万延元年のフットボール

大江健三郎の小説

19671793

1974The Silent Cry[1]1985Le Jeu du siècle[2]

1994[3]

1860[3]使[3]

ATG[4]
万延元年のフットボール
訳題 The Silent Cry
作者 大江健三郎
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 長編小説
発表形態 雑誌連載
初出情報
初出群像1967年1月号-7月号
刊本情報
出版元 講談社
出版年月日 1967年9月
総ページ数 393
id ISBN 4061121820
受賞
第3回谷崎潤一郎賞
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あらすじ

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退








登場人物

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10





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作品について

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難航した執筆

稿[5]



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  K etc.[7]



駿[8]



[9]

評価

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大岡昇平の評価

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[10][11]

江藤淳の評価

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[12]

[13]

柄谷行人の評価

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[14]I退III1960/西/

1973 [15]

浅田彰の評価

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   [16]198019681970:[17][18]

マサオ・ミヨシの評価

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カルフォルニア大学バークレー校の英文学・日本文学研究者、マサオ・ミヨシは『万延元年のフットボール』は二十世紀後半の世界に数少ない、複雑さを恐れない、大規模な小説であると述べる。ミヨシは『万延元年のフットボール』は、強烈な言葉と映像によって、読者を興奮と抒情と諧謔の只中に誘導すると述べる。また『万延元年のフットボール』では、登場人物の個人性が、家族・村・国家などの外部と常に関連づけられて、内向的な超歴史的な神話化が避けられているとし、『万延元年のフットボール』は個人と社会、思考と行動、過去と現在の歴史的吟味、1960年の安保条約で揺れに揺れた日本と超大国米国との政治の吟味を行なっていると述べる。そして「「万延元年」は日本で書かれた最初の──世界の読者にとっての── 鼓舞であり警告であり祝福である作品だ。」と本作を称賛している。[19]

小川榮太郎の評価

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文芸評論家の小川榮太郎は『芽むしり仔撃ち』にあったポエジーは既に無く、技巧は重量級だが人間観が幼稚で、作家の限界を表していると批判したうえで、100点満点で言えば85点と高く評価した[20]

翻訳

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  • 英語 Silent CryJohn Bester)ー 1974年
  • フランス語 Le jeu du siècle(René de Ceccatty et Ryôji Nakamura)ー1985年
  • ドイツ語 Die Brüder Nedokoro : Roman 1980年、Der stumme Schrei : Roman (Rainer und Ingrid Rönsch)
  • イタリア語 Il grido silenzioso (Nicoletta Spadavecchia)
  • スペイン語 El grito silencioso (Miguel Wandenbergh)
  • ロシア語 Футбол 1860 года (Владимир Гривнин)
  • 中国語(簡体字) 万延元年的足球队(于長敏, 王新新)ー1996年
  • 中国語(繁体字) 萬延元年的足球隊(李永熾)ー1996年

関連する作品

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関連項目

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  1. ^ 小谷野敦『江藤淳と大江健三郎 戦後日本の政治と文学』筑摩書房
  2. ^ ガリマール社サイト内Ôé Kenzaburô[1]
  3. ^ a b c 『大江健三郎全小説7』解題
  4. ^ モルモット吉田のTwitter[2]
  5. ^ 三章 ナラティヴ 、つまりいかに語るかの問題『私という小説家の作り方』新潮社
  6. ^ 九章 甦えるローマン主義者『私という小説家の作り方』新潮社
  7. ^ 『大江健三郎 作家自身を語る』新潮社
  8. ^ 対談・私の文学『大江健三郎 群像日本の作家23』小学館
  9. ^ 九章 甦えるロ ーマン主義者『私という小説家の作り方』新潮社
  10. ^ 「ノーベル賞はいかにしてもたらされたか」尾崎真理子 『大江健三郎全小説7』所収
  11. ^ 「文芸時評の評価 文芸時評 昭和四十二年七月」大岡昇平『大江健三郎 群像日本の作家23』小学館
  12. ^ 『江藤淳全対話2』小澤書店、小谷野敦『現代文学論争』筑摩選書
  13. ^ 『江藤淳と大江健三郎』筑摩書房kindle3064/6524
  14. ^ 『終焉をめぐって』(福武書店)または『歴史と反復』(岩波書店)所収。
  15. ^ 「世界と日本と日本人」『大江健三郎柄谷行人全体話』所収
  16. ^ 柄谷行人編『近代日本の批評II』講談社文芸文庫
  17. ^ 『大江健三郎作家自身を語る』kindle1783〜1801/5037
  18. ^ 山本昭宏『大江健三郎とその時代 「戦後」に選ばれた小説家』人文書院p225-228
  19. ^ 「小説を今書くこと」『大江健三郎 群像日本の作家23』小学館
  20. ^ 『作家の値うち 令和の超(スーパー)ブックガイド』(飛鳥新社)195頁