八旗通志
﹃八旗通志﹄︵はっきつうし、満州語‥ᠵᠠᡣᡡᠨ
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ᠪᡞᠣᠠᡥᡝ、転写‥jakūn gūsai kooli hacin bithe︶は、清朝により編纂された八旗制度に関連する史書。﹃八旗通志初集﹄︵jakūn gūsai tung jy sucungga weilehe bithe、253巻、以後﹃初集﹄と称す︶及び﹃欽定八旗通志﹄︵han i araha jakūn gūsai kooli hacin bithe、356巻 以後﹃二集﹄と称す︶の両部から構成され、ヌルハチ以降の八旗制度の成り立ち、組織の沿革、関係人物伝について述べられている。
1727年︵雍正5年︶、雍正帝の命を受けたオルタイ︵鄂爾泰︶等は﹃八旗通志﹄の編集に着手、後に﹃初集﹄と称される史書を1739年︵乾隆5年︶に完成している。しかし記録の遺漏が認められたため1786年︵乾隆51年︶、乾隆帝はフルンガ︵福隆安︶等に命じ、乾隆年間の記録及び﹃初集﹄での遺漏記録の増補を行わさせ、1796年︵嘉慶元年︶に成立、﹃欽定八旗通志﹄と命名され、先に成立した﹃八旗通志﹄は﹃八旗通志初集﹄と改題された。
﹃初集﹄及び﹃二集﹄ともに八旗制度及び満洲族研究の重要な史料の一つとされ、日本でも1965年︵昭和40年︶に満文老檔研究会より﹃八旗通志列伝索引﹄が出版されている。