レンズマウント (Lens Mount) は、レンズ交換式の光学機器において、レンズとボディーを接続する機構である。

引き伸ばしレンズのスクリューマウント

概要

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種別

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ねじ込み式

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M37マウント。旭光学アサヒフレックスに採用

ねじ込み式マウントとは、マウントとレンズ接合部とにネジが切られており、レンズを回転してボディにねじ込んで装着する形式である。スクリューマウントともいう。ライカスクリューマウントやM42マウント(プラクチカスクリューマウント)がその代表例である。レンズ交換式フィルムカメラの黎明期には「レンズ脱着でネジの磨耗はあってもマウントフランジ部の擦削がなくフランジバックが狂わない」という理由でねじ込み式マウントの堅牢性を支持する見解もあった[要出典][注釈 1]ものの、レンズの脱着に手間が掛かるのと、カメラの電子化・多機能化への対応に制約があったため、ほとんどのメーカーは新規格・新機能を採用する際にバヨネット方式へ移行し、現行機としては、多機能を必要としない特定機材に古い規格のマウントが存続しているのみである。現在では多くのメーカーが撤退したため、便宜上当時の公式名称よりもネジ径でM○○マウントという呼称が使われることが多い。

レンジファインダーカメラ用

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ライカスクリューマウント
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L39L201510SLL使L39[1]

39mm1/26in28.8mm51.6mmM3MLM1調
フェドマウント
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39mm1/26in28.3mm+-0.2mm使
オペママウント
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内径37mm、ピッチ1/26in、フランジバック27.5mm。チェコスロバキアの光学メーカーメオプタで作られたレンズ交換式カメラ、オペマ専用のマウント。
トプコン35マウント
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東京光学機械、現トプコンのトプコン35シリーズ用のスクリューマウント

一眼レフカメラ用

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アサヒフレックス専用マウント(通称M37マウント)
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内径37mm、ピッチ1mm、フランジバック45.5mm。旭光学工業株式会社(現リコーイメージング株式会社)が1952年から生産した日本製最初期の一眼レフカメラであるアサヒフレックス (Asahiflex ) シリーズで採用された専用マウントである。フランジバックがプラクチカスクリューマウントと等しかったため、後のペンタプリズムを搭載したプラクチカスクリューマウント機であるアサヒペンタックス時代には、従来のユーザーのためにアサヒフレックスマウント化できる純正アダプターが無償配布された。
キヤノンEXEE専用ねじ式マウント
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キヤノンEXEEEXオートに採用されたマウント。ボディ本体のマウント部が、2群3枚を構成する後群レンズと一体になっており、交換レンズは前群部を取り替えるという珍しい方式になっていた。
ゼニット専用マウント
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内径39mm、フランジバック45.46mm。ソ連製カメラであるゼニットで採用された専用マウント。機械的にはライカスクリューマウントと同じなのでレンズをはめることはできる。レンズをM42マウントにはめるためのマウントアダプターが存在するが、ゼニット専用M39マウントのほうがフランジバックが若干短いので無限遠は出ない。
Tマウント(T2マウント)
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42mm0.75mm55mm1957使使
タムロンアダプトマチック
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タムロンの一眼レフカメラ用交換マウント。カメラとレンズを物理的に結合するだけだったTマウントと違い、一部機種において自動絞りに対応するようになった。
Pマウント(T1マウント)
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Tマウントのネジピッチが1mmとなったもの。口径やネジピッチがM42マウントと共通であるが、アタプター使用を前提とした規格であり、フランジバックがM42マウントより長くなっている。Tマウント同様に天体望遠鏡や軟焦点レンズの汎用マウントとして使われており、ケンコーからレンズやアダプターが発売されている。
プラクチフレックスマウントまたはM40マウント
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内径40mm、ピッチ1mm。旧東独カメラ・ウェルクシュテーテン・グーテ&トルシュにより発売されたプラクチフレックスにて初めて採用された[注釈 2]
プラクチカスクリューマウントまたはM42マウント
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42mm1mm194845.7mm45.46mm&21949FXJISDIN

退AEM42

20002003TM

シネカメラ、CCDカメラ、ビデオカメラ用

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Cマウント
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25.4mm (1in0.794mm32/1in17.526mm16mmZC1000 (Beaulieu ) 8mmCCD使
CSマウント
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Cマウントのフランジバックを12.5mmとしたもの。小型のCCDセンサーを使う場合、レンズの焦点距離を短くする必要があるため、フランジバックを短くした。
Dマウント
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主にダブル8のカメラで使用された。内径15.875mm (5/8in)、ピッチ0.794mm(32山/1in)、フランジバック12.29mm。

監視カメラ、工業用カメラ用

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M12マウント
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内径12mm、ピッチ 0.5mm、フランジバックは特に規定なし。イメージサイズが4mmを超え8mm以下 向けのマウントで、小型ボードカメラなどで利用される。別名Sマウント。
NFマウント
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17mm 0.75mm 12mm 20mm4mm8mm 使[2]
TFLマウント
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内径35mm、ピッチ 0.75mm、フランジバック 17.526mm、フランジ直径 40mm以下。イメージサイズが16mmを超え31.5mm以下 向けのマウント。
TFL-IIマウント
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内径48mm、ピッチ 0.75mm、フランジバック 17.5mm、フランジ直径 60mm以下。イメージサイズが16mmを超え31.5mm以下 向けのマウント。

マクロ写真用

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各社RMSマウントマクロレンズ
RMSマウント
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RMS0.8in (20.32mm1/36in (0.706mm (RMSLOMO
M26マウント
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内径26mm、ピッチ 0.706mm(36 TPI ターン/インチ)、フランジバックは特に規定なし(無限補正光学系が多いため)。 もともと顕微鏡用のマウントで、マシンビジョン(検査用)やマクロ撮影に流用するため、マウントアダプターが各社から出ている。

バヨネット式

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KAF2マウント。PENTAXのオートフォーカス一眼レフカメラに採用

 (Bayonet ) 

SFF

EF

レンジファインダーカメラ用

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キヤノン7専用バヨネットマウント
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キヤノンレンズ50mmF0.95を装着するためキヤノン7キヤノン7Sに採用されたマウント。ねじ込み式のライカスクリューマウントの外側に併設された。
コンタックスマウント
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44.0mm31.75mm52.2mmR2C

ニコンSマウント

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31.95mm51.6mm#SR2S

フジTX用マウント

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フジTX-1TX-2、および共同開発のハッセルブラッドXPanXPanIIに採用されているマウント。

ブロニカRF645専用マウント

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タムロンのフォーカルプレーンシャッター式6×4.5cm判レンジファインダーカメラ、ブロニカRF645専用マウント。マウントの向かって右側に8個の電気接点を有し、プログラムAEに対応している。
マミヤプレス用マウント
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マミヤの6×9cm判のレンジファインダーカメラ、マミヤプレスシリーズ用マウント。
ニューマミヤ6用マウント
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マミヤのレンズシャッター式6×6cm判のレンジファインダーカメラ、ニューマミヤ6マミヤ6MF用マウント。マウント下部に8個の電気接点を有し、レンズシャッターの電子制御に使われている。
マミヤ7マウント
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マミヤのレンズシャッター式6×7cm判のレンジファインダーカメラ、マミヤ7マミヤ7IIに採用されているマウント。マウントの向かって右側に8個の電気接点を有し、レンズシャッターの電子制御に使われている。
ライカMマウント
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44.0mm40.0mm[3]27.8mm51.6mmMMCLCLEKMVMRMZMEMM86bit

一眼レフカメラ用

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エクサクタマウント
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38mm44.7mm使300mmF2.8R退
オリンパスOMマウント
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口径44.8mm、フランジバック46mm。オリンパスOMシリーズに採用。
オリンパスペンFマウント
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口径41.0mm、フランジバック28.95mm。オリンパスペンFシリーズに採用。OMマウントのレンズを装着できるメーカー純正アダプターが存在する。
キヤノンEFマウント
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54mm50.6mm[3]44mmEOS650
京セラAFマウント
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口径50.0mm、フランジバック45.5mm。京セラ230AF/ヤシカ230AFより始まる京セラオートフォーカス一眼レフカメラに採用された。オプションのテレコンバーターを介してコンタックス/ヤシカマウントレンズがオートフォーカスで使用可能であった。
コーワSER専用バヨネットマウント
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コーワのレンズシャッター式一眼レフカメラ・SERシリーズに使用されたマウント。
コニカマウント
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40mm40.5mmFF[4][5]
コニカマウントII
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47mm40.5mmAETTLFTAFARTC-XII[6]
コンタックス/ヤシカマウント
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48.0mm45.5mmRTSFRM42KML2ML使159MMMMAX
コンタックスNマウント
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口径55.0mm、フランジバック48.0mm。オートフォーカス35mm判一眼レフカメラコンタックスNシリーズに採用。キヤノンEF同様完全電子制御。はじめからデジタル一眼レフカメラの時代を考慮して設計されていることもあり非常に大きく、35mm判用マウントとして最大口径を持つ。またコンタックス645シリーズとの親和性を考慮して設計されており、専用マウントアダプターを介してコンタックス645レンズが露出モード・オートフォーカス完全対応で使用可能であった。完全主義のツァイスがデジタル化への最低限のサイズとして採用したが大口径故に大柄なシステムは不振を招いた[要出典]
コンタックス645マウント
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72.0mm64.0mm6×4.5cm645
コンタレックスマウント
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ツァイス・イコンの35mm判カメラ、コンタレックスシリーズのマウント。バヨネット爪と絞り環がボディ側についている。また、レンズ側の絞りの連動は爪ではなく、切り欠きのついたばね構造を持つリングで、レンズリリース時にはこのリングを押し込むことによりボディ側の連動ピンを外す特殊な構造を持つ。
シグマSAバヨネットマウント
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44.0mmSA-300KSA-1KKEFSASA-IB使SA-OBSA-OBSD14SA-OB

2016sd Quattro2018
タムロンアダプトールマウント
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TTLIILeica L
ニコノスR-UWマウント
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ニコンの水中撮影用オートフォーカス一眼レフカメラ・ニコノスRS専用マウント。ボディ本体の構成が外箱部と中ボディの二重構造になっているのに合わせ、マウント部も二重仕様になっており、レンズ外周部と外箱部のマウント、レンズ内周部と中ボディのマウントで防水性能を高めている。中ボディマウントの機械寸法はニコンFマウントと共通であるが、ニコノスRSのボディ・レンズとも、Fマウントのシステムと互換性はない。
ニコンFマウント
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47mm[7]44mm[3]46.5mmF606019M
ハッセルブラッド1600Fマウント
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82.1mm6×6cm1600F1000F888881mm?88
ハッセルブラッドHマウント/フジGX645マウント
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ハッセルブラッドのレンズシャッター式6×4.5cm判一眼レフカメラH1、及び富士フイルムのフジGX645AFプロフェッショナルに採用。カメラやレンズ等のシステムはハッセルブラッドと富士フイルムの両社で共同開発したものである。
ハッセルブラッドVマウント
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69.0mm74.9mm1600F1000F6×6cm5002000200V2000200使FE500使
フォーサーズマウント
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38.67mm21.63mmE-LUMIXLDIGILUX 3
フジカXマウント
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口径40.8mm、フランジバック43.5mm。プラクチカスクリューマウントから移行するにあたり富士写真フイルムが一眼レフカメラ・フジカAX-5等のAXシリーズに採用したバヨネットマウント。プラクチカスクリューマウントとの親和性が高く、専用アダプター経由で同社旧レンズの使用も考慮されている。
プラクチカBマウント
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48.5mm44.4mm1978B2003
バヨネット式ブロニカマウント
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ゼンザブロニカ(現タムロン)の6×6cm判フォーカルプレーンシャッター式一眼レフカメラ・ゼンザブロニカDより採用されたマウント。大バヨネットマウント・小マヨネットマウントを基本としながら、別に口径57mm・ねじピッチ1mmのスクリューマウントが付いている。フランジバックは101mm。
ブロニカETRマウント
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6×4.5cm判レンズシャッター式一眼レフカメラ・ゼンザブロニカETRシリーズに採用された専用4爪バヨネットマウント。
ブロニカSQマウント
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6×6cm判レンズシャッター式一眼レフカメラ・ゼンザブロニカSQシリーズに採用された専用4爪バヨネットマウント。
ブロニカGSマウント
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6×7cm判レンズシャッター式一眼レフカメラ・ゼンザブロニカGS-1に採用された専用4爪バヨネットマウント。
ペンタックス67マウント
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口径72.0mm、フランジバック84.95mm。旭光学工業(現リコーイメージング)初のバヨネット式マウント。1969年に発売された120フィルム使用6x7cm判一眼レフカメラであるアサヒペンタックス6×7(後にペンタックス67に名称変更)に採用された。ボディ側は内爪マウントと外爪マウントのダブルバヨネット式になっており、外爪マウントは一部の超望遠レンズとオートベローズや接写リングなどの一部アクセサリーが使用する。
ペンタックスKマウント
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48.0mm44.0mm[3]45.5mm651975K235mmKing of SLR (M42

AESuper ASFX*istDK-1KXR-PCP-9AF2012K-01K使
ペンタックス110マウント
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装着角80度。1979年に発売された110フィルム使用レンズシャッター一眼レフカメラであるペンタックス・オート110に採用された。
ペンタックス645マウント
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72.0mm70.87mm1984120使6x4.5cm645645DSMC67使
マミヤ645マウント
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口径62.0mm、フランジバック64.0mm。マミヤ645シリーズに採用。マニュアルフォーカス機とオートフォーカス機は機械寸法的に互換性があるが、マニュアルフォーカス機には純機械マウントが、オートフォーカス機には完全電子マウントが採用されており、情報伝達には全く互換性がない。
マミヤZEマウント
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49.0mm45.5mm35mmZEZE-X16使ZF
ミノルタSRマウント
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口径45.0mm(バヨネット爪の内側の径42.0mm[3])、フランジバック43.5mm。1958年にミノルタ(現コニカミノルタ)が発売したミノルタSR-2から2004年に販売終了したミノルタX-370sまでが採用しているマニュアルフォーカス用マウント。MC、MDなど絞り値伝達ピンの有無でレンズ名称が違っているがマウントそのものの規格は同一でほぼ全てのレンズがどのカメラにも装着可能。ミノルタが現地共同生産工場を立ち上げ技術を伝えた中国のフェニックス(鳳凰光学)、シーガル(上海カメラ)が一部採用している。
ミノルタΑマウント/コニカミノルタΑマウント/ソニーAマウント(ソニーαマウント)
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50.0mm44.5mmAαAα-7000α58SSMSAM
ミノルタVマウント
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フランジバック36.0mm。ミノルタ(現コニカミノルタ)APS一眼レフカメラベクティスS-1に採用された。基本的にはAマウントを小型化したものだが、レンズ内モーターを採用している。来るべきデジタルカメラ時代をにらんで開発されたとも思われ、実際にVマウントのデジタル一眼レフカメラも発売されたが、APS市場が思ったほど拡大せず早々に商品展開が放棄された。APSカメラのために新規のマウントを立ち上げたカメラメーカーはミノルタだけである。VマウントカメラにAマウントレンズを装着でき絞りのみコントロール可能な純正マウントアダプタがサービスセンターで販売されていた。
ミランダマウント
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フランジバック41.5mm、口径44.0mm。4爪の外爪バヨネットマウントの内側に44mm径のねじマウントを備えるダブルマウントである。メインのマウントはバヨネットのほうであるためバヨネットマウントに含める。ミランダカメラの各一眼レフカメラに採用されていた。ほとんどのレンズの装着には外爪バヨネットを用い、内側のねじマウントは廉価版のプリセット絞りレンズなどを取り付けるのに使う。
ヤシカペンタマチック専用バヨネットマウント
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ヤシカ最初の35mm判レンズ交換式一眼レフカメラ・ペンタマチックに採用されたバヨネットマウント。M42マウントレンズやエクサクタマウントレンズ対応のアダプターが用意されていた。
ライカRマウント
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49.0mm47.15mmR123RROM
ライカSマウント
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オートフォーカス機能を搭載した中判デジタル一眼レフカメラ・ライカS2に採用。ライカ純正のオプション品で他社レンズ対応のマウントアダプターが複数種類用意されており、ハッセルブラッドHシステム用とコンタックス645用のアダプターは、自動絞りやオートフォーカスにも対応していた。
ローライQBMマウント
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ローライの35mm判一眼レフカメラSL35に採用。
ローライフレックスSL66用マウント
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6×6cm判フォーカルプレーンシャッター式一眼レフカメラローライフレックスSL66シリーズに採用。レンズ前面もバヨネット仕様になっており、アダプターなしでレンズの逆装着が可能であった。
ローライフレックス6000シリーズ用マウント
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6×6cm判レンズシャッター式一眼レフカメラローライフレックスSLXより始まるローライフレックス6000シリーズに採用されているマウント。

ミラーレス一眼カメラ用

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キヤノンEF-Mマウント
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201247mm43.0mm[3]18mmEOS M9APS-CEOSEFEF-S
キヤノンRFマウント
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2018EOS R54mm50.6mm[3]20mm1235ISOEOSEF
サムスンNXマウント
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201025.5mmNX8APS-CK
サムスンNX-Mマウント
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2014NX mini1NX使
ソニーEマウント
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201046.1mm43.6mm[8]18mmα NEXNEX-VGNXCAMNEX-FS1012APS-C,35,35A
ニコン1マウント
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2011Nikon 136mm17mm12113.2×8.8mmCXFVRAF-S
ニコンZマウント
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2018Z 6Z 755mm52.0mm[3]16mm1135F
ハッセルブラッドXマウント
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2016年に発表。ハッセルブラッドの中判ミラーレスカメラX1Dに採用。中判デジタル一眼レフHマウントのレンズを使うためのアダプターが用意される。
富士フイルムXマウント
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201243.5mm40.7mm[3]17.7mmFUJIFILM X-Pro1APS-C7.5mmM
富士フイルムGマウント
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2016年に発表。2017年に発売された中判デジタルカメラGFX 50Sに採用。マウント内径は65mm、フランジバックは26.7mm、最小バックフォーカスは16.7mm、43.8×32.9mmの撮像素子をカバーし、マウント内径下部に12個の電子接点を備える。GX645用レンズ(マウントはハッセルブラッドHシステムと同一規格)対応のアダプターが用意され、フォーカシングはマニュアルのみになるが、レンズシャッターと自動絞りに対応する。
ペンタックスQマウント
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201129mm9.2mmQ10KAF1/2.32013Q71/1.7Queen of DILC mountKQK使
マイクロフォーサーズマウント
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2008OM-DGAVCCAMAG-AF1006mm19.25mm11
Leica Lマウント
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2014T(Type701)TAPS-C201535SLTyp601L[1][9]2018LL[9]51.048.8mm[3]20mmM4APS-CTL35SLLL39

レンジファインダーカメラと一眼レフカメラで共用のマウント

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デッケルマウント
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()#00-MXV-Wide47.5mm

IIISSSIIIS

使

シネカメラ用

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PLマウント
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映画用カメラの世界最大手ドイツ・アーノルド&リヒターの16mm/35mm映画用カメラ向けのレンズマウント。PLはPositive Lockの頭文字。
アリマウント
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アリフレックス16シリーズが採用するバヨネットマウント。PLマウントの前身。
ニューアリマウント
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アリマウントを重量のあるレンズに対応させたマウントで、1965年以後に発売されたアリフレックス16シリーズのカメラはターレットのうち1つにニューアリマウントを装備している。ニューアリマウントのカメラにはアリマウントのレンズも装着できるがニューアリマウントのレンズはアリマウントのカメラに装着できない。
BHマウント
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ベル&ハウエルが採用していたマウントでベルマウントとも呼ばれる。
ボレックスマウント
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ボレックスH16RXシリーズはCマウントを採用していたが、マウント以外ほぼ同仕様のH16SBシリーズ、H16ELは独自のバヨネットマウントを採用している。
PVマウント
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アメリカパナビジョンの16mm/35mm映画用カメラ向けのレンズマウント。

ビデオカメラ用

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キヤノンVLマウント
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キヤノンの8ミリビデオカメラLX-1に採用。専用アダプターを介してEOS用EFレンズが使用可能。
キヤノン・ソニー・日立・松下の4社で共同開発されたマウントであるが、このマウントによる製品を発売したのはキヤノンのみである。
キヤノンXLマウント
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キヤノンのデジタルビデオ(DVHDV)カメラ(XL1XL1SXL2XL H1XL H1SXL H1A)に採用。キヤノンVLマウントと互換性はない。専用アダプターを介してEOS用EFレンズが使用可能。
ソニー1/2インチマウント
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1/2インチ型CCD搭載の業務用DVカムコーダーに採用。フランジバックは35.74mm。
ソニー1/2インチEXマウント
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1/2インチ型CCD搭載の業務用HDカムコーダーXDCAMPMW-EX3に採用。
B3マウント
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2/3インチ型CCD搭載の業務用ビデオカメラに採用されていた池上通信機製マウント。
B4マウント(ENGマウント)
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2/3インチ型CCD搭載の業務用ビデオカメラに採用されていたソニー製マウント。

特殊カメラ用

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ニコノスマウント
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ニコン(旧・日本光学)の水中撮影可能な全天候対応カメラ、ニコノスRSを除くニコノスシリーズに採用。

スピゴット式

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キヤノンFDマウント。キヤノンのマニュアルフォーカス一眼レフカメラに採用されていた。

使Spigot 3

一眼レフカメラ用

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キヤノンFDマウント
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口径47.9mm、フランジバック42.0mm。キヤノンマニュアルフォーカス一眼レフカメラに使用され、スピゴット式を代表するマウントである。「スーパーキヤノマチック」と呼ばれる完全自動絞り機構を搭載したRマウントからスタートし、操作性の改善やTTL測光への対応のため自動絞り機構を改良したFLマウントを経て、FDマウントで完成の域に達した。当初から絞り優先AE、シャッター速度優先AEの両方に対応していた。またFLマウントまでは絞り込み測光だったのがFDマウントでは開放測光に変更されている。FDレンズではレンズ側マウント部に固定リングがあったが、New FDレンズではレンズ鏡胴外殻部を固定リング同様の構造にすることで、レンズ脱着の操作性をバヨネット式とほぼ同等に向上させ、1200ミリF5.6の大口径超望遠レンズも登場した。最後期にはマウント上部に6個の電子接点を追加しオートフォーカスマウント化も行われた。機械的にはRからFL、FDに至るまで同寸である。
ズノーマウント
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1959年ズノー光学工業によって発売され世界で初めて完全自動絞り機構を備えたズノーペンタフレックス専用マウントとして採用された。スピゴット式を採用したのも当時は完全自動絞り機構を実現するためにレンズ非回転式マウントが向いているとされていたためである。ちなみにズノーの発表当時は時代の最先端を行く画期的なカメラであったため大きな話題となったが、発売後に故障が続出し少数が出たのみで生産中止となっており、幻の高級機となってしまった。
ズノー光学工業がカメラ製造をやめてしまったため後継機種も存在しない。ボディ側に固定リングがある。
プラクチナマウント
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東ドイツカメラ・ウェルクシュテーテン・グーテ&トルシュが1952年から1960年までの間に発売していたライカ判一眼レフカメラシステム、プラクチナが採用していたマウント。ペンタコンと同様ボディ側に固定リングがある。
ペトリマウント
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43.0mm43.5mmV2FA-17FTEEAE
ペンタコンシックスマウント
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&(Praktisix )VEB(Pentaconsix )

http://praktisix.com 
マミヤRBマウント
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口径60.0mm、フランジバック112.0mm。マミヤRBシリーズに採用。機械的にはマミヤRZマウントと同様であるが、マミヤRBボディーは電子シャッター制御回路を持たないためマミヤRZレンズは使用できない。
マミヤRZマウント
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口径60.0mm、フランジバック105.0mm。マミヤRZシリーズに採用。機械的にはマミヤRBマウントと同様でありマミヤRZボディーにマミヤRB用レンズが使用できるが、フランジバックが違うため7mm繰り出した位置が無限遠となる。

レンジファインダーカメラ用

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コンタックス G マウント
コンタックスGマウント
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口径44.0mm、フランジバック29.0mm。京セラが1994年から発売したコンタックスGシリーズで採用された。コンタックスマウントとの互換性はない。マウント形状は内爪バヨネットに酷似しているが、レンズ脱着時にマウント部が回転せず、レンズ鏡筒後部のリングを回転させて爪をかみ合わせる構造になっている。レンズ脱着時もカメラボディ内でレンズ後玉が回転せず、脱着に伴う後玉損傷のリスクを低減したことで、ホロゴン16ミリ等の超広角レンズでは、後玉径が大きくフランジ面よりも後方に突出させたレンズ構成が採用されている。

ユニバーサルマウント

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K1983AKAAEKAAE1984XR-PRKKKARKIIKARK

20032010

マウントアダプター

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レンズマウントアダプターを介してキヤノンのレンズを装着したソニーのビデオカメラ

カメラボディのレンズマウント規格とレンズのボディマウント規格が一致しないときに、両者を仲立ちして装着・使用を可能にするための器具をマウントアダプターレンズアダプターマウントコンバーターとも)とよぶ。マウントアダプターの存在理由は、カメラ・レンズメーカが規格の変更を行ない過去の互換性のためやむなく製作したものなどもあるが、他社のレンズを別の規格のボディで楽しむ・歴史的な名レンズを楽しむなど、積極的に写真制作に活用できる場合もある。

マウントアダプターは一般にただレンズをカメラボディに取り付けるだけのものであり、通常は自動絞りや絞り値連動・オートフォーカスや電力・信号接点などの機能まで変換するものではない。

マウントアダプターはフランジバックの長い規格のレンズを短い規格のボディに取り付けるためには使えるが、逆に短い規格のレンズを長いボディに使うことには色々問題が出る。もし光学的性能を無視して単にレンズとボディの機械的結びつきを提供するだけであれば後者も可能だが、その場合は接写リングを挟んだのと同じ状態になり、無限遠側のピントが出ず近距離専用となる。この問題を解決するためにマウントアダプタに補正用の光学系を内蔵することにより、レンズ側が要求するフランジバックよりも長いフランジバックを持つカメラで使えるようにしているマウントアダプタも存在するが、内面反射が増えること、焦点距離が変化してしまうこと、写りに大きな影響を及ぼす最後玉に非純正レンズを採用することへの抵抗感、またレンズ部分の後玉の後退によりアダプターのレンズに衝突し結局無限遠が出なくなってしまうなどの欠点があるため、あまり好まれない。例外として、マニュアルフォーカス一眼レフカメラの全盛期には接写撮影専用としてフランジバックを無視し一眼レフカメラにライカスクリューマウントレンズやシネカメラ用レンズを取り付けるアダプターが一部のメーカーに存在した。

単純にフランジバックの短いカメラならフランジバックの長い別のマウントのレンズもマウントアダプターを使って取り付けられるとは限らない。たとえば組み合わせる2つのマウントのフランジバックが近接している場合、マウントアダプター分の厚みが確保できない場合がある。さらに、マウント口径の大小や、突起物の干渉によっても制限を受ける。また物理的な問題とは異なるが、マウントそのものの人気・普及度などの問題もある。

取り付けはできてもレンズによっては絞りの制御が不可能になってしまう場合もある。たとえば、自動絞り/実絞り切り替えのない自動絞りM42マウントレンズを絞り込みピン押し込み機構のないタイプのM42マウントアダプターに装着した場合、絞りを絞り込むことができない。また、キヤノンEFマウントのようにボディ側からレンズに電源を供給し電磁絞りを制御するものは、アダプタ使用の場合は絞り込むことができないため開放絞りで使うことになる。さらにニコンFマウントのGタイプレンズは、電磁絞りではないが絞り環がなく最小絞りで固定された状態であるため、アダプタ使用の場合は最小絞りで使うことになる。自動絞り機構自体は機械的にレバーを跳ね上げて動作させるため、レンズの絞り込みレバーにプラスチック片を挟み込んで絞り開放に固定して使う者もいる。

過去の互換性を保つためのアダプター

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M37M42M42K201975,000

M42K使

M42

M422X-SAX-1AX-3AEX-DAX-5AE

67645K使使AFF AF1.7X1.71.6AFTC-16A

MMM1mm調M3使

M39M42M39M42F

E-mount1 CXEOS-MAF使protocol dandelion KIPONEF

FAi使AiAiM

他社のレンズを利用するためのアダプター

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一方、自社では採用していなくても、M42マウント・エクサクタマウントレンズはフランジバックが長いことや、多数のレンズが流通していたこともあり、比較的多くのカメラボディのための純正のマウントアダプターの設定があった。しかし現在では、オートフォーカス化・デジタル化によってマウントアダプターを作ることが困難になってきたため、カメラメーカー純正のマウントアダプターの多くは姿を消してしまった。代わりに、いくつかの写真用品メーカーからさまざまなマウントの間でレンズを装着可能にするアダプターが発売されており、これによって例えばニコンFマウントのレンズをキヤノンのEOS(EFマウント)のボディに装着可能になる。

アダプター用途に適した例として、比較的フランジバックが短く口径が大きいキヤノンEOSボディ用、あるいはデジタル一眼レフカメラのフォーサーズシステムおよびマイクロフォーサーズシステムや、ソニーのEマウントのボディ用には純正・非純正を含めかなり多くのアダプターが存在する。

フランジバックが短いことを売り物にしたアルパアルパ_(カメラ)#アルパアルネア4からアルパ11si用レンズアダプター参照 )、ミランダカメラミランダのカメラ製品一覧#ミランダマウント一眼レフカメラ用アダプター参照 )、オリンパスペンF(オリンパス・ペンF#ペンFシステムのアクセサリ参照 )、コニカFマウント(ニコンFマウントレンズ用、エクサクタマウントレンズ用)、コニカARマウント(ニコンFマウントレンズ用、エクサクタマウントレンズ用、M42マウントレンズ用)には多数の自社製マウントアダプターが用意されていた。また種類は少ないながらカメラボディのメーカーが用意した自社製マウントアダプターは以下の製品があった。

キヤノンFDマウント

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エクサクタマウントレンズを装着する「マウントコンバーターE」、M42マウントレンズを装着する「マウントコンバーターP」がある。

ミノルタMDマウント

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エクサクタマウントレンズを装着する「マウントアダプターE」、M42マウントレンズを装着する「マウントアダプターP」。後者は輸出専用であったらしい[10]

ヤシカペンタマチックマウント

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M42およびエクサクタマウントレンズを装着するアダプターがあった。

逆にフランジバックが長く、アダプターを使うのに不利なニコンFマウントボディ用のアダプターはほとんど存在せず、あっても補正レンズ入り、または中判・大判のレンズ用がほとんどである。ただし例外として、デッケルマウントはニコンFマウントよりフランジバックが短いが口径がニコンFマウントより極端に小さいため、ボディにめり込ませる形で無限遠が出せ、ボディからレンズへの絞り指示ピンもアダプター周囲の環で操作できる面白い製品もある。またアダプターとは呼べないが、ライカRマウント、オリンパスOMマウント等のレンズのマウント部分を専用品に交換してニコンFマウントにしてしまうという製品も存在する。

ミラーボックスが必要ない距離計連動式カメラは、構造上フランジバックを短くできるため、ライカスクリューマウントやライカMマウントに各社一眼レフカメラ用レンズを取り付けるマウントアダプターが多く存在するが、これらは距離計に連動しない。かつてハンザから距離計連動式を謳う一眼レフカメラレンズマウントアダプターが発売されていたが、これはカメラの距離計を単体距離計として使い、その結果に手動でレンズの距離目盛を合致させるもので、距離計連動ではない。

中間規格としてのアダプター

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レンズ専業メーカーでは、異なる規格のボディに同一レンズを装着するために中間マウント規格を提唱し、発売するレンズはそのマウント1種類で、各社のボディへはアダプタにて対応するという方式をとる場合があった。

タムロンがマニュアルフォーカスレンズにおいて採用していたアダプトールシステムはこの代表である。同じレンズを各社のマニュアルフォーカスカメラで共通して使えるように、自動絞りや絞り値連動など各社マウント固有の機能まで含めて変換するように設計されたシステムである。複数の会社のカメラを併用するユーザーにとっては便利な存在であった。オートフォーカスカメラの普及に伴いタムロン製レンズもマウント固定式に移行し、2006年にタムロンより製造中止のアナウンスがあった。このような変換マウントシステムはほかのレンズ専業メーカーのトキナーシグマ三協光機などにも存在したが、タムロンだけが普及に成功し、他社は比較的早期に固定マウントへ路線変更した。

試作では1986年のフォトキナにてシグマがXYレンズと称するミノルタAマウントとニコンFマウント2種のマウント交換式オートフォーカス交換レンズを参考出品した経緯があるが、やはりカメラボディ側の進歩にレンズ側のアップデートが追いつかない事情から発売は断念されている。

これとは別に、主に望遠鏡のマウントであるTマウントを変換マウントとして用いるレンズをタムロン、日東光学などが製造していたが、自動絞りに対応できなかったため早期に姿を消した。しかし今でも特殊用途(望遠鏡、ピンホールレンズ取り付けなど)向けにTマウントアダプターが写真用品メーカーなどから販売されている。Tマウントは、M42マウントによく似た42mm口径のねじ込みマウントだが、ねじピッチ0.75mmであり、フランジバックも異なる。

AE/AF・デジタル時代のアダプター

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AE/AF機能が普及した以降のマウント規格は、単なる形状の変換・絞りピンの力伝達(まれにレンズシャッターの巻上げやシャッターのトリガー)のみならず、フォーカシングモータの力伝達、レンズ内モータやCPU・手ぶれ補正機構への電力伝達、レンズ内CPUとの情報伝達(レンズの歪曲補正や周辺減光補正情報まで伝達するものもある)などを担うことになる。通常のアダプタではこれらの変換は不可能であるため、アダプタを使用すると一部の機能を犠牲にすることになる。

AEカメラでレンズアダプタを使う場合、絞り優先で実絞り(絞り込み状態で測光)で使うかマニュアルモードで使うことになる。つまりレンズ側の実絞りを設定し、測光後適切なシャッター速度をカメラが決定するモードになる。一眼レフカメラでは絞り込まれた状態ではピント合わせの障害になるが、ライブビューでピントを合わせられるデジタル機種ではその障害も軽減される。アダプタの使用を念頭においた設計では (望遠鏡・フィールドスコープの使用においても必要になる)、プログラムモードは絞り優先モードに・シャッター速度優先モードはマニュアルモードに自動的に切り替わるものもある。またアダプターには電子接点がないため、カメラによってはレンズ未装着と認識しシャッターが切れなくなる場合があるが、この場合は望遠鏡アダプタなどの使用を考慮し強制的にシャッターを切るモードで対処できるカメラが多い。

ミラーレスカメラ時代のアダプター

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20088EVF2014SONY2018EFFAEAF

脚注

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注釈

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  1. ^ 降り懸かる火の粉は拂はねばならぬも参照。
  2. ^ ただし1949年に発売されたコンタックスSは1946年9月にはすでに完成し政府の量産許可を待っていた。

出典

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(一)^ abSL  Impress Watch (2015114)

(二)^ FA// - . . 20171118

(三)^ abcdefghijCamera Lens Mounts - Everything You Need to Know About Lens Mounts (). Photography Life. 2020521

(四)^ FFM[]196014950

(五)^ []

(六)^ []

(七)^ Z (1/4)ITmedia NEWS2018122

(八)^ Camera Lens Mounts - Everything You Need to Know About Lens Mounts (). Photography Life. 2020521

(九)^ abL Impress Watch (2018102)

(十)^ No.935mmp.69

関連項目

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参考文献

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