イリオス

ギリシア神話の都市
トロイから転送)

: λιος, Īlios : λιον, Īliov : Τροία, Troia : Τροίη, Troiē : Τρωία, Trōia : Troy: Troja 西
12




伝説上のイリオス

編集
 
遺跡から発見されたプリアモスの財宝
 
テトラドラクマアテーナー(紀元前165-150)

イリオスの建設

編集





7

5050

アポロンとポセイドンによる城壁の建築

編集

姿


ヘーラクレースによるイリオス攻め

編集

18




トロイア戦争

編集
 
イーリオスの陥落



調

10

イリオス遺跡

編集
  トロイの考古遺跡
トルコ
 
トロイの考古遺跡
英名 Archaeological Site of Troy
仏名 Site archéologique de Troie
登録区分 文化遺産
登録基準 (2),(3),(6)
登録年 1998年
公式サイト 世界遺産センター(英語)
地図
 
使用方法表示

シュリーマンによる発掘

編集





1868西(en)

1870II



1882

818907a殿7

1896226

1893947

イリオス遺跡の構成

編集
 
イリオス遺跡からの眺め
 
Troy IXでオデオン、紀元前124年

第I層-第V層

編集

調9IIG25002200I3000IIIIIV

第VI層

編集

18001300VI

200m8030(600)1

()

第Ⅶ層以降

編集

1300A使

VIIAVIIBVIIIIX

12501184Douris1334VII12751240

備考

編集

シュリーマンの発掘した遺跡がトロイア戦争の舞台として登場する古代都市イリオスであるか否かは議論のわかれるところである。ホメロスの『イーリアス』には複数の都市に関する伝承が混合している可能性が指摘されており、その複数の都市の中に、シュリーマンが発掘したこのトロイア遺跡が含まれているということについては概ね合意が得られている。しかし、ホメロスの『イーリアス』それ自体に考古学的事実と符合しない部分があり、また、最も重要な証拠となるべき第VII層の大部分がシュリーマンの発掘によって消失しているので、イリオス遺跡が伝説上のトロイアであるという決定的な証拠はない。ホメロスの伝承が全く架空の伝承とする立場もないわけではない。

とは言え、この遺跡の発掘が考古学の発展に与えた影響は大きく、そういった意味からもユネスコの世界遺産に登録されている。

ヒッタイトの記録によるイリオスとトロイア

編集
 
イーリオス(トロイア)
 
断面図

紀元前13世紀中ごろのヒッタイトトゥドハリヤ4世時代のヒッタイト語史料に、アナトリア半島西岸アスワ地方の町としてタルウィサが登場する。これはギリシア語史料のトロイアに相当する可能性が示唆されている。また、同史料にウィルサ王アラクサンドゥスが登場する。これもそれぞれギリシア語史料のイリオスとアレクサンドロスに相当する可能性が示唆されている。

トゥトゥハリヤ4世の治世はヒッサリク遺跡の第VII層Aの時代と一致しており、パリスの別名がアレクサンドロスであったことが知られている。このため、この史料の記録はギリシア史料によるトロイア戦争となんらかの関係があるのではないかと推測されている。

20世紀の発掘調査

編集

193238 

1938 

1950 調46

1990 

世界遺産

編集

イリオスの遺跡は、1998年、「トロイの考古遺跡」としてユネスコ世界遺産文化遺産)に登録された。

登録基準

編集



(2) 

(3) 

(6) 

脚注

編集

参考文献

編集
  • Henry George Liddell, Robert Scott, Greek-English Lexicon, new edition, Oxford Univ Pr.

関連項目

編集