ドゥカティ
ドゥカティ・モーター・ホールディング(Ducati Motor Holding S.p.A.)とは、イタリアのオートバイメーカー。イタリアの自動車メーカーであるランボルギーニが直接所有しており、ランボルギーニの親会社はフォルクスワーゲン・グループが所有するアウディである。
ドゥカティ本社 | |
種類 | 非公開会社 |
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業種 | 輸送用機械 |
設立 | 1926年 |
創業者 |
|
本社 | 、 |
事業地域 | 世界各地 |
主要人物 |
会長:アブラハム・ショット CEO:クラウディオ・ドメニカリ |
製品 | オートバイ |
生産出力 | 53,004両 (2018年) |
売上高 | 882億円 (2018年) |
営業利益 | 62億円 (2018年) |
利益 | 61,000,000 ユーロ (2021年) |
親会社 | ランボルギーニ |
子会社 | ドゥカティ・コルセ |
ウェブサイト |
www |
Footnotes / references [1] |
概要
編集創業からオートバイ製造まで
編集レース参加とオートバイ製品の歴史
編集製造販売する車種の特徴
編集カメラ製品の一覧
編集オートバイ製品の一覧
編集オートバイ生産草創期
編集- クッチョロ (Cucciolo)
- 1946年発売。50cc1.25馬力で最高速度50km/h。
- クッチョロT3 (Cucciolo T3)
- 60cc1.5馬力で最高速度65km/h。
- 60S
- 1950年3月発売。65cc2.5馬力。
- クルーザー175 (Cruiser 175)
- 1950年発売。175ccのスクーター。セルモーターとオートマティックミッションを装備していた。カロッツェリア・ギアがデザインした。
- 98S
- 1952年発売。6.9馬力で最高速度95km/h。
- 98T
- 1954年発売。東京隅田にあったナミキモータースが少数輸入した。
単気筒モデル
編集草創期のモデルも単気筒だが、いわゆるシングルドゥカティはこれ以降である。 100グラン・スポルト・レーサー (100Gran Sport Racer) 1954年製造。ドゥカティでファビオ・タリオーニが最初に設計したモデル。愛称マリアンナ。100ccOHCベベルギア駆動で9.4馬力、最高速度130km/h。以後のシングルドゥカティの原型となった。 125ccGPレーサー 1956年製造。世界グランプリ用に作られたレーサー。ドゥカティとしては初めてデスモドロミック機構を採用。 175スポルト (175Sport) 1956年12月ミラノショーで発表、1957年発売。125ccGPレーサーのレプリカで、ドゥカティとしては初めて市販されたOHC。14馬力で最高速度135km/h。勝利を収めたレーサーのレプリカを販売する公式はここに始まった。 175T 175スポルトのツーリングタイプ。11馬力。販売促進活動として世界一周60000kmを約1年かけて走破し、ドゥカティを一躍有名にした。 175TS 11馬力で最高速度110km/h。 125スポルト (125Sport) 1957年9月発売。175スポルトの125cc版。10馬力で最高速度112km/h。 100スポルト (100Sport) 1957年9月発売。175スポルトの100cc版。8馬力で最高速度105km/h。 125TS 125スポルトのツーリングタイプ。6.2馬力、最高速度90km/h。 200エリート (200Elite) 1958年11月発表。175ccのボアアップ版。17馬力で最高速度140km/hのレーシーなモデル。 125アメリカーノ (125Americano) 1958年発売。アメリカのドゥカティ販売店の要望により生産された。11馬力。 200アメリカーノ (200Americano) 1958年発売。アメリカのドゥカティ販売店の要望により生産された。16馬力で120km/h。 200スーパースポルト (250Super Sport) 1959年発売。200エリートに27mmのデロルトSSIレーシングキャブレターを標準装備、ハイカムを組んでレース使用も可能としたモデル。18馬力で最高速度140km/h。 200スクランブラー (200Scrambler) 1959年発売。19馬力で100km/hオーバーのオン/オフ両用モデル。フロント21in。 200TSアメリカーノ (200TS Americano) 1960年発売。エリートのエンジンを搭載したモデル。 ダイアナ250 (Diana 250) 1960年発売。クリップオンハンドル。ヨーロッパではディトナ銘で販売。 250モンツァ (250Monza) 1961年発売。アメリカのドゥカティ販売店の要望により生産された。22馬力で128km/h。アップハンドル。1967年まで生産された。 ダイアナ250マークIII (Diana Mark III) 1963年発表, 1964年発売。5速ミッション。30馬力、177km/h。 250スクランブラー (250Scrambler) 1962年発売。200スクランブラーの排気量を拡大しスタイリングも一新した。フロント19in。 ダイアナ250GT (Diana 250GT) 1964年発売。250モンツァと同じエンジンで22馬力。セミアップハンドル。5速ミッション。
パラレルツインモデル
編集タリオーニも1960年代後半にDOHC700cc80馬力のエンジンを試作したが、これは産業復興公社が資金を出さず製品化には至らなかった。 製品化されたのはトゥミディが設計したもので、1968年のプロトタイプではOHV500ccで38馬力。1975年11月のミラノショーで発表された。Lツインの影に隠れてしまい1981年製造中止となっている。
- 500GTL
- 1975年発売。ツーリングモデル。40馬力。1976年まで販売された。
- 350GTL
- 1975年発売。500GTLの中型免許版。35馬力。1976年まで販売された。
- 500スポルトデスモ (500Sport Desmo)
- 1977年発売。44馬力。1978年まで販売された。
- 350スポルトデスモ (350Sport Desmo)
- 1977年発売。500スポルトデスモの中型免許版。37馬力。1978年まで販売された。
- 500GTV
- 1977年発売。40馬力。1981年まで販売された。エンジンはGTL、外装はダブルシートになった他スポルトデスモを受け継いでいる。
- 350GTV
- 1977年発売。500GTVの中型免許版。35馬力。1981年まで販売された。
Lツインモデル
編集GTシリーズ
編集Sシリーズ
編集SSシリーズの先行型で、1970年代からの初代と1980年代後半の二代目がある。どちらも空冷エンジン。
- 750スポルト
- 1971年夏に試作。1972年発売) - 750GTをベースにスポーツ仕様とした。圧縮比が9になり64馬力。1973年からフレームをスリム化したモデルにマイナーチェンジした。750Sと略称する。1975年式にはオプションとしてダブルシートもある。
- 900SDダーマ (900SD Darmah)
- 1977年発売。Sはスポルト、Dはデスモ、ダーマは虎の意。カンパニョーロ製のマグネシウムホイールを装着。
- 750スポルト
- 1988年発売。二代目。フラッグシップだった750F1の発展型だが851の下で普及機種となった。
SSシリーズ
編集Sシリーズの発展型。
初代は1974-1982年販売され、二代目は1989-1997年、三代目は二代目の後継で1998-2006年に販売された。初代はイモラレプリカの750SSに始まり後に大排気量化された900SSが追加され900S2にバトンタッチした。二代目は900SS、750SS、600SS、400SSが併行販売された。三代目はSS900、SS750が併売された。
マイク・ヘイルウッド・レプリカ
編集SLパンタシリーズ
編集コグドベルト駆動を採用したシリーズで、後の750F1シリーズに繋がる。空冷エンジン。
- 500SLパンタ (500SL Pantah)
- 1978年発売。初めてコグドベルト駆動を採用。
- 600SLパンタ (600SL Pantah)
- 1981年発売。500SLパンタをボアアップした。
- 650SLパンタ (650SL Pantah)
- 1983年発売。600SLパンタをボアアップした。
- 350XLパンタ (350XL Pantah)
- 1982年発売。イタリア中型免許に対応するモデル。クラッチはワイヤー式で重い。
F1/F3シリーズ
編集1985年から1988年まで販売された、TT-F1レプリカシリーズ。空冷エンジン。
パゾシリーズ
編集1986年から1992年まで販売された、レプリカとツアラーの中間的シリーズ。空冷エンジン。
スーパーバイクシリーズ
編集-
851
-
998s
-
1098S
パニガーレシリーズ
編集2011年に発表された、スーパーバイク選手権への参戦を目的として開発されたモデル。排気量を抑えたモデルもある。
モンスターシリーズ
編集1993年から販売されているネイキッドのシリーズ。ベストセラーとなり各排気量が発売された。基本的に空冷エンジンだが水冷のハイパワーモデルもある。
ムルティストラーダシリーズ
編集2003年から販売されているデュアルパーパスシリーズ。
スポーツクラシックシリーズ
編集2005年から販売されているクラシックな外観のシリーズ。スポーツ1000、スポーツ1000ビポスト、スポーツ1000S、GT1000、ポールスマート1000LEがある。
ハイパーモタードシリーズ
編集2007年から販売されているモタードスタイルのモデル。オンロード用の車体設計により、オフロードベースのモタードに比べてオンロードでの走行に適している。1100、1100sがあるが日本に導入されているのはsのみ。
スポーツツーリングシリーズ
編集ツアラーのシリーズ。
ストリートファイターシリーズ
編集2009年から販売されているスーパーバイクベースのエンジンにアップハンドルなどを搭載したモデル。
ディアベルシリーズ
編集2011年から販売されているスポーツ、ツーリング、アーバンの3種類のライディングが選択できるようになっているモデル。
スクランブラーシリーズ
編集1962年から1974年にかけて125cc、250cc、350cc、450ccのモデルがアメリカで販売された。2015年に新モデルとなり803ccの排気量アップとアイコン、アーバン・エンデューロ、クラシック、フル・スロットルの4つのモデルが販売されている。
その他
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集参考文献
編集- 『クラシックカメラ専科No.43、Viva!イタリア コンタレックスのすべて』朝日ソノラマ