出口正子
日本の声楽家
出口 正子(でぐち まさこ、1950年(昭和25年)11月4日[1] - )は、日本の声楽家(ソプラノ)、オペラ歌手。
でぐち まさこ 出口 正子 | |
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生誕 | 1950年11月4日(73歳) |
出身地 |
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学歴 |
国立音楽大学 東京芸術大学 |
ジャンル | クラシック音楽 |
職業 |
声楽家(ソプラノ) オペラ歌手 |
公式サイト | https://fioremasako.com/top.html |
経歴
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東京都葛飾区[2]出身。1973年︵昭和48年︶国立音楽大学声楽科卒業[1]。1975年︵昭和50年︶東京芸術大学大学院修了[1]。東京オペラ・プロデュース ラヴェル﹃スペインの時﹄コンセプシオンが初出の記録である[3]。その後、同年に渡伊。その後、約30年間在伊[4]。ベルカントの第一人者として、ドニゼッティ﹃ランメルモールのルチア﹄の﹁狂乱の場﹂など、イタリアオペラを得意とする。国外での公演歴が長く、海外の歌手との共演経験も豊富である。
イタリア︵ミラノ︶スカラ座附属オペラ研修所で1982年︵昭和57年︶まで研鑽を積み、1981年︵昭和56年︶テアトロ・ナツィオナーレ︵ミラノ︶にて、フラヴィアーノ・ラボー共演﹃ルチア﹄タイトルロールでイタリア・デビュー[4]。同年アレッサンドリアにてヴェルディ﹃ファルスタッフ﹄ナンネッタを務める。1982年︵昭和57年︶ヴェルディ﹃椿姫﹄ヴィオレッタにカーティア・リッチャレッリとダブルキャストで出演。その他、ベッリーニ﹃清教徒﹄﹃夢遊病の女﹄ヴェルディ﹃リゴレット﹄ドニゼッティ﹃愛の妙薬﹄モーツァルト﹃ドン・ジョヴァンニ﹄など、ベルカント・ オペラを中心としたレパートリーでイタリア、フランス各地の歌劇場で活躍。1983年︵昭和58年︶テアトロ・フィラルモニコ︵ヴェローナ︶にて﹃椿姫﹄に出演。1985年︵昭和60年︶ドニゼッティ・フェスティヴァル開幕公演︵ベルガモ︶で﹃ルチア﹄に出演[4]。
1987年︵昭和62年︶一時帰国。藤原歌劇団﹃ルチア﹄タイトルロール[5]を務める︵公式プロフィール[4]では、これが﹁日本デビュー﹂となっている︶。以降は欧州と日本を行き来しつつ、日本では藤原歌劇団のプリマドンナとして﹃リゴレット﹄﹃椿姫﹄﹃清教徒﹄﹃夢遊病の女﹄﹃愛の妙薬﹄ビゼー﹃カルメン﹄プッチーニ﹃ラ・ボエーム﹄に出演[5]。
2001年︵平成13年︶スペインのマラガにてプッチーニ﹃トゥーランドット﹄リュー役を務める。ジョヴァンナ・カゾッラ、ランド・バルトリーニと共演[4]。
同年からは新国立劇場にも出演するようになり[5]﹃トゥーランドット﹄﹃カルメン﹄ヴェルディ﹃オテロ﹄﹃アイーダ﹄での出演記録がある[5]。2004年︵平成16年︶ラ・ヴォーチェ︵江副浩正が創業したコンサート&オペラ公演招聘、DVD・CD制作会社‥現存せず[6]︶主催﹃ルチア﹄、2005年︵平成17年︶﹃椿姫﹄に出演[4]。同年、藤原歌劇団ではチレーア﹃アドリアーナ・ルクヴルール﹄タイトルロールを務める。
2006年︵平成18年︶びわ湖ホール ヴェルディ﹃海賊﹄︵日本初演︶に出演。その後、藤原歌劇団に加え、東京室内歌劇場、オペラ彩等へとさらに活動の場を広げている。
コンサートに関しても、別府アルゲリッチ音楽祭出演や、青柳明︵テノール︶とのジョイントコンサート自主企画公演[4]、2017年︵平成29年︶には第53回日伊声楽コンコルソ入賞者による﹃イタリアオペラ名曲コンサート﹄にゲスト出演[7]、2018年︵平成30年︶にはベッリーニ﹃ベアトリーチェ・ディ・テンダ﹄︵日本初演︶に出演するなど、現在も第一線で取り組みを続けている。
田島好一、柴田睦陸、アントニオ・ベルトラミ、エドアルド・ミューラー、ニーノ・スカットリーニに師事[1]。
主な受賞歴
編集楽界活動
編集主なディスコグラフィー
編集- CD 狂乱の場/ドラマティック・リサ 1996/2/25 ダブリューイーエー・ジャパン
放送出演
編集脚注・出典
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(一)^ abcd“出口正子”. 日本人オペラ名鑑. 2020年4月17日閲覧。
(二)^ “葛飾ゆかりの人”. 葛飾区. 2020年4月17日閲覧。
(三)^ “︽ミラクル博士︾︽スペインの時︾”. 昭和音楽大学オペラ情報センター. 2020年4月17日閲覧。
(四)^ abcdefg“プロフィール”. 出口正子オフィシャルサイト. 2020年4月17日閲覧。
(五)^ abcd“[=Find_PerformanceInformation 出口正子]”. 昭和音楽大学オペラ情報センター. 2020年4月17日閲覧。
(六)^ “LA VOCE”. カデンツァ. 2020年4月17日閲覧。
(七)^ “イタリアオペラ 名曲コンサート”. よみうり大手町ホール. 2020年4月17日閲覧。
(八)^ “入賞者一覧”. 日本音楽コンクール. 2020年4月17日閲覧。
(九)^ “国際音楽コンクール参加表彰者一覧”. 日本音楽コンクール. 2020年4月17日閲覧。
(十)^ “歴代入賞者”. 日伊声楽コンコルソ. 2020年4月17日閲覧。
(11)^ Wikipedia﹁ジロー・オペラ賞﹂の項目を参照
(12)^ “芸術選奨歴代受賞者一覧 昭和二十五年度(第一回)より令和元年度(第七十回)まで”. 文化庁. 2020年4月17日閲覧。
(13)^ “日伊音楽協会の歴史”. 日伊音楽協会. 2020年4月17日閲覧。
(14)^ “第55回 日伊声楽コンコルソ2019”. ハンナ. 2020年4月17日閲覧。