19023573 - 196742713
吉野 秀雄
誕生日 1902年7月3日
出生地 群馬県高崎市
死没年 (1967-07-13) 1967年7月13日(65歳没)
死没地 神奈川県鎌倉市
墓地 瑞泉寺
国籍 日本の旗 日本
芸術分野 和歌
教育 慶應義塾大学経済学部中退
代表作 『寒蝉集』
『やはらかな心』
『吉野秀雄歌集』
『病室の牡丹』
『含紅集』
受賞 読売文学賞(1959年)
迢空賞(1967年)
芸術選奨文部大臣賞(1968年)
影響を与えた
芸術家
良寛
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『南京新唱』を読み、会津八一にひかれて師事。生涯を病とたたかいつつ、良寛を愛し、万葉調を基調にした、純粋な人間への愛憐を詠む。『寒蟬集』(1947年)、『晴陰集』(1950年)などの歌集がある。

来歴

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生い立ち

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19094219154419209192413退[1]

192514819261519272

戦前

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19283

1929419316

193611

1944198294[2]

戦後

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1946211947221026稿[2][3]

1969

稿鹿西


良寛研究と晩年

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195227195732[4] [5]

195833稿1963381966411967421

尿[6]

196742[7]

没後

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1968711968761

200214100

家族

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最初の妻との間に吉野壮児を含めて4人の子どもがあり、とみとの再婚後に八木重吉の作品集を刊行する際には彼らも協力した[8]。ただし、長男は吉野没後の1972年4月にガス自殺を遂げている[9]

歌風

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昭和の歌壇とはほとんど関わりを持たずにあったが、正岡子規の衣鉢をつぐ歌人の姿を吉野に見て取れると評された[10]

歌碑

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  • 吉野秀雄の歌碑は、郷里のものを含めて全国で十基を超えている。
天神島
この島を北限とせる浜木綿の 身を寄せ合ふがごとき茂りよ 草質といへど逞し浜おもと 佐島の磯にいのち根づきし
新潟市
枝堀に もやふ肥船 ほとほとに 朽ちしが上に 柳散るなり
瑞泉寺
死をいとひ生をもおそれ人間のゆれ定まらぬこころ知るのみ
手の平に豆腐をのせていそいそといつもの角を曲がりて帰る
秋篠寺
贅肉なき肉置きの婀娜にみ面もみ腰もただうつつなし
慶應義塾大学
図書館の前に沈丁咲くころは恋も試験も苦しかりにき
良寛堂
掛け網の錘触れ合ふ音すずし良寛堂の裏浜来れば
佐島天満宮
この島を北限とせる浜木綿の 身を寄せ合ふがごとき茂りよ 草質といへど逞し浜おもと 佐島の磯にいのち根づきし
富岡市
製絲場の 枳殻垣に 添小道の 小春日きして 繭乃にほいす
甘楽野を まさに襲わむ 夕立は 妙義の峯に しぶきそめたり (一峯公園山上)
正楽寺
慈母の乳壱百八拾石とかや 愛しきことは世に残りけり

著書

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91969-70

(一)

(二).2

(三)

(四)

(五)

(六)

(七).2

(八)

(九)



 31977 

1991 

2002

10041

詩歌集

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  • 『苔径集』河発行所、1936 
  • 『寒蝉集』創元社、1947、短歌新聞社文庫 1993、のちKindle版
  • 『早梅集』四季書房、1947 
  • 『吉野秀雄歌集』彌生書房、1958、のちKindle版 (響林社文庫)
  • 『吉野秀雄歌集』角川文庫、1960
  • 『含紅集』彌生書房、1967 
  • 『山国の海鳴 詩集』紅書房、1986

評論・随筆など

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  • 『鹿鳴集歌解』創元社、1947、中央公論美術出版 1971、中公文庫(斎藤正二解説) 1981、再版1992
  • 『短歌とは何か 短歌の作り方と味ひ方』至文堂・学生教養新書、1953、彌生書房 1983(のち各・電子書籍版で再刊)
  • 『良寛和尚の人と歌』彌生書房、1957、新版1983ほか
  • 『やはらかな心』講談社、1966、講談社文庫(電子書籍版で再刊)1978、講談社文芸文庫(斎藤正二解説)1996   
  • 『心のふるさと』筑摩書房、1967 新版1981
  • 『良寛 歌と生涯』筑摩叢書、1975 新版1991、ちくま学芸文庫 1993、アートデイズ 2001
  • 『秋艸道人・会津八一』上・下、春秋社、1980 新版1993
  • 『現代の随想15 吉野秀雄集』赤松大麓編、彌生書房、1982
  • 『万葉の詩情』彌生書房、1982 新版1994
  • 『あるがままに生きる』彌生書房、1990 
  • 『百日紅の花ゆらぐ 随筆集』砂丘短歌会、1993 

編著

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  • 『良寛歌集』(校訂)朝日新聞社・日本古典全書 1952、平凡社東洋文庫 1992 
  • 『吉野秀雄書』吉野登美子編、木耳社、1971
  • 『會津八一・吉野秀雄往復書簡』會津八一記念館監修、伊狩章・岡村浩・近藤悠子編 二玄社 1997.10

演じた俳優

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映画

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原作は著書「やわらかな心」、山口瞳「小説・吉野秀男先生」、吉野壮児「歌びとの家」。

脚注

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(一)^ 1962簿

(二)^ ab 42015531web

(三)^  12015510web

(四)^  12   1967

(五)^ 

(六)^  19pp559

(七)^ 1997360

(八)^ 31982pp.481 - 482

(九)^  1992

(十)^  51 58

関連文献

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  • 吉野壮児 『歌びとの家』 新潮社、1968年
  • 吉野登美子 『わが胸の底ひに 吉野秀雄の妻として』 彌生書房、1978年
  • 山口瞳『小説・吉野秀雄先生』 文藝春秋、1969年、のち文庫
  • 松原信孝 『吉野秀雄私稿』 短歌新聞社、2004年
  • 伊丹末雄 『会津八一と吉野秀雄』 青簡舎、2011年

外部リンク

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