ミリオンダラー・ベイビー
ミリオンダラー・ベイビー | |
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Million Dollar Baby | |
監督 | クリント・イーストウッド |
脚本 | ポール・ハギス |
原案 | F・X・トゥール |
原作 |
F・X・トゥール 『テン・カウント』 |
製作 |
ポール・ハギス トム・ローゼンバーグ アルバート・S・ラディ |
製作総指揮 |
ロバート・ロレンツ ゲイリー・ルチェッシ |
出演者 |
クリント・イーストウッド ヒラリー・スワンク モーガン・フリーマン |
音楽 | クリント・イーストウッド |
撮影 | トム・スターン |
編集 | ジョエル・コックス |
製作会社 | レイクショア・エンターテインメント |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 133分 |
製作国 |
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言語 |
英語 アイルランド語 |
製作費 | $30,000,000 |
興行収入 |
$216,763,646[1]![]() |
第77回アカデミー賞では7部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、主演女優賞(スワンク)、助演男優賞(フリーマン)の4部門を受賞した。
ストーリー
編集キャスト
編集- フランキー・ダン: クリント・イーストウッド - 老トレーナーでジムの経営者。「止血の名人」ともいわれるカットマン(傷の手当てを請け負う専門職)でもある。
- マギー・フィッツジェラルド: ヒラリー・スワンク - 女性ボクサー
- エディ・デュプリス(“スクラップ・アイアン”): モーガン・フリーマン - ダンのジムの管理人。ダンの親友でもある。
- デンジャー・バーチ: ジェイ・バルチェル - ダンのジムに所属するボクサー
- ビッグ・ウィリー: マイク・コルター - ダンのジムに所属するボクサー
- 青い熊ビリー: ルシア・ライカ - チャンピオンの女性ボクサー
- ホーヴァク: ブリアン・F・オバーン - 神父
- シャウレル・ベリー: アンソニー・マッキー - ダンのジムに所属するボクサー
- アーリーン・フィッツジェラルド: マーゴ・マーティンデイル - マギーの母
- マーデル・フィッツジェラルド: リキ・リンドホーム - マギーの妹
- オマー: マイケル・ペーニャ - シャウレルの親友のボクサー
- ビリーのマネージャー: ベニート・マルティネス
- ミッキー・マック: ブルース・マックヴィッティ
日本語吹替
編集役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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ソフト版 | テレビ東京版 | ||
フランキー・ダン | クリント・イーストウッド | 樋浦勉 | 瑳川哲朗 |
マギー・フィッツジェラルド | ヒラリー・スワンク | 本田貴子 | 朴璐美 |
エディ・“スクラップ・アイアン”・デュプリス | モーガン・フリーマン | 坂口芳貞 | |
デンジャー | ジェイ・バルチェル | 真殿光昭 | 大須賀純 |
ビッグ・ウィリー | マイク・コルター | 三宅健太 | 楠大典 |
ホーヴァク神父 | ブリアン・F・オバーン | 根本泰彦 | 宮本充 |
ショーレル・ベリー | アンソニー・マッキー | 加瀬康之 | 桐本琢也 |
アーリーン・フィッツジェラルド | マーゴ・マーティンデイル | 小宮和枝 | |
マーデル・フィッツジェラルド | リキ・リンドホーム | 園崎未恵 | 佐藤あかり |
その他 | N/A | 根津貴行 辻親八 村上あかね 相沢正輝 石波義人 小形満 加瀬康之 伊丸岡篤 藤井啓輔 船木真人 森谷恵利 根本圭子 |
稲葉実 嶋崎伸夫 加瀬康之 辻親八 一木美名子 田中正彦 浦山迅 小高三良 坂東尚樹 渡辺英雄 西崎果音 新田万紀子 白川周作 |
演出 | 安江誠 | 佐藤敏夫 | |
翻訳 | 平田勝茂 | 松崎広幸 | |
調整 | 黒崎裕樹 | 金谷和美 高久孝雄 | |
効果 | リレーション | ||
担当 | 河村常平 (東北新社) | ||
プロデューサー | 渡邉一仁 遠藤幸子 五十嵐智之 (テレビ東京) | ||
配給 | 松竹株式会社 | ||
制作 | グロービジョン | テレビ東京 東北新社 | |
初回放送 | 2006年12月7日 『木曜洋画劇場』 (21:00-23:24) |
製作
編集企画
編集キャスティング
編集イーストウッドはスワンクの演技には自信があったが、スワンクの小柄な体格を見て、「ああ、このギャルはすごいと思ったんだ。もし、彼女を鍛え上げることができれば。もう少し体格を良くして、ファイターのように見せることができれば…。その時の彼女は羽毛のようだった。」と感じたという[8]。
撮影
編集封切り
編集DVDリリース・派生作品
編集2000年代にアカデミー作品賞を受賞した作品では、日本ではブルーレイ化されていない唯一の作品であったが、2019年3月8日にブルーレイ、及びHDマスター版のDVDが発売された。
作品の評価
編集映画批評家によるレビュー
編集興行収入
編集本作は米国公開時の2004年12月には、8館で限定公開された[13]。後に本格的に公開されると、北米で12,265,482ドルを稼ぎ出し、瞬く間に国内外での興行的ヒットとなった。劇場興行収入は216,763,646ドル、米国で100,492,203ドル、その他の地域で116,271,443ドルであった。この映画は6か月半の間、劇場で上映された[1]。
受賞歴
編集第77回アカデミー賞において、マーティン・スコセッシ監督の『アビエイター』との「巨匠対決」を制し作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞の主要4部門を独占したのを始め、多数の映画賞を受賞した。
- 第77回アカデミー賞
- 受賞 - 作品賞/監督賞/主演女優賞/助演男優賞
- ノミネート - 主演男優賞/脚色賞/編集賞
- 第62回ゴールデン・グローブ賞
- 受賞 - 監督賞/女優賞(ドラマ部門)
- ノミネート - 作品賞(ドラマ部門)/助演男優賞/音楽賞
- 第10回放送批評家協会賞
- 受賞 - 主演女優賞
- ノミネート - 監督賞/助演男優賞
論争
編集本作品の主テーマが尊厳死や安楽死にあるわけではないが、この問題はキリスト教右派が無視できない勢力を持つアメリカでは極めてデリケートな問題であり、保守派コメンテーター、障害者団体、キリスト教団体によるこの映画のボイコット運動などが起こり話題になった。
イーストウッドはこの件に関して、映画の中におけるフィクションの登場人物による行動と、イーストウッド自身の思想や言動は全く無関係であり、この作品はあくまで彼のアメリカン・ドリーム観を表現したものであると述べている。
その他、この映画に関しては様々な反応があった。
障害者団体
編集アイルランド語の話者
編集スポーツライター
編集スポーツライターの中には、この映画はボクシング関係者から見れば非常に不正確で混乱させられるものだという批評もある。ボクシング・シーンは非現実的で、マギーを後ろから殴ったボクサーは本来ならプロの権利を剥奪され法廷送りになるのは明白だ、というものである。原作では試合中に起きた事故という設定になっている。しかし、医療機器の描き方が的確でないことを考慮すれば、こうした脚色はイーストウッドの「映画的演出」の一環である、との捉え方もある[20]。
脚注
編集注釈
編集- ^ 第二次世界大戦時の乗組員の写真を3枚折りたたむシーン。
出典
編集参考文献
編集- Hughes, Howard (September 2009) (英語). Aim for the Heart: The Films of Clint Eastwood (Hardcover ed.). London: I.B. Tauris. ISBN 978-1-84511-902-7
- Eliot, Marc (October 6, 2009) (英語). American Rebel: The Life of Clint Eastwood (Hardcover ed.). Crown. ISBN 978-0-307-33688-0 2024年1月11日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- ミリオンダラー・ベイビー - allcinema
- ミリオンダラー・ベイビー - KINENOTE
- Million Dollar Baby - オールムービー(英語)
- Million Dollar Baby - IMDb(英語)