年の改良で搭載済み︶された。また、このマイナーチェンジでセダン・バンに関わらずスタンダードにもようやくフロントディスクブレーキ︵ベンチレーテッドタイプ︶とパワーステアリング︵エンジン回転数感応油圧式︶が標準装備された。テールランプはデラックス系列とロイヤルシリーズでそれぞれ異なりロイヤルシリーズでは80系マークII(ハードトップ)風のものが採用された。ハードトップMTは130系までであるが︵S140系以降はATのみ︶セダンは 150系前期型まで設定されていた、︵一般向けは2.0L車のみの設定、パトカー用には3.0LのMT仕様が製造されていた︶2L-T、2Lエンジン廃止。ディーゼルエンジン搭載車はATのみとなった。営業車はLPGエンジンのみとなる。2500スーパーサルーンエクストラを追加。2000・3ナンバー車スーパーサルーンエクストラにタコメーター装着。
●1992年10月 - セダンの5ナンバー車に2000スーパーサルーンエクストラが復活。タコメーターを標準装備。
●1993年8月 - 一部変更。3ナンバー車はフロントグリルに4本のタテ線が入る。その他エアコンの代替フロン化、セダンのスタンダードは4気筒LPG車のみとなりフロアシフトのAT車が追加された。2400EFIターボディーゼルエンジンを2L-THEから2L-TEに換装した。
●パトカー仕様はほとんどが廃車となっているがサスペンスドラマなどでは劇用車としてよく使用されている。
●1995年11月[10] - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
●1995年12月 - 5代目にバトンタッチして販売終了。
130系クラウンセダン前期型タクシー
130系クラウンセダン後期型タクシー
130系クラウンセダン デラックス(1991年型)陸上自衛隊警務隊の覆面パトカー
5代目(シリーズ通算10代目) S150系(1995年 - 2001年)
トヨタ・クラウンセダン(5代目) GS151(H)/JZS15#/LS151(H)型 | |
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150系前期型 スーパーサルーンエクストラ 前部 | |
150系後期型 スーパーデラックス | |
150系前期型 スーパーサルーンエクストラ 後部 | |
概要 | |
販売期間 |
1995年12月 - 2001年8月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | 四輪駆動 / 後輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
2JZ-GE型 3.0 L DOHC 1JZ-GE型 2.5 L DOHC 1G-FE型 2.0 L 直6 DOHC 1G-GPE型 LPG2.0 L 直6 DOHC(営業車) 2L-TE型 ディーゼル2.4 L 直4 ターボ(1999年発売型まで) |
変速機 |
4速AT 5速MT(1999年発売型まで) |
前 | 4輪ダブルウイッシュボーン |
後 | 4輪ダブルウイッシュボーン |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,780 mm |
全長 | 4,695 - 4,820 mm |
全幅 | 1,695 - 1,760 mm |
全高 | 1,450 - 1,460 mm |
車両重量 | 1,550 kg |
その他 | |
ブレーキ | 4輪ディスク |
データモデル | 1999年発売型 3.0 ロイヤルサルーンG |
主なグレードは、以下のように4種類あった。特徴と共に記述する。
●ロイヤルサルーンG - 運転席・助手席にもパワーシートを装備。2JZ-GE 3.0L(2,997cc)搭載。JZS155型。クルーズコントロール機能付き本革巻きステアリングを装備。
●ロイヤルサルーン - アルミホイールを装備する。後輪にもディスクブレーキを装備。内装も充実している。2JZ-GE, JZS155型。1JZ-GE 2.5L(2,491cc), JZS151, JZS153型(4WD,"i-Four")。2L-TE, LS151H型︵1999年発売型まで︶。キーレスエントリーの装備が可能。
●スーパーサルーンE︵エクストラ︶ - 外見的にロイヤルサルーンに類似するが、5ナンバーサイズ、4WDも存在した。1JZ-GE、または、1G-FE 2.0L(1,988cc)を搭載。JZS151,JZS153,GS151(H)型。1G-FE車には、アルミホイールやジャカードモケット・シート表皮︵ロイヤルサルーンと共通︶、キーレスエントリーを装備するオーナードライバー向けの﹁ロイヤルSパッケージ[注1]﹂も設定された。
●スーパーデラックス - 1G-FE, GS151型。2L-TE, LS151型︵1999年発売型まで︶。5ナンバー。
●1995年12月 - 150系にフルモデルチェンジ。全グレード、SRSエアバッグ[注2]・ABSを標準装備する。スタンダードやデラックスなどの法人タクシー仕様はクラウンコンフォートに移行され廃止される。コラムシフト車も廃止。但し個人タクシー・ハイヤー向けの6気筒LPGエンジン車は継続設定され︵スーパーデラックス、同Qパッケージ、ロイヤルサルーンの3種︶、電子制御キャブレターの1G-GPEに換装された。ガソリン車は4WDも設定された。マークIIセダンが廃止されたことに伴いパトカーに2.0Lが追加された[注3]。また、企業や官公庁向けに特化した従来のデラックス相当のスーパーデラックスDパッケージ︵パワーウィンドウ=フロントのみ、プロテクトモール=装着せず、他︶も存在していたが非常に数が少ない。ワゴン・バンは1999年の170系エステート登場まで130系が継続生産される。この代のみトヨタテクノクラフトの特装車扱いでCNG車が設定された。
●1996年9月 - 1JZ-GEをVVT-i化︵180ps→200ps︶。
●1997年7月 - マイナーチェンジ。1G-FE車のATをECT化と同時に出力を135ps→140psに向上。ロイヤルサルーン/Gでは、メータがオプティトロン化される。
●1998年8月 - 1G-FEもVVT-i化︵140ps→160ps︶と同時にECTをECT-iE化。ガソリン車は、排ガス記号が、GF-に変化。
●1999年9月 - マイナーチェンジ。ディーゼルエンジン廃止と3.0Lのパトカー仕様を除きMT車廃止。Cピラーエンブレムには王冠マークの下にSEDANの表記が追加され、フロント両端のウインカーが前面はバンパー内から車幅灯内へ、側面は車幅灯一体からフェンダー後部へ移動。
●2001年7月[11] -生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
●2001年8月 - 車種整理により3ナンバー仕様車はセダン化された170系ロイヤルシリーズに合流。5ナンバー仕様はクラウンコンフォートの兄弟車にフルモデルチェンジされる。
●全グレード4輪独立懸架・4輪ディスクブレーキ標準装備。
●この代まで中国・中近東向け左ハンドル仕様が輸出されていた。
●この代からモノコックボディが採用された。
●MT車もAT車もフロアシフトのみである︵150系以外のモデルにはコラムシフトの設定があった︶。
●MT車の総生産数が400台弱と非常に少ない。
150系前期型パトカー
6代目(シリーズ通算11代目) XS/BS10系(2001年 - 2018年)
「トヨタ・XS10」も参照
トヨタ・クラウンセダン(6代目) XS/BS10系 | |
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スーパーデラックス(2012-2018年型) | |
スーパーサルーン(2004-2008年型) | |
ロイヤルサルーン(リア) | |
概要 | |
販売期間 | 2001年8月-2018年2月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 4ドアセダン(タクシー・法人向け) |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
1G-FE型 2.0L 直6 DOHC 1G-GPE型 2.0L 直6 DOHC 3Y-PE型 2.0L 直4 OHV 1TR-FPE型 2.0L 直4 DOHC |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,785mm |
全長 | 4,695mm - 4,830mm |
全幅 | 1,695mm - 1,710mm |
全高 | 1,515mm - 1,525mm |
その他 | |
最小回転半径 | 5.1m |
姉妹車 |
トヨタ・クラウン トヨタ・クラウンコンフォート トヨタ・コンフォート |
系譜 | |
後継 | トヨタ・ジャパンタクシー |
●2001年︵平成13年︶8月 - 登場。ベースがX80型マークIIのシャーシを流用したクラウンコンフォートに変わり、X90型マークIIとシャーシを共有していた先代の150系クラウンセダンと比べて、ベースの設計が古くなるという逆転現象が発生した。エンジンは2.0Lのみとなる。
●タクシー用途向けは、主にハイグレードタクシーとして事業者に採用された。パトカー仕様は170系ロイヤルに移行された。
●発売当初のグレードはスーパーデラックスと木目調センターコンソールやシート地に起毛タイプのジャガードモケットなどを採用するスーパーデラックスGパッケージで、エンジンは6気筒ガソリンの1G-FEと4気筒LPGの3Y-PEを設定。
●型式は、1TR-FPE搭載車はTSS10、1G-FE搭載車はGXS12、ハイブリッドはGBS12、3Y-PE搭載車はYXS10。コンフォートシリーズとの相違点は横桟グリルとテールライトの大型化、サッシの黒枠化、フットリリース足踏み式パーキングブレーキ︵クラウンコンフォートは、フロアシフト車がセンターレバー式、コラムシフト車がステッキ式︶などである。同時に、内装も大半の部品が150クラウンセダンと同等の仕様となった[注4]。
●カタログはガソリン車とLPG車で共通化された。
●2001年︵平成13年︶10月 - 6気筒LPGエンジンの1G-GPE搭載車を追加[12]。
●2002年︵平成14年︶1月 - TECS特装車扱いとなる、1G-GPEエンジン搭載で3ナンパー仕様車のロイヤルサルーンを設定[13]。
●2002年︵平成14年︶10月 - スーパーデラックス・マイルドハイブリッド追加。内装はGパッケージ相当のものが標準装備された[注釈5]。LPGエンジンは3Y-PEに一本化され、1G-GPE搭載のロイヤルサルーンは廃止となり、代替としてスーパーデラックス・Gパッケージをベースに、バンパーとサイドモールディングを大型化し、全長/全幅を4,830mm/1,710mmとしたスーパーサルーンが追加設定された[14]。
●2004年︵平成16年︶6月 - 平成17年排出ガス規制に適合し、排ガス記号がTA-からABA-に変更される︵ガソリン車は適合せず︶。また、法規に対応すべくベースのクラウンコンフォート同様にヘッドライトマニュアルレベリング機構とフェンダーのターンランプが標準装備され︵初代bBのものを流用︶、ハイマウントストップランプがLED式となった。標準仕様におけるブレーキランプとテールランプの点灯バルブ数が、寒冷地仕様と同様の数に減らされている︵ブレーキランプは4個から外側2個、テールランプは6個から4個︶。
●2007年︵平成19年︶8月 排出ガス規制に適合しない1G-FE搭載車が廃止された︵マイルドハイブリッド仕様は17年規制をクリアしていたため継続︶。さらに3Y-PE搭載車に設定されていたコラムシフト車も廃止した。
●2008年︵平成20年︶4月 - マイルドハイブリッドの生産を終了。ガソリン仕様が廃止された。
●2008年︵平成20年︶8月21日 LPGエンジンをこれまでのOHV・電子制御キャブレターエンジンの3Y-PE型から、ダイナやトヨエースにも搭載される液体噴射仕様のDOHC・VVT-iエンジンの1TR-FPE型に変更されたことで出力は従来の79PSから116PSにまで向上している[15]。型式もTSS10に編入され、全車にトヨタ・ストップ&スタートシステムとリヤシートの自立式シートベルトバックルを標準装備とした。また、フロントエンブレムはS170系クラウンと共通の立体仕様からクラウンコンフォートで採用されていた金メッキに変更され[注釈6]、前席と後席の灰皿は今回からメーカーオプションとなり、スーパーデラックス系に装着されるホイールカバーはデザインこそ従来型と同一だが、光沢仕様︵ハイラスター塗装仕上げ︶となっている。
●2010年︵平成22年︶11月 - 一部改良。LPG燃料冷却装置を設定。1TR-FPE型エンジンの最高出力が116PSから113PSにダウンし、シガーライターが電源ソケットに変更され、ドアサッシュのブラックアウト処理が塗装からテープに変更された。
●2012年︵平成24年︶7月2日 - 一部改良。全車にプラズマクラスターを採用し︵入れ替わりに空気清浄器を廃止︶、新衝突安全基準に対処すべく、リア中央席に3点式シートベルトを、リア左右席にISOFIX対応チャイルドシート固定専用バーなどを標準装備した。また、全席のヘッドレストが大型化されると同時に﹁スーパーサルーン﹂と﹁スーパーデラックス・Gパッケージ﹂に装着されていた助手席側ヘッドレストの中折れ機能、ならびに後席ヘッドレストの前後調整機能は廃止された︵上下調整機能は継続採用︶[16]。
●2013年︵平成25年︶10月28日 - 一部改良。新たにVSC&TRCを標準装備して安全性能を強化し、スピードメーター&タコメーターにメーター照度コントロール機能を追加した[17]。
●2017年︵平成29年︶6月8日 - 受注受付終了。同時にホームページへの掲載を終了した。受注した分は2018年1月まで生産しその翌月を以って販売終了[18]、クラウンセダン名義としての歴史に一旦、幕を下ろすこととなった。
スーパーデラックスGパッケージ(リア)
2004-2008年型
2004-2008年型
スーパーデラックスマイルドハイブリッド
2004-2008年型
2004-2008年型
スーパーデラックス(車内)
16代目クラウン(無印) AZSH32/KZSM30型(2023年 - )
トヨタ・クラウン(16代目・セダンタイプ)[注釈 7] AZSH32/KZSM30型 | |
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日本仕様 FCEV Z | |
概要 | |
製造国 | 日本 |
販売期間 |
2023年11月13日 - (発表日:2023年11月2日) |
設計統括 | 中嶋裕樹 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | 後輪駆動 |
プラットフォーム | GA-Lプラットフォーム |
パワートレイン | |
エンジン |
ハイブリッド A25A-FXS型 2,487cc 直列4気筒 DOHC FCEV(FCスタック) FCB130型 固体高分子型 |
モーター |
ハイブリッド 2NM型 交流同期電動機 FCEV 3KM型 交流同期電動機(永久磁石式同期型モーター) |
変速機 |
ハイブリッド マルチステージハイブリッドトランスミッション FCEV なし |
前 | マルチリンク式(前後共) |
後 | マルチリンク式(前後共) |
車両寸法 | |
ホイールベース | 3,000 mm |
全長 | 5,030 mm |
全幅 | 1,890 mm |
全高 | 1,475 mm |
系譜 | |
先代 |
トヨタ・クラウンマジェスタ (6代目・S210型系) |
6代目までの取り扱いディーラー
脚注
注釈
(一)^ クラウンの4ドアハードトップがセンターピラー(Bピラー)の存在と安全性を強調しているのは、競合車の日産・セドリック/日産・グロリアの4ドアハードトップが、センターピラーのないピラーレスハードトップであったことに対抗するためである。Bピラーのないピラーレス4ドアハードトップは窓を開けたときの開放感があるメリットがあるものの、車体強度はBピラー付きに劣り、車体剛性を確保するための補強も必要になる。クラウンハードトップは最終型の150系まで一貫してピラードハードトップであった。ただし、トヨタ自身も1980年代から1990年代にかけてトヨタ・カリーナED、トヨタ・カローラセレスなどの4ドアピラーレスハードトップを製造していた。これらの4ドアピラーレスハードトップは強化された衝突安全基準に適合しなくなったため、1990年代末までに姿を消した。詳細はハードトップ#日本車のハードトップ、ピラー#ハードトップとピラーの項目を参照。
(二)^ 1981年に発売された2ドアクーペのトヨタ・ソアラとの社内競合が生じたため。
(三)^ 車両型式名が'S'で﹁クラウン﹂を名称とするものの、現在のクラウンロイヤル/アスリートシリーズ、クラウンマジェスタが該当する。
(四)^ 各地の県警が県費でコンフォートを含むXS10系をパトカーに改造した事例は、ごく少数存在する。
(五)^ ただし、アルミホイールが標準装備され、助手席オットマンシートがオプションとなる。
(六)^ 当改良のタイミングでクラウンコンフォートは銀メッキに変更された。
(七)^ トヨタ自動車公式サイトでは単に﹁クラウン﹂のみの表記だが、メディアによっては他タイプ︵クロスオーバー、スポーツ、エステート︶との区別のために﹁クラウンセダン﹂と表記されることがある。スポーツ公式発表まではクロスオーバーが単に﹁クラウン﹂と称されていた。
(八)^ クラウンクロスオーバーは前輪駆動(FF)ベースの四輪駆動。
出典
(一)^ 初代クラウン カタログ
(二)^ 2代目クラウン カタログ
(三)^ 3代目クラウン カタログ
(四)^ 4代目クラウン カタログ
(五)^ abcd5代目クラウン カタログ
(六)^ トヨタ自動車75年史 車両系統図 クラウン
(七)^ 11代目クラウン カタログ
(八)^ トヨタ自動車75年史 車両系統図 クラウンロイヤル/アスリート
(九)^ トヨタ自動車75年史 車両系統図 クラウン
(十)^ “クラウンセダン(トヨタ)1987年9月~1995年11月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月12日). 2020年1月12日閲覧。
(11)^ “クラウンセダン(トヨタ)1995年12月~2001年7月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月12日). 2020年1月12日閲覧。
(12)^ トヨタ、クラウンセダンのラインアップを充実
(13)^ トヨタ、クラウンセダンにTECS車を設定
(14)^ トヨタ、クラウンセダンにマイルドハイブリッドシステムを新搭載
(15)^ TOYOTA、クラウンセダン・クラウンコンフォート・コンフォート・コンフォート教習車を一部改良
(16)^ TOYOTA、クラウンセダン・クラウンコンフォート・コンフォート・コンフォート教習車を一部改良
(17)^ TOYOTA、クラウンセダン・クラウンコンフォート・コンフォート・コンフォート教習車を一部改良 - トヨタ自動車 プレスリリース 2013年10月28日
(18)^ <トヨタ東日本>高齢者・訪日客対応の次世代タクシー独占生産 東富士工場 - 河北新報 2017年10月21日
(19)^ (日本語) 新型クラウン ワールドプレミア ライブ中継 2022年7月15日閲覧。
(20)^ 株式会社インプレス (2023年4月12日). “トヨタ、新型クラウン第2弾﹁スポーツ﹂﹁セダン﹂2023年秋ごろ発売へ ﹁エステート﹂は2024年発売予定”. Car Watch. 2023年4月13日閲覧。
(21)^ ﹃新型クラウンを発売﹄︵プレスリリース︶トヨタ自動車株式会社、2023年11月2日。2023年11月2日閲覧。
関連項目
- トヨタ自動車
- トヨタ・センチュリー
- トヨタ・クラウン - 通称「無印クラウン」
- トヨタ・クラウンコンフォート - 6代目の姉妹車
- トヨタ・コンフォート - 6代目の姉妹車
- トヨタ・マークII
- トヨタ・ジャパンタクシー - タクシー仕様としての後継車
- トヨタ・アリオン / トヨタ・プレミオ - 5ナンバー仕様、および社用車・官公庁向けの公用車としての後継車
- 業務車3号 - 本車を主にベースとして採用していた自衛隊の納入車両
- 乗用車 - 2008年度納入分までの自衛隊将官向け乗用車として本車がベースとして採用されていた
- トヨタ・クラウン(クロスオーバー)
- トヨタ・クラウン(エステート)
- トヨタ・クラウン(スポーツ)
- タクシー
- パトロールカー
- 日産・セドリック営業車
- ハイグレードタクシー