地獄草紙

地獄を描いた12世紀の絵巻物

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奈良国立博物館本

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地獄草紙 奈良博本 鶏地獄
 
地獄草紙 奈良博本 鉄磑所

26.5cm453.9cm[1]76766

20[2]7

東京国立博物館本

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旧蔵者にちなみ「安住院本」ともいう。紙本著色、巻子装。寸法は縦26.1cm、全長243.4cm[1]。絵・詞とも4段からなる。現在の装丁は制作当初からのものではなく、大部の絵巻であったものの一部分が残ったものと推定される。本巻に描かれている地獄の様相は、『正法念処経』所説の叫喚地獄の十六別所(16の小地獄)のうちの4つを表したものである。3段目「雲火霧」の図の炎は、不動明王などの仏像の火炎光背に描法が似ていることが指摘されている。4段目は、詞書によれば「雨炎火石」だが、「剣林」とするのが正しいとされている。元は岡山県岡山市安住院[3]に伝来し、1950年に国有となった。

益田家本甲巻

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沙門地獄草紙 沸屎地獄

7

 

 

   2007

   2007

 

 MIHO MUSEUM

 


参考文献

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  • 『週刊朝日百科』「日本の国宝」41号及び49号、朝日新聞社、1997、1998
  • 『在外日本の至宝 2 絵巻物』、毎日新聞社、1980(地獄草紙の解説は柳澤孝)
  • 小松茂美編『日本絵巻大成 7 餓鬼草紙 地獄草紙 病草紙 九相詩絵巻』、中央公論社、1977
  • 中村元、久野健監修『仏教美術事典』、東京書籍、2002(「地獄草紙」の項の筆者は関口正之)

脚注

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  1. ^ a b 寸法は参考文献に挙げた『日本絵巻大成』による。
  2. ^ 新宿区新宿6丁目所在
  3. ^ 岡山市国富3丁目所在

関連項目

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外部リンク

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