ローマの噴水』(ローマのふんすい、: Fontane di RomaP. 106は、イタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギ1916年に作曲した交響詩。日本語表記に際し、「噴水」とは異なる「泉」と訳されることもある。

音楽・音声外部リンク
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Respighi: Las fuentes de Roma - Carlo Rizzi - Sinfónica de Galicia - カルロ・リッツィ指揮ガリシア交響楽団による演奏。ガリシア交響楽団公式YouTube。

後に作曲された『ローマの松』(1924年)、『ローマの祭り』(1928年)と共に「ローマ三部作」と呼ばれる。

概説

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191311916

15

調[1]

4[1]44[1]19173111918211

楽器編成

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構成

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第1部 夜明けのジュリアの谷の噴水

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: La fontana di Valle Giulia all'alba

 

ボルゲーゼ荘からパリオリイタリア語版の丘までの間に位置する「ジュリアの谷」の噴水と夜明けの光景が表現されている。具体的にどこの噴水かははっきりしていない。牧歌的な光景にたたずむ夜明けの噴水が描かれ、朝ぼらけの中を家畜が通過する。

第2部 朝のトリトンの噴水

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トリトンの噴水イタリア語版

: La fontana del Tritone alla mattina

 

バルベリーニ広場ベルニーニ作のトリトンの噴水イタリア語版に見られるような、朝の日差しの中で踊るナイアデスとトリトンが描かれている。ホルンは、神々や女神たちがほら貝を吹き鳴らす様を示している。

第3部 真昼のトレヴィの泉

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トレヴィの泉

: La fontana di Trevi al pomeriggio

 

ネプチューンの新たな勝利を告げる凱旋式に導かれて始まる。

第4部 黄昏のメディチ荘の噴水

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: La fontana di Villa Medici al tramonto

 

『夕暮れのメディチ荘の噴水』と表記される場合もある[注釈 1]。よりメランコリーに沈んだようなメディチ荘の噴水の雰囲気を、輝かしい夕焼けが沈んでいく様子とともに描く。

脚注

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注釈

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(一)^ tramonto[2]crepuscolo[3]

出典

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(一)^ abc6III 1980

(二)^  219993201629ISBN 4-09-515402-0 

(三)^ 西 199411902ISBN 4-09-515451-9 

関連項目

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ローマ三部作を成す作品群

外部リンク

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